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包帯。
[思わず、復唱した。
それは、この傷が見えるたびに、ずっと、あのときのことを思い出すということ。
だけど―――それに、今更何の意味が無いことは知っていた。
だから]
うん。分かった。
痛みはあるけど、血は出てないからあまり意味無いかも知れないけどね。
[と、素直に頷いた]
……ん?
[そして、唐突に何かに気づく]
せんせ、せんせ。
私が辛い思いをするのが、嫌だってのは、どういう意味?
[ちょっとだけ期待を込めて、聞いてみた。少し、顔がにやけてる]
宴を。殺戮の宴を。
[表に浮かぶ意識と乖離した熱は、鮮やかな色を帯びる]
場を作り出したのは彼ら。
ならば共に踊っていただきましょう。
狂乱の舞を。
死の舞踏を…!
[それは彼の奥深く、燻るように熱を高めてゆく]
うんうん。引き際ね。わかったよ。おっちゃんありがとー。
[本当にわかってるのかわからない、軽い返事を返す]
[情報料という言葉に、思わず懐の財布に手を触れ]
えー、お金とるんだ…お酒1杯くらいで、いいかな。
[ごまかすように*笑った*]
[それぞれの会話をぼんやりと聞きつつ、考えを巡らせる。
忘れようにも忘れられそうにない、紅の痕。
あれをなしたものがこの中にいる可能性は、やはり信じ難くもあり。
しかし、目の当たりにした『現実』は、重くもあり]
……何れにせよ……か。
[零れ落ちる、小さな呟き。
無意識、右の手に力が篭り──痣の浮かぶ手首が、微かに痛んだ]
[答えをあげられないことに済まなそうに頭が垂れる。
しかし続く言葉と加わる手への力に、ふ、と視線を上げた]
……ああ、信じるよ。
[イレーネからの笑みに、ほんの僅か笑みが浮かんだ。
彼女には信じる者が二人居ると言う。
己には誰が居るだろうか。
おそらくは己自身と、目の前の少女だけだろう。
他の者を無条件で信じられるほど、付き合いは深くなかった]
[イレーネが宿に入るのに続き、己も足を踏み入れる。
浮かんだ僅かな笑みは当の昔に消え去っていた]
全ては主の心のままに。
[熱帯びる二人の主に、ゆっくりと拝する。]
そう、この結末を、血を呼び起こしたのは人自身。
エウリノも、ロスト様も、そっとしておいてくれれば何もしなかったのに…。
人は、なんて、愚かなんだろう。
[冷たい声が静かに響く。]
[姉の問いには、明確には答えず。
ややして、店内に戻って来ると、ハインリヒとティルという、年の離れた組み合わせへと歩み寄る]
そっちは食事、何か要らないの?
[エーリッヒに訊かない理由は、言わずもがな]
何が。
呼び声が、意思が、聞こえるのだよ。
残骸の欠片が。
[ユーディットの瞳を見返しながら、曖昧に答えるが、イレーネの名が出ると少しく思案した風で。相手の掌に包まれた林檎を一瞥してから、ぽつりと]
……イレーネとは、違う。
私を呼ぶ声は地からの物だ。呼び声は、残骸の物だ。
残骸の……死者の、声だ。
私には死者達の声が聞こえる。
[常にはない具体的な言葉を紡ぐ。また相手と合わせる視線は、真っ直ぐながら虚ろな物。およそ普段通りにも見えるだろうが]
常態であった。それでも常態ではなかった筈なのだ。
だが…… 塔は崩れてしまった。
いらっしゃい。
[訪れた二人へと、視線と共に声を投げる]
大分、揃って来たかな。
ゼーナッシェさんは診療所として……
ミリエッタの姿、見てないけど。
知ってるのかね。
[食事について問われない事には、気づいているのかいないのか。
それでも、新たにやって来た人の気配にそちらを見やり、や、と短く挨拶だけは投げて]
[新たに入ってきた二人に挨拶をしつつ、歩みよってきたアーベルの問いに答える]
あー、俺はとりあえず鶏肉のサンド。野菜抜きで。
後、ビールな。ビール。
しっかし、商売熱心な野郎だな、お前もよ。
[テーブルの上に代金に見合った金額を置きながら苦笑する]
っはは、良いぞロスト。
そう、この状況を作ったのは奴らだ。
封鎖なぞ考えなければ、俺だって何もしなかった。
今までも何もせずに来た。
ずっと抑えて過ごしてきたと言うのに。
この村を気に入っていたから、住み続けていたいと思ったから。
村人には全く手を出さずに居たと言うのに!
[荒げた声は悔しげな感情も混ざり。
苛立ちが精神を支配した]
はい、それでは。
[鞄を開ける。
取り出していた道具を、つい落とした]
失礼。
…それは、その。
[目が泳ぐ]
貴女は命の恩人でもありますし。
大切なお嬢様ですからね。
[僅かに弾む声には軽く口元に手を当てて。
誤魔化すようにそう言うと、手際よく包帯を巻いてゆく]
[宿に入ると、人がいることにほっとした。
全員容疑者という括りではあったが、それでも誰も居ないよりは良いように思えた。]
ミリィは…少し前まで家にいたよ。一緒だったから。
…お医者先生、様子見に行ったのかな。
[アーベルには、そんな事を応えた。]
[そして一度、宿の中を見回して、いる人の顔を確認する。]
[宿屋に入れば居る面々に会釈を返し。
空いているテーブル席へと腰掛ける]
…先生もミリィも俺は見てない。
工房に籠りっきりだったし。
[アーベルに返しながら、いつもの、と料理の注文]
残骸?
[顔を顰める。
ブリジットの話は難しい……酷く難しい。
だからいつも、半ば理解は諦めて聞いている。
けれど、これは大切なことなのだろう、そう思ったから。
身を乗り出すようにして、紡がれる言葉を懸命に聞き取った。]
イレーネとは、違う? 残骸?
[そのうち、具体的な、判りやすい言葉がその耳に届く。]
死者の声。死んだ人の声。
[それはまた何かの喩えなんですか、と尋ね返そうとして、
昼間のブリジットの叫びを思い出す。
そう、あのとき丁度、ギュンターの死亡が確認されたのではなかったか。]
もしかして、ギュンターさんの声も聞こえていたんですか?
嫌だな、
食わなきゃ生きていけないんだから、心配してるんですよ。
[ハインリヒの苦笑に対して、嘯いてみせる]
人を喰った後だって言うんなら、話は別ですが――
[笑えない冗談、とも本気とも取れる台詞。
注文に了解の意を示して、置かれた代金を受け取った]
まあ、熱心なのは認めますが。
生きる為には金が必要ですからね、売上ガタ落ちですし。
野菜も食わないと、肉食動物と間違われますよ。
[女将へと注文を伝え、先にビールを置いた。ティルにはジュースを]
[虚ろな瞳には気付かずに]
塔が崩れた……。人狼が動いたから、という意味ですか。
[呟くように尋ねたところで、ブリジットの挨拶にふっと扉に目を向ける。こんばんは、と入ってきた二人に挨拶をした。
再びブリジットに向き直る。]
人狼の御伽話に、そういう力を持つ人が出るんですね?
死んだ人の声は……。何を齎してくれるんでしょうか。
そう。
握っていた手綱を切ったのは彼ら。
本当に愚かしい。
[一瞬のそれはすぐに消えて。
クツクツと嗤う気配が流れる]
けれど同時に愛おしい。
我らを楽しませてくれるその愚かさが。
エウリノ。
[荒ぶる声の傍らに、添うように冷たい意識が佇んだ。慰めるように。
村を気に入ったという言葉が嬉しかったのは、そっと内にしまう。]
ああ、そうなんだ。
篭りっきりだったりするのかな。
[注文を伝えに行く間に返ってきた答え。
ユリアンを見て、其方さんみたいに、などと言いつつ]
まあ、その方が――
被害者なら、安全なのかもしれないけど。
[注文には、はいはい、と二度の返事]
イレーネは?
また、ユリアンと同じ?
ありゃ。
それは残念。
[言葉とは裏腹に、あまり落胆した様子は無い。
包帯は、そんなことを言っている間に、見事に巻かれていった。
綺麗に巻かれた左手を見て、ほー、と唸る]
さっすが。たいしたもんだね。
わたしゃ、嬉しいよ。
……思えば、昔から先生には色々とお世話になってるなあ。
―――そうだ、せんせ。
お返しに、私から先生に幸せのおまじないかけてあげる。
その準備、見られると効果無いから、ちょっとだけ目を閉じてもらってもいい?
[ロストの意識は人間と自分を分けて考える。
オトフリートの意識は人間と自分を同じに考える。
その軋みは狂乱の気配に紛れて]
[アーベルにこくと頷いた。少なめにと一言付け加えて。]
あ、でも。その前に…。
[注文を取って去ろうとするアーベルに、というよりは近くに居る人らに向けて。]
…一人、視てきたの。
[何をと、誰をは、まだ言わない。]
これが仕事ですからね。
…昔から?
[使った道具を片付けながら軽く首を傾ける。
だがすぐに笑って頷いた。この年頃の少女にとってはこの半年だって短くは無い時間だったのかもしれないと]
なんでしょうか。
ええ、分かりました。
[鞄を閉じ、言われるままに目を瞑る]
[アーベルの冗談?笑いながら受け流す]
どーだろなあ。少なくともお前みたいな奴を「人を喰ったような性格」とは言ったりするぜ?
野菜ばっか喰って羊と間違われるよりはマシだろ?
なにせ狼が居るらしいからな、今この村にはよ。
[ビールを半分程一気に飲み干しゲップ交じりにそう語る]
先生?
絶対、目を開けちゃ駄目だからね?
[オトフリートが完全に目を閉じたのを確認すると、ミリィがほんの一瞬だけ、その唇に、自分の唇を重ねた。
そして、照れくさそうに笑う]
―――えっへっへ。
乙女が、一生に一度だけ使える、特別なおまじない。
これで、先生は何があっても、絶対大丈夫だよ。
そう、聞こえていた。
自衛団長殿の声がはっきりと聞こえた。
はっきりとは語弊かもしれないが。
モザイク状の……赤いモザイクだ。モザイクの中の赤だ。
[ユーディットの問いにはその度頷いて]
塔が崩れたから。そうだ。
突然で取り乱してしまったが。
かつての形態……
嗚呼、聞こえていたよ。声が。
……聞こえている。
[訂正するような言葉は小声で。何を齎すかと言うのに]
何を齎すか。意義は。証明か、視界か。
意味は。救済か、罪責か。
力とは。神の子のワインかペルセポネーのザクロか?
[聞く形でありながら、真に答えを求めているようでもない様子で。グラスの中、血のような色をした液体を揺らした]
……ミリィなら、籠ってる可能性あるんじゃないかな。
絵、描いてるとしたら、だけど。
[可能性だけをアーベルへ返し。
隣でイレーネが紡ぐ言葉に視線をそちらに向けた。
視てきた、と聞き、何を言うでもなく静かに見つめる]
[寄り添ってくる意識を荒れた意識のままだが優しく受け止め]
…ずっと人として暮らそうとしたのを壊したのは連中だ。
その報いは受けてもらわなければならない。
報復し、狂乱を楽しみ、全てを喰らう。
対抗出来るものならしてみろ。
抗いは多い方が、狩る愉しみも増える──。
[荒れた雰囲気から一変、再び愉しげに笑いを漏らした]
了解。
[ユリアンの示した可能性には、頷きのみを返して、席に着いた二人から数歩離れ、奥へと声を投げかけた後に、イレーネの言葉を聞く]
へえ。
[自ら結果を問う事はせず、周囲の反応を待った]
俺らの影を被せるには、あの小僧では役不足だろう。
人と判じて──後で喰らってしまえば良い。
贄となりし者は他にも居る。
[ゲイトの問いに簡潔に言葉を返した]
構わない、かと。
[かなりの動揺が赤い世界へも押し寄せた。
ゲイトへの答えはそれこそ人形を思わせる平板な囁きとなる]
[視てきた、というイレーネの言葉に、視線をそちらへ向ける。
見極めるものと名乗りを上げた少女。
向けられる緑は、静かな光を湛えて。
それと共に、左腕を掴む右手にほんの僅かに力がこもったのは、近くにいたなら見て取れるだろうが]
人だなんて。
そんな美味くなさそうなものより、獣を喰いますね。
[ハインリヒの指摘を受けても、浮かべた笑みは絶やさない]
羊と間違われて狼に喰われるのと、
狼と間違われて人に殺されるのと、
何方がマシでしょうね。
間違いでない可能性だって、ありますが。
俺も、飲もうかな。
[やがて出来た食事と、ついでに酒――ワインを持ってきて、器に注ぐ。仕事中だという自覚は、この状況に置いてはあまりなさそうだった。
周囲の会話を聞きながら傾けたグラスの中、琥珀色の液体は、*仄かに煌めく*]
……やだ、もう、せんせ、そんな顔されたら照れるじゃない。
ただの、おまじないよ、お・ま・じ・な・い。
[言いながらも、嬉しそうに赤面する]
……わー!もー!
顔見てると、こっちまでドキドキして止まらないよ!
さ、さあさ!
私は、絵の続き描かなきゃいけないから、せんせは患者さんの様子でも見に行かなきゃ。
大丈夫。
もうちょいしたら、終わるから。
その後は、みんなのところに篭ることにするよ。
そう、なのですか。
死んだ人の声が聞こえている……。
[いつもの戯言のような内容。
いつだったか、預言についてひとしきりブリジットが叫んでいたことを思い出す。
しかしあの時とは様子が若干異なっている。
それははっきり感じられた。]
[手の中の紅い林檎を弄ぶ。
それと同時に、ブリジットの紅いワインが揺れる。]
死んだ人が何かを教えてくれるなら……。
もし、死んだ人が何か言っているならば……。
そのときは、教えてください。
[続いていたブリジットの問いには首を傾げる。]
難しいことはわかりません。
でも、それが私たちの助けになってくれればいい。
そう思います。
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