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[幼馴染の同胞に言った、あれは嘘じゃない。
傍にいたいと思う。一緒に過ごしていたいとこんなに思う。
けれど多分。
本能に抗う術を覚えなければ、今日か明日かいつの日か、
────ボクは、彼のことも喰らうのだろう]
誰でも怪我をすれば血の匂いだってするさ。
[血も肉も、口に入れる事が出来ないだけ。
実際は食べてみれば平気かもしれない。
けれど、亡き母がそう育てたのだから
今更、食に対する主義を変えようとは思わないだけ。
背後から車椅子を押す男にはロランの表情は窺い知れず]
流石に、まだ痛むだろう。
[案じるように言葉紡ぐのは厭でないという証か。
広場へと差し掛かる頃、
ミハイルが何処かへ向かおうとするのが見えて
挨拶がわりに軽く片手を掲げた]
―― 自分の家 ――
変じゃない、変じゃない
すっごく綺麗で可愛いよ。もともとキリルはすっきりした顔しているから、すごく映えるんだ
[彼女の視線が下を向いてしまうと彼女の顔が見えなくなるから少し残念。それでも再び目が合って、すぅっと目を細めた]
一番のりか。ありがとう。うん
[囁かれた言葉に、たまらなくなった。
昨夜、アルコールに外されてしまったリミッター。
きっと2回目からは外れやすくなってるんだ]
[賛辞の言葉は止まらない。
言葉だけでは足りなくなって、彼女が自分の髪に滑らせた小さな手に自分の手を伸ばした]
[避けられなければ、その手の甲に唇を寄せようとする]
― 少し前:自宅 ―
[否定のない「かわいい」に、ほほえましいと彼女を笑って見つめる。
似合うだろうと持って当てたピンは予想通りで、鏡越しに目を合わせた。
だから、涙に気付いたのは鏡を介してで]
キリル?
[少し、驚いたような声。
抱きつかれて、驚いたままではあったけれど、そっと抱きしめる。
あやすように片手で背を撫でて]
うん、大丈夫。大丈夫よ。
[謝る彼女が落ち着くまで、ゆっくりと。手を離したりもせずに、そのままで。]
不安になっちゃったのね。
[言い訳のような言葉に、そっと、そんな風に言葉を返す]
今が、幸せだとね。簡単に不安になるものよ。
でも、大切な人と一緒に居て、不安も全部話して。
そうしたら、きっとすぐ、今までよりずっと幸せになるわ。
不安がどこかにいっちゃうくらい。
[小さく笑いながらそう言って。
彼女の再度の謝罪に、そっと頭を撫でた。
離れた顔を見て、少し笑いかけて。
それからお茶をして、化粧を直して。
使った化粧品と、化粧落としを渡したりして、彼女を見送った。]
いつでもいらっしゃい。
キリルなら、何時だって歓迎よ。
夜が明ける前には戻って寝たよ。
流石に徹夜は堪えるからね。
[この歳になると、と軽く付け足して
続く言葉には驚いた風に瞬き
ロランの烏色を後ろから見詰める]
さあ、如何かな。
この歳にもなって伴侶もいないンだから
「良い男」にはまだまだだろうけど……
キミにそういわれるのは悪い気はしないね。
[小さく笑う気配だけを滲ませた]
うん。あの…、良かった。
けれどイヴァン。もう照れてしまうよ。
[だから。と、困ったように口にする。
嬉しくて顔は綻ぶけれども、心臓はやっぱりドキドキしていて、
つまりは、呼吸は速くなるし大変なのだ]
……ね?
[首を傾げる。
照れ隠しに髪に添えた手は、無防備だった。
もう片腕には花の枝を抱えているから、避けようもない]
っ、〜〜〜イヴァン!
[不意に引き寄せられた手に甲に、柔らかな温もりが落ちる。
振り払うなんて考えの外で、だからボクは真っ赤になってしまった。
何かを言おうとして開いた唇も、上手く言葉を紡げない]
[照れる彼女も可愛かった。彼女の手に唇を落とす]
[彼女の手からわきたつ甘い香り]
[ 『愛は最高のスパイスだ。
愛しているからこそ狂おしく美味いんだ』 ]
[何故なんだろう。
ふと昔聞いた誰かの言葉が脳裏を掠めた]
……………
[気がつけば、彼女の手の甲に軽く歯を立てていた]
[ただ口付けを落とすだけのつもりだったのに。
かりっとした感触ではっと正気になった]
あ、
ごめ。
ごめん。
痛かったよね。あぁ俺何やってるんだろ。ごめん。
[ばっと身を起こし、自分の手を引いた。血を出させるほどの力ではなかったように思うが、少し跡にはなるのかもしれない]
[キリルを見送った後、少し表情が曇った]
……不安ね。
[彼女は大丈夫だろうかと、心配が立つ。
あとでレイスにもこっそり言っておいたほうがいいのかもしれないと、少し悩んだ。]
有難う。……気をつけて。
[ロランたちに向けたのと同じ言葉を、カチューシャにも向ける。
礼のついでに笑顔でも浮かべられたら良いけれど、やっぱり上手くいかないのだろう。
以前に一度だけやった作り笑いは誰だかに怖いと言われたので、それから無理はしないようにしている。
ともかく、カチューシャの姿が見えなくなるまではそこにいて、それから自宅へ向かうことにした。]
…なら、良いけど
[この歳、と続けられるのには、そう変わらないと思う。
実際に自分がその歳になればそう思う事は無いだろうけれど、
今のロランにはそう思う事はできなかった。
小さく笑う気配には、少しだけ身を捻って見遣る。
烏色の双眸は胡乱げだが、微かに不思議そうな色。
が、ミハイルが小走りに近寄って来るのを見て
その勢いに、そちらへと体ごと向け]
ちょっと、へましただけ。
[心配されている風に聞こえたし見えたから、
僅かに肩を竦めたのは、レイスの言葉も思い出して]
イヴァン、あの……
[手に口付けた、彼の動きが少し止まったように思う。
さすがに居た堪れなくなって、声を掛けた。
───その時、不意に]
────痛…ッ
[かりり。と、肌に食い込む感触がある。
思わず小さく悲鳴をあげる、
その声にハッとしたように彼の顔が上がった。
ボクは思わず、ひどく驚いた顔のまま彼を見返してしまう]
…イヴァン?
[不安定に、声が細く揺れた]
[暫くして、家を出る。
向かう先はいつものように墓地だけれど、
誰かに会ったなら、いつものように挨拶をして、話をしたりもあるだろう**]
はーい。
それじゃあいってきます。
[レイスの表情を読むのはうまくない。
幼馴染のロランの表情なら大体わかるけれど、10歳ほど離れているレイスとは、キリルを通しての接点だけだからだったかもしれない。
見送ってくれるレイスに手を振って、森へと向かって歩き出す]
→ 森の入り口
―― 広場への道 ――
[ミハイルの言葉に一度目を伏せてから
彼と視線を重ね]
少し水浴びを、ね。
年甲斐もなくはしゃぎすぎたみたいだ。
[軽口に似た口調で返す。
へました、とロランの声が聞こえれば
それ以上の軽口は重ねずに]
怪我の手当ては一応レイスに頼んであるけど……
そっちは?
[何か用があるのだろうか、とミハイルに問う]
[これは一体何。驚きの中で考える。
……彼も仲間なのだろうか、人狼なのだろうか。
否。と、魂の奥底がこたえを返す。
ならば囁きの通じぬはずはない。
遺体は彼の畑にあった。当然だろう。
旅人を喰らったのは、あの近く。
ならば手近なところに死体を隠す、それがたまたま畑であっただけのこと。
それではこれは何なのだろう。
赤の滲まぬ手の甲を、凝然としてボクは見つめる]
―― 自分の家の前 ――
[不安げな呼びかけ。俯いた]
……ごめん。
ちょっとどうかしてた。
怖がらせたりするつもりはなかったんだ。
ごめん。ほんとに。薬、いるかな。
[ちょっと色々とやっちまった感で顔が上げられない。
片手で首裏を押さえ、ただ頭を下げた]
う、ううん。大丈夫。血も出ていないから平気。
…ちょっと、びっくりしただけ。
[ふるりと頭を振った。
痛みよりも気にかかるものがある。
首を傾げて、じっと俯く恋人を見つめた]
……どんな味がするか、気になった?
[怯えたともまた違う問いを、彼へと向ける]
…、気になる?
[誘うように、ボクは再び手を差し出す。
一歩、二歩。足を踏み出した。
ごく間近に、頭を下げる恋人がいる。
その顔を、覗き込むようにした]
────試してもいいよ。
[彼が本当に齧りついて来たら、どうなるだろう。
彼も人狼になるのだろうか。
そうしてボクは、彼に喰らわれるのだろうか。
その一部になるのだろうか。
…ならばそれも良いかもしれない。甘い、誘惑]
[ヤンチャなどと言われればクツと喉を鳴らした。
ミハイルの用がロランにあると知れば微か首を傾けて]
話があるなら僕は失礼するよ。
[後はミハイルに任す心算か。
ゆら、と手を振り家に戻ろうと歩みだす]
―― 自宅前 ――
ならよかった。でもごめん。
[自分の足先見つめてた]
[そこに向けられた、問い。
おそるおそる顔を上げて彼女を見やる]
………………
[少し血の気が引いていた頬にぼんやり朱が乗る。
ちょっとの間唇をふるわせて葛藤を見せた後]
ええと、うん。はい。ちょっとだけ
[視線が気まずそうに斜めにずれて、もうちょっと酷い理由はなんとか喉に押し込めた。けれど、誘われるように差し出される手。踏み込まれる足。顔が一気に赤くなる。詰められた分だけ後ずさった。目が合う。今度は瞳を逸らせない]
えっ
あ
― 森の入り口 ―
[レイスと別れて一人向かったのは、狼たちが落ち着かない森の入り口。
目的の花は黄色の花で。
優しい香りをしている。
それは村からも見えるような位置に咲いていた]
……えーっと、レイスさんのは、もうちょっと入ったところ、か。
[目的の花を摘んだ後。
レイスから頼まれた薬草の場所を思い返して、森を見る。
朝とはいえもう日は大分高い。
木々にさえぎられていても森の中もそこそこ明るかった]
まあ、大丈夫だよね、きっと。
[よし、と一つ頷いて、森の中に入る]
………ごめん
[とん、と背がさっき下ろした籠に当たる。
情けないことに、そのままばっと背を向けた。
ふらふらどこかぎこちない足取りで逃げるみたいに離れようとする]
……勘弁して。そんなことされたら止まれないよ
傷つけたくないんだ
[追おうと思えばそんな情けない囁きが聞こえるかもしれない**]
[ユーリーを振り返ると、彼は車椅子から離れた所で。
ゆらと振られる手をその眸に映し]
――ありが、とう。
[告げる声はとても小さかったけれど、届くと好い。
ぽたぽたと落ちる血は随分少なくなってきていて、
膝の上の水玉も、少しずつどす黒い色に変化していた]
…それは、吸血鬼か…屍鬼。
[御伽噺でも、増えるとは見た事が無い。
だが、イヴァンが齧ったと聞けば、眉を寄せる。
――そして思いついてしまった事に、更に、視線を落とした]
…キリルと同胞になりたい、とか。
[人を食べればなれると思っている、とか。
それは詰まり、キリルを人狼だと思って居れば、だけれど]
[小さな声が風にのり届いた。
歩む足が止まり、振り向いて]
――…早く治るといいな。
[ロランを流し見てそう告げる。
男の顔には淡い笑みが灯っていた。
そうして何事もなかったかのように帰ってゆく]
…「人狼」は、治らないよ。
ユーリー。
[見えた男の柔らかい笑みに、胸の内へと言葉を落とす。
それは想いだけでなく、思わず囁きに乗ってしまったけれど]
え…、イヴァン?
[ボクは、大きく灰銀の瞳を瞬いた。
見つめる先に、大好きな恋人の姿がある。
気まずげな様子に、特に理由が思い当たらなくて首を傾げた]
なら、どうして、
[くるりと背が向けられて、びっくりした。
先までの落ち着かなさとはまったく逆だ。
分からないから、追いかけた。それなのに]
吸血鬼か屍鬼…人狼とは、別のものだね…?
[あまり良く知らないボクは、首を傾げる。
車椅子の幼馴染は、だからでもあるのだろう。
ボクよりもずっと物を良く知っていた。
だからこそ頼るところも大きいのだが]
ボクと……、同じに、
[こくりと唾を飲み込み、背を向けた恋人を見る。
もうばれてしまっているのだろうか。
そんな素振りはない。ないと思うけれども]
[森の中をあるくとか、そんなに得意ではない。
というかどっちかというと、あまり森に入らない生活をしていた。
きてもせいぜい入り口あたり。
そんな状態だから森の中ではちょっと慎重に歩いている]
……やっぱり、ちょっと怖いかなあ……
[歩きなれていない上に、狼のことがあるから、些細な物音にびくりとしてしまう。
薬草のある場所まではそう遠くない。
ゆっくりと歩いていても15分もかからずにたどり着く]
――うわあ。
[薄暗かった。
薬草が好む場所のせいなのだろうけれど、木々がぎっしりと枝を鬱らせていて、かすかな木漏れ日が届くぐらい。
そんな場所の足元に、そこそこ生えている草が目的の薬草だった]
……早く終らせて、帰ろう。
[きょろりと周囲を確認してから、しゃがみこんで薬草を採り始めた**]
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