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――どうしても。
[囁きに、目を閉じて静かに返す言葉は子供じみたものだった。
問いの静けさに、こくりと喉が鳴る。
イライダに向ける表情のままに、少しだけ唇が震えて。
気づかれぬよう、そっと、噛みしめた]
…食べたい、と、生きたい、と、共に居たい、と。
どれかは…選ばないと、だから。
[本能の奔流に逆らうが叶わなければ、
選ぶことすら出来ないのだけれど]
でも、
[紡ごうとした言葉を切り、唇を噛んだ。
大人の女性は、本当に苦手だ、と思う。
一生懸命繕い隠そうとする内心が、見抜かれる気がするから。
それが、心地よいと思えてしまうから。
笑み含めるイライダの声に、ゆっくりと顔を上げた。
僅かに、居心地悪そうな顔の血色が良く、なる]
…――、う、…ん
[それからまた、顔を背ける。
メーフィエ、との名が出て僅かに動きを止めるのは、
思い出させたのかな、と、不安になったからだ。
キリルの言葉にもまた、俯いてしまった。
膝の上に乗る手を見下ろす。きゅ、と握った]
[は、と、顔をあげる。
キリルがイライダの下へいこうとしていた、のを思い出して
…、あ、2人は用事がある、んだよね?
俺、邪魔してる。
[マクシームが余計な事言いやがって的視線を向けた気がするが
ロランはそれどころではなかったので、受け流すことにした]
…分からない。
[頑なな言葉に、イライダへ向けるのは少し困った表情。
きゅっと唇が噛み締められる動きは、より頑固な仕草に映る]
分からないよ、ロラン。
子供扱いなんてそんなこと
[してない、とはっきりと否定はしなかった。笑いながらの言葉である。
キリルの言葉も聞いて頷いて。もちろんマクシームも同意であり。
ロランを見る目は、困った子を見るようでもある]
良い男になれるわ。
なりなさいな。
[うつむいてしまったので、また頭を撫でる。
大丈夫、と安心させるように。手も震えてなんかないし、表情が崩れたりもしていなかった]
あ、そうね。キリルにあげる約束だものね。
[ロランの言葉にうなずいて、キリルを見る。来る?と問いかけつつ、話をするようなら都合の良いところまで待つつもりでもあった**]
それは、そう。だけど……、
ロランは、選べた?どれか選べそう?
[難しい選択と、既に良く知っている。
あの人が嫌いだったわけじゃない。その逆だ。
いなくなってしまって寂しい、そう思う自分もいる。
──…けれど彼を殺したのは、紛れもない自分自身。だから]
[既に予感がある。
一度赤い月に狂ったボクは、もう、本能に抗えないだろう。
いや。いずれ、月がなくても狂うのかも知れない。
昨夜、イヴァンをこの牙に掛けかけたように。
周囲の気温が少し下がるような心地と共に、厳然と思う。
自分は、紛れもなく人狼なのだと。
気温が下がるような心地と共に──…そして甘美なる記憶と共に]
それとも……、
人狼ってバレたら、ロランに食べても貰えないかも。
きっと、殺される よね。
[軽口の口調は、紛れもなく現実の脅威であろう。
ふるりと、寒さの所為ではなく肩が震える。
でもそれは、どこか現実感の薄い恐怖でもあった]
俺、川に行こうと思って。
[言って、2人から離れようと車輪に手を掛けた。
キィィ、と、いつもより高い悲鳴のような音があがる。
広場から辺りを見渡せば、料理等の煙上がる家もあり。
陽光の下、小さな村の営みはいつも通りだ]
〜〜、顔に書いてある…っ!
[笑い声を肯定と受け取って。軽くむくれた。
けれそもそれも、冗談の範囲内。
一緒に笑ってしまってから、幼馴染へと同じく目を向ける]
邪魔ではないけれど…、うん。
いいかな。イライダの話も少し聞きたいし。
その…色々と見たりしながら。
[要は縁がなさ過ぎて、化粧品と言ってもさっぱりなのだ。
流石に口にはしがたく、自然と歯切れは悪くなる]
選ぶよ。
俺は選ばれなかった、けれどね。
[少し皮肉めいた言葉を添えるのはまた自嘲めいた響きで。
つまり構って欲しいだけで、この幼馴染に甘えているのだと、
判って居るけれど、抑える事は出来なかった。
選ぶつもりは、有った。
冷たい屍肉の記憶を、暖かいものにしたい。
それだけは抗えないと思っていたし、
また、抗う気もそれほど今は――無い]
…生きて行く為に食事をするなら、バレるわけにはいかない。
夜に…皆寝静まった頃にすれば。
きっと誰がやったか、判らない。
[人狼が居ると判れば、皆はどうするのだろう。
――人狼の疑いある者を全て殺して行くのだろうか。
それは、少し、勿体ないないな、と、紅い眸が想う]
……ん。ロラン、気をつけて。
[何気ない調子で、幼馴染へと気遣いの言葉を向けた。
イライダに頷き返して、マクシームへと手を振る。
ガッカリした表情は、何だかとても分かりやすかった]
お勧めとか、教えてくれたら嬉しいんだけど。
その、あまりこういうのって良く知らないし…。
なるべく簡単な感じで、出来れば。
[男性陣と離れたところで、こそりとイライダへと囁いた。
華やかな彼女の笑い声を聞きながら道を辿る。
村の長閑な春の陽に、小鳥が一羽鳴いて過ぎていった*]
― 朝 ―
う、うぅ〜〜
[自宅のベッドの上でうなっている。
昨夜飲みすぎたせいでの二日酔いだ]
もうあんなにのまない……
[兄は妹を見捨ててとっとと広場に向かった。
昨夜のことはぼんやりと覚えている。
イライダにお水を渡されて諭されたときに回らないしたで意味不明な返事をしたような記憶もあるが、詳細が見事に不明だった]
――変なこと、してなきゃいいけど……
[見捨てていった兄はそれでも薄情ではなかったらしく、水差しだけは枕元に用意されていた。
コップ一杯、水を飲んでなんとか起き上がる]
[ベッドの上に座り込んだまま、ぼんやりと窓から見える村の風景を見る]
オリガは都会でがんばってるし。
キリルは恋人ができて可愛くなってるし。
……あたしも、がんばらないと、なあ……
[幼馴染の女性陣二人が輝いている。
それに比べてとわが身を振り返り一つため息。
もともと同い年のような年下のような、微妙な年齢差ゆえに二人に追いつこうともがんばっていたのだが。
結局追いつくことはできていない気がした]
――でも、恋って良くわかんない。
[オリガは都会で恋をしてるのだろうか。
届く手紙にはそういったことは書かれてなくて。
たまに出す返信にもそれを問うことはしなかった]
[両親が死んでからは生活することで必死だった。
兄はある程度親から仕事を引き継いでいたから、金銭面での苦労はなかったけれど。
知らなかったことや、やらなかったことなど沢山あって。
恋というものを意識したこともなかった]
まあ、べつに、困らない、かな……?
[イヴァンが帰ってきてからのキリルの様子を見ていれば、羨ましくもあるけれど。
羨んで焦ったところで手に入るものではないし、と、どこか冷めたことを考えていた]
[朝のお茶を飲んだ後。
身支度を斉えて外に出る。
向かう先は特に決めていないけれど、広場で手伝いをするような体調ではないし。
趣味で作っているポプリの材料を取りに行こうかと、小さな籠を片手に森の入り口にでも向かった]
…ロラン。
[彼が口にするのは、14年前の話だろう。
それが分かるから、声は少し弱くなる。
傍にいれば、眉が下がる表情まで見えただろうけど]
ボクも多分…選ぶ。選ぶよ。
もう止まらないって、分かる。でも、
[選ばれなかったという幼馴染に、言い募る。
このときは少しだけ、人狼でも同胞でもなかった。
遠い昔に白い花をねだった、幼馴染の顔が覗いた]
ボクは…、ロランも選びたいよ。
―― 川辺へ ――
[川へと降りる道はなだらかな坂道で。
何時も少し難儀するのだけれど、
祖父が川の底石で作業用のナイフを研いでいたから
ずっとそれを真似して、そうしていた。
川に入るから車椅子が錆びて悲鳴上げるのも知って居たけれど]
久しぶりの、仕事だから。
[呟いて細い道を行く。
左右に生い茂る木々と草葉が、緑の匂いを揺らしていた]
[駄々の応酬のようだった。
それでも言ってやって、口を噤む。
そろりと返すのは、続く言葉がごく冷静なものだったから]
…夜。月が、あるね。
[ならば狼たちも目覚めているのだろう。
幼馴染の足を思って、少し良かったと思う。
月を思い血を思うとき、銀灰の瞳も朱を帯びる]
おはよー、ロラン。
[いつもよりちょっと鈍い足取りで近寄る。
白いシャツにピンクのボレロと、薄紅色のフレアスカートはいつもどおりの姿だけれど、二日酔いの頭痛のせいでちょっと青ざめた顔色はごまかせない]
どっかいくの? 川?
[川へと降りる道の途中。
首をかしげて問いかけ]
カチューシャ。
…二日酔い?
[川、との問いには、ん、とひとつ頷いて。
それでも寄れば彼女の顔色が違うのが判ったから、
問いを向ける。
――自身にも今まさに覚えのある頭痛だ]
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