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もしかしてこれはユリアンのきのこの色かね。
[邪魔にはならないように。の、気遣いは最初だけ。
気になれば仕事場の中で、作業をじいいっと注視する。]
うん。
レナーテとイレーナに狩りに連れて行って貰うので、
── エーリ兄の許可がほしい。
[ダメだろうか。と、簡単に説明をして兄に許可を求めた**]
―村の通り―
[不機嫌な薬師に声を掛けるのは躊躇われ]
[ユリアンと顔を見合わせ言葉少なく歩いてゆく]
[左手首辺りまでの傷は触られればまだ痛む]
[治療で前腕まで捲られるとそこにあるのは蛍袋]
[鮮やかな姿に首捻るのは*本人だけだろうか*]
[そんな話をしていると、やってきたのはキノコのおにーさん(>>94)]
あー、ユリにぃいらっしゃーい。
食事ねー、すぐ準備するよー。
[そうして、残りのスープを掻き込むと、キノコを受け取り厨房の奥へと。
スープを温め直しつつ、先程受け取ったキノコと先立って受け取っていたキノコを見て、]
さて、増えた。ちょうど人も集まっているからちょっと出してみるか。
[とりあえず、スライスして生のまま一口ぱくり。]
……うーん草っぽいというか、青っぽいというか。
あと思ったよりも味が薄い、と。原因は水分?
んー、とりあえず乾燥はユリにぃが手を出すだろうから少量だけ回して、味を足す方向で。とりあえずは、これとこれに漬けておこう。
[ブツブツと呟きながら、いくつかの調味料と香辛料と一緒にぽぽいと壷に放り込んで行く。]
[そうして一通りの感想を聞いていたが、]
……そろそろ仕込みしとかないと間に合わない、かな。(ぼそり
あ、わたしはちょっと奥引っ込むけど。お店はもうちょっと開けとくから、ゆっくりしていってね。
[そう言って、食事の済んだ食器を集めると、ひらひらと手を振って奥へと消えていった。
ちなみに、イレーネの分のお残しは小さい鍋に移して、あとで温め直せる*ように*。]
─ギュンター宅─
じいちゃ、こんばんはなんだよー。
[イレーネと共にやって来た長の家で、ちたちた、と手を振る]
うん、ディも、こないだお願いされた細工のことを聞きたいんだよ。
[中に通されると、イレーネの問いに言い添えるように自分も問いかける。
別の部屋で、と言われ不思議そうに瞬くものの、大人しくそれに従った]
─ギュンター宅 個室─
[個室に通され、長が来るまで室内をちょこまかと。
壁に飾られている細工は母が作ったものだという。
材料のビーズは、父が作ったものだと。
もっとも、父は材料の水晶をとりに奥にいったきり、戻ってこなかったらしいのだけれど]
……このいろ、綺麗だなぁ……。
[薄紅の水晶をつつきながら呟いているところに入ってきたギュンターは、そんな様子に僅かに目を細め。
それから、椅子に座るようにと声をかけてきた]
はぁい。
それで、じいちゃ……ふに?
[座って向き合うと、始まったのは『周期』の話。
無意識か、左手が右の肩に伸びて、ぎゅ、とそこを掴んだ]
……『死神』の降る刻。
うん……かあ様に聞いてるんだ。
…………『しるし』、なのだよね?
[こてり、と首を傾げながら問う表情は、いつもと違って泣き笑いのようなそれ]
じゃあ、『これ』の形に作ればよいのだね。
わかったんだよ。
[返された言葉に頷くときは、既にいつもの幼い笑顔。
翳りなどはほとんど見えない]
でも、あおいろのビーズ、足りるかな?
『これ』、ちょっとだけ、難しいんだよ、じいちゃ。
[右肩をも一度ぎゅ、と掴んでから言って、次に目をやるのは傍らの籠。
その様子に、やりきれない、といった面持ちで頭を撫でる長を、上目遣いに見上げた後]
そうそう。
じいちゃ、かたつむりは今日も元気だったよ。
[はた、と思い出して、そう告げた**]
─自宅─
へっくしゅん!
[作業中、急にくしゃみが出た。染色粉のせいかな、なんて考えつつ調合を続ける。食堂で噂されていたなんて知る由もない]
ん、ミハエルどうしたんだ?
[ノックと聞こえた声に視線をそちらに向けた。遠慮気味にしている様子に、構わないよ、と答える]
ああ、あれはまだ抽出してないんだ。
今はちょっと違うのを。
それで、何の用だい?
[作業台の上にはヒカリコケの粉末、赤、黄、緑、青、茶、白の染色粉が並んでいる。それらを使い、色の調合をしていたようだ。切りの良いところまで作業を進めてから、ミハエルに視線を戻して要件を聞く]
狩りに?
んー、あまり危険な場所には行って欲しくないけど…。
…そうだなぁ、イレーネも一緒なら、いつもレナーテが行ってるような場所までは行かないだろうし。
レナーテも居るなら大丈夫かな。
行っても良いけど、ちゃんと二人の指示に従うんだよ。
あと、自分から危ないことはしないこと。
良いね?
[話された内容に少し考え込んで。共に行く者の適性を考えた後、注意を追加しながら許可を*出した*]
[出て行く人達は見送って。さてパンは期待されているし、とりあえず帰って考えようと思い。
ベッティに運んでもらった食事を平らげてから席を立った。]
ベッテイごちそうさま。美味しかった。
[また宜しくねと言いながら、白雪亭を後にした。]
ーパン屋ー
[自宅兼店に帰り、店側になっている方の扉の鍵を開けておくと、品物を並べる間にもぽつぽつお客はやってきて、暫くは対応におわれてゆく。
だいぶ捌けた頃ひといきつくきながら、またパンの事を考えていた。
ちらと、作業場の方を見ると、ユリアンから貰った袋に目がいく。
緑のきのこ。そういえばまだ生では食べていない。
近づいて、一つ取り出した。
鮮やかな緑を両手で掴んでじぃと見る。焼いたものは美味しくなかったが。生はどうだろう。]
生なら…美味しい?
[よせばいいのに好奇心と探求心と、嫌いだと言った時に何やら感じた視線とかも後押しになって、丸のまま、ぱくりとかじってみた。]
………………………………………………………………………………………。
[たっぷりそのまま10秒は固まった後で。
だー、というような勢いで涙が出てきた。
結論。生はもっと青くて駄目でした。]
―白雪亭―
[しかし平和は長くは続かなかった――
というわけではなく、調子に乗りすぎていたのにブレーキがかかったのは次の瞬間。
頭に35程度のダメージ。]
っ〜〜!
ゼルギウス、ひどい!
[安心しきっていたウェンデルが避けられるはずもなく、去ってゆく後ろ姿に文句を怒鳴る。
も、ユリアンの言葉に少ししょげた。]
いっつも苛められるんだよ…。
たまには仕返ししたくなるじゃないか。
[出て行くのには手を振る。
ほんのちょっと謝ったほうがいいかも、とか思っているのは、今のところ態度にだしてはいない…積りだが、ちょっとそわそわとしていた。]
―村の通り―
[先ほどの白雪亭でのやりとりを思い出しながら]
いつか撫で返すか。
[その言葉に思うところはいくつかあり、呟くような様子]
まぁ、元気なのはいいことだ。
[一緒に歩く二人はどんな反応を返しただろうか、
歩いてる途中、一度苦笑をもらし、何か突っ込まれたならば]
んっ、まぁ思い出し笑いみたいなもん。
[二人にはそう言って誤魔化していた]
[聞こえたコエに苦笑をもらしながら、
一緒に歩く二人からは何か突っ込まれたかもしれない。
まだ何も知らない様子の彼女に、知らせるべきかどうか、知らせるならばどのようにか、今はそれが悩みの種]
むずかしい……
[無意識に、小さくもらした呟くようなコエは、かすかに向こうにも聞こえていたかもしれない]
─エーリッヒの作業場―
[許可を得て入る部屋の中には染める前のまだ白い布や鮮やかな赤や落ち着いた青の染料。エーリッヒの作業場には、とりどりの、普段一度には目にすることのないくらいの色が在る。]
……みどりはみどりでも、どれも違うみどりだ。
[最初は恐る恐ると入るも、ほあ。と、作業途中の部屋を見回す。感心したように、作業台の上の色を見てまわり、
>>268 ユリアンのきのこがまだ、との言葉に
こくりと頷いて諒解を示し]
──ふむ、む? 違うの?
[きょとん。として誰の依頼だろう。と、瞬いた。]
[作業を邪魔しない範囲で本を抱いたまま
きょろきょろと周りを見回す。]
ああ、──うん。兄の心配は勿論ありがたく思う、
思うがしかしでも、今回連れて行ってもらう場所は、
イレーネでもいける場所だと言う。
レナーテからもきちんと二人のいうことを聞いて、
従うようにと約束をしてきた。
だから。
…う、う、う。だめか?
エーリ兄に許可を貰うのも、二人との約束のなのだ。
[前置きの様に置かれる間に、ここで引くわけには行かないと、やや急いた口調で説明を加える。結論が出るまでの間、ぎゅむと本を抱く手に力を込めてじいいと上目遣いに兄を見上げ]
[考えの間の後、──行っても良い。と、許可の一言。]
───ほんとうかね!
[ぱっと瞳の翠が、光差したように明るくなる。]
指示には勿論従う。そこの判断においては
レナーテとイレーナを全面的に信頼する。
危ない──ことは、…。
うん。危険そのものを、望むことはしない。
[──が、最後の念押しに、少々持って回った答えが返った。]
… い、いや。本当に。
危うさそれ自体に引かれる事はないとは断言するぞ?
[淀む言い回しへの兄の視線にぐるりと翠が部屋を見回すように逸れて、最終的にエーリッヒへ戻り、やや慌てて付け加える。]
─自宅・作業場─
[違うの?ときょとんとする様子には笑みを返すだけで。注意に対し言い淀む様子に、じぃっとミハエルを見詰めた]
……絶対だよ?
[疑うわけではないが、更なる念押しとしてそう言葉を紡ぐ]
―村の通り―
[2人より少し先を歩いていて、その上苛つきが頭の大半を占めている所為で、小さな声には気がつかなかった。
少しばかり頭が冷えて来た頃、漸く思い出したように一度振り返る]
……何だ。
[ユリアンが苦笑したのが視界に入って問うた。
返答を聞けば軽く眉が寄ったが、追及することはなかった]
―自宅―
[相変わらず先に歩いてやがて自宅に着くと、真直ぐに奥に向かう。
診療の際に使っている個室に2人を通した]
そこに座ってろ。
[レナーテには石の椅子を示して指示する。
ユリアンに対しては何処にいようが特に何も言わない。
机の上のランプにヒカリコケを入れ光を灯してから、己は一度薬を取りに別室に引っ込んだ]
─エーリッヒの作業場─
ぐ。
[>>282 兄の濃い翠が目の奥までを覗くのに呻いた。]
……、……。
…今回は……目的の為には仕方ない。か。
エーリ兄が心配するなら、ボクは──
危険を乗り越えてしまう探求への欲求を我慢をする。
[無垢な子どもほど無知ではなく、火が熱いものだと知っていても、それがどれほど熱いのか。と、好奇心が疼けば手を伸ばしかねない性格の語り部見習いの──絵描きの妹は、今回については、兄の念押しに折れることにした様だった。]
レナーテとイレーネに迷惑をかけるわけにもいかない。
危険だ。──と思ったことはしない。
[イレーネにしたように、受諾を示すように大人しく復唱した。]
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