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―回想/東殿・回廊―
…?
[地竜から差し出された小袋へと手を伸ばそうとした幼子は、何を感じたか僅かに左へと首を傾ぐ。
仔の視線が注がれる先は小袋――否、似ては居るが聊か異なる。どうやら袋の握られた手よりその先。
巻きついた腕より其の方へと目を凝らせば、幼子が見つめるはどうやら黒を纏った腕輪の様であった。
…はて幼子とは言え女児、装飾に興味を抱く時期か。しかし黒を好むとは珍しい――
そう考えた私の耳に届いたものは、仔の小さな呟きであった。]
……? ノーラ?
[…何故其処で陰竜殿の名が出てくるか幼子の思考回路は読めぬ。
仔の突拍子無い言葉に思わず溜息を突き、…しかしはて改めて言われてみれば影輝に近じた気配を帯びている様にも感じられた。
地の気配に紛れ、言われ無ければ私には到底気づかぬ些細な気配。
…其れに仔が気付いたのは、随分と親しくなった影竜の気配に反応しただけか
幼子故の感覚か、…其れとも。]
[雨は時を経て、その激しさを増しては、また穏やかに。
されど絶える事はない。]
[重い頭を振って、そっと部屋を出た。]
[向かう先は、影輝の竜の部屋。
陽が出ていないのだ。影には酷く辛かろうと、途中に食堂へ。
飲むか飲まぬかわからぬが、蜂蜜を入れた甘いミルクを作った。]
―中庭―
[霧雨が降る中を青年は天を見上げ佇んでいた。長い前髪を、項に張り付く髪を、水滴は伝い降りていく]
……光舞わぬ雨を見るのも久し振りかな。
[青年が身を置く碧虹の谷にも常に雨は舞うけれど、それは光と共にあり、美しい碧の虹を生み出していた。
砂漠の中の谷と違い、雨は乾く事なく髪と服に吸い込まれていく]
[その冷たさをどこか遠く感じつつ、思うのは砂の波に残る記憶。
種から芽吹く混沌。礼を告げる息から微かに香る花。白い小猫。
それらは小さな砂粒に埋もれるように、静かに現れては消える。
代わりに現れたのは黒の浮遊物体。混沌の欠片。
青年は僅かにそれを見つめ、静かに手を伸ばした]
……あちらへ御行き。
[『混沌』を司る竜の命にも、欠片は変わる事なく漂うばかり]
[蜂蜜香るミルクの乗る盆を手に、回廊をゆく。
雨の音で満ちた場所は、闇が心地よく重い。]
……?
[ふと、窓から中庭が見
え、立ち止まる。
人影があった。
壁よりに置かれた机に盆を乗せ、窓を開ける。]
[遠い影。よくは見えない。
縁にかけた手のうえで、滴が弾けた。]
[身を引いた方向とは別に、混沌の欠片はゆっくり流れていった。
それを見送り、視線を伏せる。レンズに付いた水滴が流れ落ちた]
……退けるのは無理なようですね。
結局は触れないのが一番ですか。
[張り付く邪魔な前髪をかきあげて踵を返す。シャワーと着替えが必要だった]
退けるのは無理、けれど呼び寄せるのは可能かな。
[それは青年の力を囮にしてではあるが、いざという時の為に記憶に刻んでおく]
─東殿・自室─
[落ちていた意識が浮上する。どのくらい休息を取れただろうか。時間を確認すべく窓の外に視線をやる]
……雨、か。
[窓の外では緩やかな雨模様。期待したものは得られそうにない。溜まりかけていた疲れが取れただけ良しとするべきか]
これも、属が崩れし影響じゃろうか。
[結界へと取り込まれた陽光の属を思う。均衡されていたバランスは崩れ、対たる属の者達も影響を受けているのだろうか。目の前には陽が陰りしために現れる闇が広がっていた]
―自室―
雨、か…
[幾重にも重ねられた毛布とタオルケットからようやく這い出して。
多少温もりは戻ったものの、いまだ灯るにはほど遠い。]
…煙草。
[ベッドサイドを手だけを伸ばして漁り、間食用の香煙草を掴む。
薄く開けた窓辺で、だらりと喫煙。]
[窓の向こうに見えたオティーリエの姿に、青年は微かに微笑む]
残念ながら混沌の欠片への影響は微々たるものでした。
触れては危険と皆が知っている以上、当てにしない方がいいかな。
[最終手段には使えるだろう事は心の奥に留め置き、剣に関して交わした言葉を思い起こす]
[雨の匂いに包まれていた青年にも淡く煙草の香りが届く。その薄く開いた窓を見、若焔の部屋かと辺りをつけた。
飛んできた月闇竜の叱責に軽く肩を竦めて微笑む]
峡谷では濡れるのが当たり前ですから。
此方とは違うのを少し忘れ、楽しんでしまいました。すみません。
[峡谷では虹の麓を離れると直に乾いてしまうのだが、今の濡れ鼠の姿では叱責は尤もと謝罪する]
そうですね。
アーベル殿がおそわれては、大変ですし。
[雨に隠れて見えない混沌の欠片をみるよう、目を細め。]
使えないなら使えないなりに、やり方を考えましょう
ダーヴィッド殿。
[声の方に、苦笑して。
それから向くは、雨に濡れた精神の竜。]
たしかに楽しめるものかもしれませんが、体をこわしては元も子もありませんよ。
早く入って下さい。
[促して。
すぐに顔を戻し、火炎の竜に声をかける。]
タオルを運んでいただいてもよろしいですか?
[クレメンスから応じるように返った大地の老竜が持つ腕輪の話。
オティーリエがかつて切れ切れに届けてきた天聖の気配の話。
睨むどころか決して目を合わせようとはしなかったギュンター。
青年が感じた事と重ね合わせれば、見えてくるものは多い]
大地殿は『神斬剣』を、天聖殿は『聖魔剣』をお持ちと見ていいでしょう。
分かたれたとは言え、どちらもとても強き剣。
片方を引き離して奪いにかからねば事を成すのは難しいでしょう。
[オティーリエに同意しクレメンスが成した偽りの芝居に耳を傾ける]
……わかりました。
若焔に一致団結されるより疑いの芽が一つでもある方が有難い。
[ありがとうとは口にせず、代わりに感謝の心だけを伝えた]
[老君へと言うオティーリエには影から青年も行くと宣言しする]
『神斬剣』は精神の属性を持ちます。
心守る為に私の力が必要かもしれませんから。
[翠樹の仔竜の安全と、彼女が老君に付いた場合の危惧も兼ねて囁く。一番の理由はオティーリエだけに荒事の負担をかけたくなかった為だが]
[そして刻まれた記憶は移ろい、現在へと戻る]
襲われても逃げるから。
[後の事を考えなければ逃げるのは容易いと告げ、後半には頷く]
― 東殿・テラス ―
[ 天より落つる滴は地を濡らしてゆく。
弱く弱く、そっと周囲に広がる。
恵みの雨か、災いの源か、其は未だわからねど。
触れるか否かの位置に佇み、闇に親い左の瞳は唯、その情景を映す ]
―東殿―
[顔を出した若焔の声に小さく声を立てて笑い、月闇竜に頷く]
えぇ、そうですね。
そこまでやわでは…雨に弱くは無いつもりですが。
[火炎を司る若焔に失礼にならぬよう言い直して、素直に従って東殿へと入る。そしてバスタオルを持った若焔に目を合わさぬ会釈を向けた]
[ 声は雨音に紛れ、甘い香りは土の匂いに隠れる。
薄布に隔てられたように、周囲の出来事は遠い。
ショールを掻き寄せて腕を組み、右足に体重を傾け壁に身を預けていた。
寒さは感じねど、気怠けさが漂う。雨特有のものか、対の一が欠けし故かは判ぜられぬ。]
[くすくすと軽く笑うのは、隠された言葉を解したためか。]
油断をすると、丈夫でも風邪をひきますよ。
[玄関にはいりゆく姿を見送り、出迎えようとしたけれど。]
……ノーラ殿?
[近しくなった影の名を呼んだ。]
[あのとき。]
[影から行くと言われ、その内容も尤もで、それを願った。]
その時は、お願いします。
[裏の気持ちは、わからないけれど。]
えぇ、力は剣を奪う為に温存しておきます。
[念を押す様子と心の動きに温まる心を寄せて。目標が見えた今、余計な力を割きませんよと約束する]
そうですね、シャワーを浴びて着替えた後に。
[有難くいただきますと微笑む]
…枯渇気味なんだからしゃーないさね。
[バスタオルを心竜に渡しながら。]
メシでも食って補うさぁ。
ともかくあれだ。乾かしてやるとかそう言う余力無いから、着替えてきたら?
―――自室
……は!?
[気づけば二度寝していた。
おかげで、何があったのかをさっぱりと知ることは出来ず。
衣服を着込んでからなんとなく、東殿をうろうろとしてたが、やがて窓から見える雨に、惹かれ、不意に足は中庭へと]
―――自室→中庭
―東殿―
[若焔の言葉に笑みを引いた。微かに名残は漂うけれど、真面目な顔で有難く受け取る]
…なるほど、そうでしたね。失礼しました。
それにバスタオルありがとうございます。
[若焔の羽織る毛布に曇りがちなレンズ越しの紺碧を向けた]
あぁ、それはいいですね。
温かくて美味しいものをたくさん食べて下さい。
私はシャワーを浴びて着替えてきます。
[もう一度ありがとうございますと礼を言い、口元に微笑を浮かべ*シャワーと着替えに行く*]
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