情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[ナサニエルより先に重いブーツを踏みしめ扉を開ける。呑んだ量よりは幾分まし程度の足取りで廊下を進み、適当に角を曲がる]
どーこだっけなー。
番人に聞いて出てくりゃよかったか。
[背後についてきてるか振り返らずぼやき、それと程なくして扉から漏れる灯りと話し声に口笛を吹く]
ちょーどいいや、聞いてくか。
おーい、食料ある場所しらねえか?
[中の様子も気にせず髭面出して問いかける]
[暖炉に薪を、そして火をおこす]
[やがて火は大きくなってゆくが、最初は僅かに手に陰影が濃くなるだけ]
暗くとも十分変わる――とは思うが
[火が薪を這い、範囲を広げてゆく]
[ラッセルの言葉を聞いて、少し驚いた顔をした]
[それはすぐに、笑うことによって*消えたが*]
そうか
お前は変わった奴だな
――うん、知りたい。
真実が何処に在るかは知らないけれど、
貴方が口にすれば、それは僕の真実に成る。
[程無く告げられる真名]
ギィ……?
ギル、バート?
それって。
[広間で飛び交う声の中、同じ名を聞いた気がして。
言葉に、詰まった]
―廊下―
[ギルバートは、上半身には眼帯以外を纏わぬ姿で、廊下に姿を現した。]
[男は、手すりにそっと手を置き、背筋を伸ばした。
唇が、掠れた声で数字を数える。ふたつのつま先をそれぞれ左右の地平線に向け、膝の間をしっかりと締めて立つと、緩慢な仕草で右手を胸の下へと引き寄せた。]
[膝の間を開き、浅く、深く、腰を落とす。
その動作を幾度は繰り返した後、今度はゆっくりと胸を反らした。
男は、其れをいつもの習慣としていた。
その理由は、彼自身にも分からなかった。
ただ其れが、彼が唯一強い記憶として持ち合わせている
「舞踊」と深い関わりを持っていることは確かだった。]
[深い、呼吸。
彼の膚にはうっすらと汗が浮かび、
汗は廊下の冷えた空気と交じり、湯気となって天井へと昇る。]
[混乱が窺える若い同族を宥めるように聲がやわらかく『耳』を撫ぜる。]
紛らわしいのならおまえの好きに呼べば良い。
呼び名は所詮呼び名だ。
『ギルバート』は古くから使ってきた名だが、名は何度も変えてきた。
ゲ。
…ああ、いやいやなんでもねえ。
[顔を出した先にクインジーの強面を見つけ呻くが、よそ者の立場は同じと腹をくくる。ラッセルの問いには都合のいい部分だけ飛びついた]
ここにあんのか?
そりゃついてる、火もあるし。
おーい当たりだったぜー。
[最後の部分は後ろのナサニエルに言って、いそいそと食料を漁り出す]
[しばらくその動作を続けた後、彼はそれを止めて歩き出した。]
水……喉渇いた。
[タオルを首に掛け、歩き出した。
膚の上には、まだ汗が残っている。]
[少々足元が覚束無くなっていそうな先導者――ケネスの後ろを慎重に、時々壁に手を突いてゆっくりと進む。
結果として遅れ気味になったが、明かりの洩れる扉に辿り着いた辺りでその背に追いついた。*]
[廊下を歩いていると、広間とはまた違う場所から人間の声が聞こえてきた。]
何だ?……ネズミの群れにしちゃあデカイ声だ。
しかも人間の言葉を喋っている。
[灯りのともっている場所を、そっと覗いてみる。
どうやらそこはキッチンらしい。]
呑んだら食うのは当然だろ。
ってか腹へらねえのは聖人くらいじゃねえのか。
[ラッセルに答えながらチーズの塊を引っ張り出し口笛]
いーのがあるじゃねえか、あとは…干し肉か。
そっちの青毛にゃ食べにくそうだな。
オイ、てめえで作るか誰かに頼めよ。
[粥の材料になりそうなものを引っ張り出し、チーズの塊を抱き干し肉咥えて振り向いた]
…いかにも。
ただし「ギ」と「ル」の間に、そこまで長い空白は無いけれども。
[赤毛の青年に、悪戯っぽく微笑んだ。]
水。ここで飲めるよな?
グラスはどこ……だ……
[グラスを探すギルバートの視界に、チーズと干肉を抱える髭面の男の姿が入った。]
……ネズミ、か?
[ケネスの滑稽な言い草に苦笑しつつキッチンに入る。
入り口近くの壁に寄り掛かったところで、ふと覗いた茶色の癖毛。]
ギル……ああ。
先程はどうも。
[広間に居た眼帯の、どこか芝居じみた大仰な動作の男だと気が付いた。
自然、目は汗の浮いた裸の上半身に向けられる。]
もう食べたのかと思ったんだ。
せーじんも、お腹は空くかもよ。
[なんとなく立ち上がり損ね、足を揺らす。
料理の作り方は知らず、他の二人――
クインジーとギルバートに、視線がさ迷った]
[その視線は少し無遠慮であったかも知れない。]
[男はもうひとりの「ギルバート」の肉体に、愉悦の含んだ視線を注いだ。*]
ちゃんと聞いてなかったんだもの。
お風呂上がり?
[言い訳染みた台詞を誤魔化すように、
露な上半身を見て疑問を付け加えた]
鼠じゃないよ、人だよ。
でも鼠にも似てるかも。
兄さん。
身体の具合はどうだい?相変わらずか?
メシでも食えば落ち着くかな。
[先ほどまで、青い髪の乙女に介抱されていた男に微笑む。]
なぁに、風呂上がりじゃないさ。
ちょっとばかり身体を暖めていただけだ。
ウォーミングアップってヤツだな。
いや。
ネズミにしちゃー酒くさいし、何より器用に酒飲みの好みそうな食い物ばっかり選んでるな……
やっぱり、人間か。
ところで、赤毛のキミの名は?
俺はまだ、キミの名前を聞いて無かった気がするんだ。
[静寂を破ることはしなかった]
[やがてやってきた男たちに、目を向ける]
女じゃなくて悪かったな
[つい本音が出たようなケネスの声に、男は低く笑った]
[その後ろからやってきたナサニエルを見て、目を細める]
[問いはラッセルが先に口にし、もう一人やってきた男へと目をやった]
水はそこだ
水差しのは飲むな
[入れなおすのが面倒だと嘯いた]
[食事を作る旨の言葉には軽く肩を竦める]
やってやれないことは無いが、病人食は作れないぜ
焼いて混ぜるくらいなもんだ
そうなんだ。
動かなくなったら冷えちゃわない?
[ギルバートの説明には、少しずれた返答。
座り直しかけたところに問いが投げられ、
がたりと大きく椅子を揺るがせた]
オレ?
あ、そっか、言ってなかったね。
オレはラッセル、だよー。
……ん?
何故水差しのはまずいんだ?
まあ、いいや。
飲んで変なことにならない方がいい。
ありがとう。
[コップに注いだ水差しの水を捨て、安全と言われた水を汲み直した。]
さっきいれたばかりだからだ
もう一度入れなおすのが面倒臭い
いれとけよ
[理不尽なことを言って、男は笑う]
[ラッセルの要望にそちらを見ると、尋ねる]
あたたまるものがいいのか、お前は
何があるのかわからんが、湯を沸かすくらいなら軽く出来るぞ
お気遣いありがとうございます。
[小さく会釈。]
[ギルバートを見る目つきは少しだけ楽しげだ。]
料理は…多分、できる、とは思うのですが。
酒の所為で少々手元が怪しくて。
怪我をしても何ですから、もう少し落ち着いたら自分で何か作りますよ。
[まだ少し赤みの残る頬で壁に凭れて囁いた。*]
なんでもいいよー。
[自分で淹れる気はないらしく、
椅子に手を突いて足を伸ばす]
あ、でも、薬は厭だな。
美味しくなさそう。
[次いだ言葉は、ケネスを見ながら。
未だに酒とは気づかぬ様子だった]
なるほど、キミはラッセル…か。
ああ、俺は別にしばらくはこのままでも問題は無い。そのうち服を着るさ。ご婦人方が嫌がるようなら、すぐにでも着るべきなのだろうが、な。
[片目を閉じたままの男の言葉に、肩を竦めて緩く笑った。]
そいつは随分とまた理不尽な。
水も飲めばいつか無くなるだろうに。
……まあ、お言葉には従いますとも。
[水差しを手に取り、その中身を再び満たしてやった。]
入れたばかりだぜ
水差しに入れるのは得意じゃないんだ
[と言いながら、ラッセルの視線を追い、再び少年に目を戻した]
薬?
そんなもの作れないから安心しろ
で、お前らは?
ついでだからいれてやる
[言いながらも、棚に目をやり、茶葉の入っているようなものを探す]
[多くあるようで、黒紅が嫌なものを見るように細められた]
ああ、俺の分も頼むよ。
[片目の男に手を上げて合図を送る。]
酒か、よほど珍妙な味がする茶でなかったら何でもいいよ。酔っ払うと、身体が思うように動かないからな。まだそんな時間じゃあない。
ああ、ええと……確かまだ名を聞いて無かったかな。
[片目の男を、じっと見つめた。]
薬はねえ、
其処の人と、ナットが飲んでたの。
変わった臭いがしていたんだよ。
[足先を曲げたり伸ばしたりを繰り返し、
膝を曲げ、片股の上に乗せ、
爪に入り込んでいた土を削る]
いいや、ラッセル。まだご婦人方は居ないが、そのうちキッチンに入ってくるかもしれないだろう?俺はそのことを言ったのさ。
何せキッチンは女性達の戦場だ。いつ戦士たる女性が入ってくるかは分からない。
……不埒な姿で突っ立ってたせいで、戦士に叩きのめされるのは御免だな、という、くだらない妄想だよ。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新