85 Glimmer stone
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研究者 エーリッヒは、メモを貼った。
2013/08/20(Tue) 20:41:02
― 二日目/夕刻 ―
[ゲルダの部屋の中には入らなかった。
廊下にいれば其処からはアーベルが部屋の主を撫でるが見える>>107
遺体となった彼女を弔わねばという意識が働くも
動く前に刻限を知らせた自衛団員が訪れゲルダの亡骸は引き取られる]
――…丁重に弔ってやってくれ。
[ぽつ、と自衛団に言い添えて
儚く散った命を静かに見送り、冥福を祈る仕草]
(120) 2013/08/20(Tue) 21:05:53
音楽家 ヘルムートは、メモを貼った。
2013/08/20(Tue) 21:08:03
─ 前日/黒珊瑚亭 ─
うん、白い火。
お爺ちゃんと、同じ色。
[エーリッヒの声>>109に、ぽつり、と一つ、呟き落とす。
震えが鎮まった後は、どうにかいつも通りに動けそうだったから、女手が必要そうな所はできるだけ手伝いもした。
じっとしているのが、少しだけ怖かったから]
……なんで、こんな事になっちゃったんだろ、ねぇ、クラニア。
[部屋に戻り、眠りに落ちる前。
落ち着きのない白猫をなでながら、ぽつ、と呟く。
猫に問うても答えはない。多分、誰も答えを持っていない疑問をぽつ、と落として。
やがて、ぼんやりとした眠りの淵へと落ち込んだ]
(121) 2013/08/20(Tue) 21:19:23
─ 翌朝/黒珊瑚亭 ─
[浅い眠りを打ち破ったのは、階下から響いた悲鳴>>85。
何事、と身を起こして周囲を見回したなら、視界は灰色で]
……これ、って。
[三度目の現象。
さすがに、それが何を示すか──無自覚のままではおれない。
呼ぶように揺らめく白い炎、それを追うように階下へと向かい]
……ゼル、せん、せ。
[倒れる姿は、空間で唯一の色。
白の揺らめきを経て、世界は色を取り戻す]
……っ……。
[崩れそうになった。けれど、今度は耐えた。
泣き崩れている暇なんてないんだ、と。そう──認識、した、から]
(122) 2013/08/20(Tue) 21:20:10
― 2日目・朝方/食堂 ―
……そうだな。
[アーベルの視線を受けて>>103考え込む。言葉にした通り思考は堂々巡りしていたから、返事も一拍置くことになった]
ああ。
信じてるとは言いたいけどな。
[天井から>>86エーリッヒに視線を戻してゆるく首を振った。
実際に言い合っている者達を揶揄したつもりはなかったが。
皮肉な聞こえ方はしてしまったかもしれない]
それが俺の役目だったからな。
[膨れるカルメンの仕草には>>87少し力を抜くように笑って。
エーリッヒが戻してくれた話>>93を切欠に食堂を離れた*]
(123) 2013/08/20(Tue) 21:25:51
― 2日目/夕刻・ゲルダの部屋 ―
分かった。分かりましたから。
[あの子たち>>113というのは、ロミやカヤのことに聞こえて。
血に染まった手には触れず、その肩を押して人の集まってきた部屋の外へと押しやった時、うわ言のように漏れた一言を>>114耳にした]
見分けられるのか…?
[シスターも精神的に参っているのは分かったから、問いかけるのではなく独り言の調子で呟き、推し量るように、促され部屋を出てゆく背中へ細めた視線を投げていた]
(124) 2013/08/20(Tue) 21:26:36
─ 翌朝/黒珊瑚亭 ─
エリ、お兄。
……せんせ、そのまま、ダメ、だよ。
[ゼルギウスを抱えるエーリッヒ>>110に、そ、と声をかける。
それから、ユーディットの視線を遮るように立って]
ユディちゃんも、これ以上見ちゃ、ダメ。
……人の死を見るのは、ぼくだけでいい。
それが、ぼくの、役目。
だから。
[途切れがちに、けれど、はっきりと告げる。
伏した瞳は翳っていたけれど、そこに揺らぎはなかった]
(125) 2013/08/20(Tue) 21:28:39
― 二日目/夜 ―
[五号室の寝台に座り、男は盛大に溜息を吐いた。
父から教えられたまじない。
母を守るためにあった其れ。
細工師であった父が作ったであろうアミュレットには
銀製の枝葉に珊瑚で出来たローズマリーの花が咲く]
――…。
[指の腹にのる程度の小さなアミュレットを掌に置き
じ、と見詰めて、それから思案するように目を閉じる]
守りたいものは沢山あるのに……
なんで全部守れないんだろうな。
[ゆるり首を振り再び目をあけ前を見据えた]
(126) 2013/08/20(Tue) 21:38:20
― 二日目/夜 ―
[部屋を出て廊下を歩む。
エーリッヒの部屋の前までくると立ち止まり
人気が無いのを確認してからアミュレットの紐をドアノブに括りつける。
継ぎ目のあたり目立たぬように施す細工。
父から教わったまじないを口ずさんだ]
……一人で泣くなよ。
[泣き出しそうなあの表情がちらつき立ち去り際に零す言葉。
微かな響きは宵闇にとける。
細工は夜の間そこにあり、早朝になればまた持ち主の手許に戻った]
(127) 2013/08/20(Tue) 21:38:26
― 翌朝/黒珊瑚亭一階 ―
[エーリッヒ>>109がきて、ゼルギウスの目を閉じさせるまで、その瞳が開いたままであったことにすら気づかず。
震える手はまるで昨日のカルメンのようで、ただぎゅう、と自らの手を組み合わせて握り締めた。
カルメン>>125に視界をふさがれてゆるりと瞬き]
かる、めん……?
役目、って……
[駄目だといわれても、動く事もままならないから。
ぼんやりと問い返した]
(128) 2013/08/20(Tue) 21:38:52
― 2日目/夕刻・ゲルダの部屋 ―
Requiem æternam dona eis, Domine,
et lux perpetua luceat eis.
[丁重にと頼み冥福を祈るユリアンの横で>>120鎮魂歌の冒頭部を口ずさみながら見送って、深いため息をついた*]
(129) 2013/08/20(Tue) 21:42:32
─ 翌朝/黒珊瑚亭 ─
[シーツか何かを、と求められたならうん、と頷き。>>111]
うん……小父さんに、聞いてくる。
[そう、返して、それから。
震えながらの問いかけ>>128に、ほんの少し、眉を下げた]
……役目、は……言葉の通り、ねぇ。
とにかく、ここ、離れよ?
[昨日と立場が逆だな、と思いながらも、手を差し伸べる]
(130) 2013/08/20(Tue) 21:47:09
― 前日夕方/黒珊瑚亭 ―
[それは確かに知ってる人の声だったのに、
全然知らない声にも聞こえて戸惑った。]
…ナタねー?
[鳴き声や嗚咽は不安をくすぐり、
子供も不安そうなまま、するりと廊下へ向かっていった。]
(131) 2013/08/20(Tue) 21:48:03
うわ、なんだこれ、肉屋くせー…。
[村で精肉を扱う店の前を通った時と、同じ匂いがして顔を顰めた。
子供は後のほうにきたらしく。
いろんな人が其処にいたせいで、奥の様子はよく見えなかった。
仲間と呼べるロミが、知らない大人に宥められていて、
よくわからない不安は余計につのったが。]
(132) 2013/08/20(Tue) 21:48:09
[隙間から覗くと、ゼルギウスがナターリエに構っているのが見えた。
>>114ナターリエにらちらと赤い色が見えて、怪我したのかと思ったが、
子供の足は竦んだように動かなかった。]
ナタねー、おれもかえる!
[>>115治療が終わって泣き腫らした顔が見えて、
ようやくそう言うとナターリエの元へと駆けてった。
無理やりにでも手を取って、引くようにして教会へ行こうと。]
おいロミ、帰るぞ!
おまえナタねーのそっち側!
[そうロミも誘ったが、来ないようなら無理には連れて行かなかった。]
(133) 2013/08/20(Tue) 21:48:16
…なぁ、ナタねー、何したんだ?
[帰り道にそう尋ねたが、
泣いていた人にあまり強くは尋ねなかった。]
(134) 2013/08/20(Tue) 21:48:29
お子様 カヤは、メモを貼った。
2013/08/20(Tue) 21:51:23
─ 翌朝/教会・聖堂 ─
[昨日同様、夜明けを聖堂で迎え。
ナターリエは伏せていた顔をゆっくりと上げる]
………主よ……。
[呟きは短く、顔は目の前の像を見上げた。
その上、ステンドグラスからは弱いながらも光が降り注いでいる]
(135) 2013/08/20(Tue) 21:56:51
[昨日泣き腫らした目はある程度治まっていたものの、連日の睡眠不足で疲れた目元は隠せなくなっていた]
……あぁ、今日も、また……。
[人の死ぬ日がやってくる。
人狼に襲われる者と、人の手によって殺される者が現れる。
1人を手にかけたことで、もう既に後には引けぬ状態になっていた]
(136) 2013/08/20(Tue) 21:56:56
[ゲルダを刺したナイフは彼女の胸に残ったまま。
籠も落としてきたために手元にひとを傷つけるものはない。
黒珊瑚亭へと向かう前に、自室へと戻り出かける準備をした。
別の籠の中に忍ばせるのは昨日と同じ形状のナイフ。
何本も持っているわけではなかったから、部屋にある分はそれが最後だった。
聖職者が持つには似つかわしくないものを籠に潜め、それを手に自室を出る。
途中、神父と顔を合わせることとなったが、弱々しく笑み頭を下げるのみでその場を辞した]
(137) 2013/08/20(Tue) 21:57:06
─ 翌朝/→黒珊瑚亭 ─
[島民の冷たい視線に晒されながら、黒珊瑚亭へと向かい足を踏み入れると、入って直ぐの床に紅いものが長く伸びていた。
それが伸びる先へと瞳を向けると、人が数名居るのが見える]
……どなたか、襲われたのですか?
[問う声は然程大きくはない。
紅く染まる床を避けるように進み、人の集まる場所へと歩み寄った]
(138) 2013/08/20(Tue) 21:57:11
― 翌朝/黒珊瑚亭 ―
[差し伸べられた手をぎゅ、と握り返す。
カルメン>>130に支えられてよろよろと立ち上がり。
ゼルギウスに近寄る前に立てなくなったから汚れてはいないけれど、震える手はおさまることなく]
……ありがと
[笑みを返そうとして、くしゃりと顔が歪む。
いままでに亡くなった人を見た事がないわけじゃない。
それでも、ゲルダの、そしてゼルギウスの死に様には衝撃をうけるしかなくて。
上手く笑顔を作れなかった]
(139) 2013/08/20(Tue) 21:58:23
[同胞の聲は聞こえていた。
狩りの様子も時折響く聲に朧気に知れる。
彼女が狩る様を間近で見られたら、と、そう思うけれど
見に行かぬのは血の匂いに酔うを厭うたため。
仲間たちの聲に耳を傾け過ごす夜。
ぬくもり触れぬのが何故か寂しく感じられた]
(*15) 2013/08/20(Tue) 21:59:31
─ 昨日/教会への帰り道 ─
[帰り際、紅を綺麗に拭い取った手を小さな手が掴んだ>>133。
引くその手の主を見て弱く微笑んだのは一瞬。
ナターリエの表情は憔悴したような状態を維持していた]
………。
[訊ねられた直後>>134、直ぐには声が出て来ず、しばし反応に間が開く。
何度か言葉を紡ごうと唇が動くが、音としては発されず。
働きの悪い頭の中でカヤへの説明を整理していた]
(140) 2013/08/20(Tue) 22:06:39
……誰か、1人、 疑いのある人を、殺さないといけなかった、から
私が、選んで ────
[そこまで言って、喉を詰まらせる。
言葉を紡ごうとして唇だけが動き、またしばしの沈黙が流れて]
── 私、 には、護る義務が、あるか ら っ……!
[手に蘇る刺した時の感覚。
繋いだ手が震え、手を握る力が強まった]
(141) 2013/08/20(Tue) 22:06:43
― 翌朝/黒珊瑚亭・1階 ―
[その夜、ゼルギウスの部屋を訪ねて痛み止めを分けて貰った。
火事の熱気にやられた気管は治りが遅い。街で処方されていた分も見せて、他の者には言わないでくれるよう頼んでおいた。
朝の目覚めは相変わらず遅い。けれど悲鳴が聞こえれば流石に目は覚めて。一番近い部屋を借りているのに、少し遅れて一階へ降りた]
先生か…。
…俺が聞いてこよう。
[カルメンには>>125どう反応したものか分からなくて無表情になり。
まずはカルメンの代わりに>>130エーリッヒの求めに>>111応じようかと、ゼルギウスの無残な姿は遠目にしただけで踵を返そうとした]
(142) 2013/08/20(Tue) 22:09:49
― 三日目/朝 ―
[起きだしたのは早い時間。
用事を済ませれば部屋で珊瑚の玉を磨く。
階下からの悲鳴>>85には直ぐに気づいたけれど]
嗚呼。
[一つ声を漏らし瞼を伏せる。
すぐに動かぬのは悲鳴の意味が浮かぶから。
淡い色合いの珊瑚を敷かれた布の上に置き
ゆっくりと重い腰をあげたのはやや遅れての事だった]
(143) 2013/08/20(Tue) 22:13:09
─ 翌朝/黒珊瑚亭 ─
んーん、お互い様よぉ?
昨日は、ぼくが助けてもらったんだもの。
[ありがと、という言葉>>139に、ふる、と首を横に振る。
ヘルムートの声>>142が届けば、お願い、と声をかけ]
……シスター?
え、と。
ゼル先生、が。
[さて、と歩き出そうとした矢先。
聞こえた問いかけ>>138には、やや、沈んだ声でこう返して、それから。
今は、とユーディットを紅の見えぬ所まで連れて行って、空いている椅子へと座らせた]
(144) 2013/08/20(Tue) 22:14:12
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