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―二階・ナターリエの部屋―
だって、名乗り出られてしまったらそのままにしておけなくなる。
見極める者を見逃すなんてありえないから。
ナータがそうだとは……伝えたくなかったんだ。
[仲間の名は言えない。無意識にもセーブが掛かる。
けれどその存在は仄めかす言い方になった。
誰かは呆れたようにこちらから意識をそらしていたから、そんな気配にも気がつかなかったのかもしれない]
うん。ふたり、あったかい。
[腕の下でまどろみに落ちてゆくひとの頬をそっと撫でて。
眠りにつけない獣を抱えた男は、温もり絶やさないよう毛布を重ねてかけてその隣から抜け出した]
……もう私、子供じゃないのに…。
[急な発作で動けなくなり抱き上げられることは子供の頃こそ多かったけれど最近はほとんど無くて。
だからこそ恥ずかしくて、そう小さく呟いた。**]
─広間─
[拒否を許さないような声>>111が聞こえた。
血に触れないなら、まぁ良いか]
───……ん。
[オレは短く返事をして、しばらく床掃除に専念する。
粗方綺麗になって、もう少しかな、と顔を上げた時。
オレには更なる言葉が待っていた]
……何でそこでそうなるんだ。
つか忍び込むな、野郎の部屋に。
…ちゃんと浴びるよ。
[むっとすると言うか、やっぱどっちかってーと糸目になってオレは言い返した。
自分が血を浴びたわけじゃないのに、匂いが纏わり付いてる気がする。
そのまま部屋に戻るのは、俺としても不本意だった]
片付けて、風呂行って来る。
[床を拭き終わると、オレは掃除道具を片付けて、赤がついたタオルを入れた布袋を手に一旦勝手口から外へと出る。
赤の溜まりを拭いたものを室内に置いておくのは嫌だったから、納屋の傍に置いておこうと思った。
まだヴィリーが居たかまでは覚えていない。
外は寒かったし、早く風呂に入りたいと気が急いていたから、声をかけられない限りはそのまま風呂へと向かうことに*なる*]
―二階―
待たせすぎた、かな。
[無人の廊下で小さく呟く]
でも、それならもう少しだけ。
[足を向けたのは死んだと聞いた友人の部屋。
クレムがその場にいたのなら、きっと運ばれているだろうと思って]
エーリ。
[ごめん、と。その遺体を前に深緑を伏せて頭を垂れた。
謝る権利もないだろうと、謝罪の言葉は胸の内だけで。
部屋の中にはまだ鉄の匂いが強く残っていた。
獣を甘く見すぎていた。衝動は前触れなく一気に高まった]
― 二階・ブリジットの部屋→広間 ―
[ブリジットの、なんとも言いがたい顔>>113を見れば、笑みは楽しげに深まった。
ちゃんと休むという言葉が主の口から出れば、良く出来ましたと言わんばかりに頭を撫でて。]
もうちょっとしたら普通に歩ける、なんて言うからだヨ。
すぐに二階で休んでもらうには、抱えていくのが一番安全だし確実だし。
ほら何の問題もない。
[主が恥ずかしい、という点は見ないフリ。]
それじゃ、また後でね。
もし苦しかったら、俺なりゼルなり呼ぶんだヨ?
[伝えながら、部屋を出た。
そしてブリジットと約束した通り、双子の様子を見るために、広間へと降りる。そこに双子はいたかどうか。
既に眠っているのなら、無理に顔を合わせる事はしないだろうが。
双子と会えたなら様子を伺った。その際エーファの様子に多少なりと気づく事もあるだろうか。
会えても会えずとも、一度水を求めて厨房へと向かった。]
―二階→玄関外―
……チ。
[舌打ち一つで部屋を出た。
足音は殺したけれど、物音を完全に抑えることは出来ない。
隣室にいた人がそれに気づいたのは仕方の無い不幸だった]
落ち着いておくと言ったんだ。
[玄関を出て寒風に吹かれ。
コエではなく紡いだら、誰に背後から聞き返された]
こんな時間に何してるんだよ、クレム兄っ。
[慌てて振り返れば、こっちの台詞だと笑われた。
こちらには笑う余裕なんてない。エーリの血匂も微かに残った、あまいあまい、花の香り]
バ、カ。くれむにぃの、ばか。
[声が明瞭さを失ってゆく。
髪が髪でない何かに変わり、眸を金に光らせて、膝をつき。
首筋目掛けて飛び掛った黒い獣を、その人はどうしたか。
目に焼きついた最後の表情は、いつも通りの包容力を見せる笑み]
[抱きとめられるようにして、その人を押し倒す。
自衛団長にしたのと同じように。その声を奪うように首筋を噛み千切って。溢れる甘露で喉を癒して]
花。これが双花の主。
ああ、なんてあまい。
[トロリと酔う甘いコエが響く]
リエル。リエル。
早く来て。朱花が咲くよ。
[湯で温まれば背中に浮かび上がるというその花。
体温を失う前の、受け入れようとしても本能の抗う最期の命を燃やす時にも鮮やかに浮かび上がることだろう]
………おっせぇ〜。
腹減ったぞぉ〜。
[聲は出すものの、お呼びがかかるまでは伝えない。
ゲルダの言う事聞いて風呂にも入って、オレは部屋で待っていた]
……おー、待ちくたびれたぞ。
ってー、朱花か!
よしきた直ぐ行く!
場所教えろ!
[既に獲物を得ていたらしいリートの声に、オレは嬉々とした聲を返した。
場所を知るとすぐさま身を鉄紺の獣へと変え、窓からこそりと抜け出して玄関へと回る。
近付くにつれてオレを高揚させる匂いが強くなっていった]
ごめんなさい。
先に呼ぶ約束だったのに。
だから、この花はリエルに。
俺はこれで十分。
[更に胸元を喰い千切った肉を示して、先に襲ってしまったことへの謙虚さを見せる。脈途切れさせようとする果実そのものも、願われれば譲っただろう。
その時は完全に酔っていたから忌避したわけではない。
周囲に溢れた血の滴を舐めとるようなことはしていたのだ。
それなのに黒の獣が身体を喰い荒すことがなかったのは、どんな心の作用だったのか……]
玄関の外だよ。
出てすぐ右手、自衛団が見回る所からは完全に影になる場所。
[場所を尋ねられて先導したのは、甘い獣のコエ]
[リートの言葉を受け、辿り着いた玄関先では噎せ返る程の匂いが漂っていた。
オレはごくりと喉を鳴らす]
全然コエがかかんねぇからどうしたかと思ったぜ。
でも良い獲物落としてたんだ、チャラだよチャラ。
おっ、良いのか?
オレは遠慮しねぇぞ。
[譲られて、オレは獣の姿のまま、にぃと笑った。
鼓動を弱くする果実よりも、オレの興味は朱花にあった。
だから喰い千切られた肉には目もくれず、オレは倒れ伏すクレメンスの身体を乱暴にひっくり返し、うつ伏せにさせた。
鼻を近づけ、より薫り立つ箇所を特定する]
……ここか。
[爪で背の服を引き千切り、背に咲く朱の花を露わにし。
遠慮なく、刃を突き立てた。
あまり肉の少ない場所だったから、オレは背の朱花をこそぎ落とすように削って行く。
それもあまり綺麗では無く、削り残した肉に朱花の残滓が残るような、大雑把な削り方だった]
ん、ちょっと。ね。
[意味ありげな言葉は現実と直結しない。
あの後も子供達のように添い寝しただけに等しく。
けれど甘いコエだとまた違うようにも聞こえたか]
いいよ。これもらうし。
[心の臓を供物のように取り出して、くちゅ、と味わう。
朱花が散らされるのを、味わいながら愉しそうに眺めていた]
―玄関外―
[玄関を出て、右手に少し進んだ場所。
そこが自衛団の監視ポイントから死角になるというのは、狙ったわけでなくたまたまそうなっただけのことだった]
なんてあまい。
ぜんぜん、ちがうね。
[酔ったコエは一部空気も震わせ声となった。
白の上にも流れる緋色を舐めながら、黒狼はうっそりと笑う]
これが、極上の。
……ふぅっ。
[優しい腕も温もりも、この時は脳裏の端に追いやられて。
裡から湧き上がる衝動に身を委ねて、酔い痴れて]
ふーん。
おたのしみだったようですね。
[茶化した聲は嗤いを伴う。
しかし反応があろうがなかろうが、今のオレには関係なかった。
意識は朱花へと完全に移り、こそぎ落とした朱花の咲いた肉を貪り喰う]
っ、は。
んっ、く、ぅん。
……っはは、堪んねぇな。
極上って言われるのも、頷けるぜ。
[灯台守の爺さんと比べもんにならねぇ。
同じ筋張ったおっさんのはずなのに、不思議なもんだな。
上げる聲は艶のある中性的なもの。
悦とした空気に包まれながら、オレは残りの肉を食み、滴る雫を喉へと流し込んだ]
っはぁ、止めらんねぇ…。
でも程々にしておかねぇとな。
誰かに見られたら堪ったもんじゃねぇ。
[吐く息は熱く、身体も熱を帯びている。
ぺろりと下で口の周りを舐めると、オレはようやく倒れたクレメンスから離れた]
うん、そうだね。
もどろ。
[リエルが朱花の主から離れるのを見て、黒の獣も最後の一口を飲み込んだ。
酔いが醒め始めると動きが鈍くなるのは悪い癖か。
身を整えるのにはまた少しリエルの手を借りたかもしれない]
これで朱花は散っちゃったね。
まだ蒼花が残っているけど。
[自室に戻ってからぼんやりと囁いて。後は起きてはいるけどコエを発さなかったから、眠ったと思われたかも*しれない*]
―玄関外―
[そうなった後でナータの部屋に戻れはせず。
自室に戻り虚脱の表情で過ごした後、闇が黒から蒼に変わり始める頃。静かに階段を降りて玄関から外へと出て。
やがて朝陽に照らされだす無残な姿を、深緑は見下ろした]
グッ…。
[うつ伏せにされた背中の服は爪で引き千切られ露にされて。
肉の薄い場所をこそぎ落すように削られて。
削り残した肉に残る朱花は、もう甘く香らない。
漂う血臭は頭の心をぼやかせるけれど、衝動の域までは達しない]
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