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天聖学科2年 ブリジット に 7人が投票した。
生命学科2年 マテウス に 1人が投票した。
天聖学科2年 ブリジット は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、時空学科2年 ゼルギウス が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、時空学科1年 ライヒアルト、火炎学科4年 ユリアン、影輝学科2年 ミリィ、雷撃学科2年 レナーテ、翠樹学科2年 ゲルダ、生命学科2年 マテウス の 6 名。
[ブリジットが担架で運ばれるのをひらひら見送りつつ。]
ガス欠とかなぁ。あんさん後先考えず熱くなりすぎやで?
[ユリアンのバンダナ取って頭撫でた。撫でまくった。]
いやいや。善意善意ただ晒すのは人がいないとな[なんて交互にまるで違うこといいながらミリィの歩調にあわせ移送。晒すといっても魔力ぎれした姿だけだが。それでも案外話題を呼んだかもしれない]
― 西館 ―
[入り口から噴出する煙に紛れるように飛び出してくる人影。
煙の中を正確に追尾する気配に気づけば後方に衝撃波を叩きつけ、*中庭を駆けて行く。*]
[体を動かす分のエネルギも切れているらしく、微動だに出来ない
そうして頭を撫でてくるレナーテを心底恨めしそうに睨みながら]
………てめ、後で覚えてやがれ
燃やす。ぜってぇ、燃やす。完膚なきまで燃やす
[呪いの言葉をぶつぶつと*呟いていた*]
─南館外─
[あの後、樹の上でしばらくお昼寝。徐々に魔力も回復してくる]
『…この状態で良く寝れるわね。
それだけ信頼はされてるってことなのかしら』
[居眠りするライヒアルトを見て灰銀が小さく息を漏らした。信を置かれてるのは良いのだが、あまりにも無防備すぎる]
『起こしてちゃんと起きてくれるのかも怪しいわ……。
……あら』
[時折叩いても起きないことがあるのを思い出してまた溜息。しかしそれも束の間、眼下が少し賑やかになってくるのに気付き、注意深く見据える]
『……パワーがありそうなのが来たわね。
あの様子だと探知魔法でも使ってるかしら』
[女子の集団が樹の下に集まってキョロキョロと辺りを見回している。見つかるのも時間の問題だろうか、と灰銀は尾でライヒアルトの頬を叩いた]
『起きなさい、このままじゃ見つかるわよ』
んあ、誰が来た?
[灰銀の不安を余所にライヒアルトはすんなりと起きる。こきこきと首を鳴らし下を覗き込むと、うへ、と表情を歪ませた]
こりゃ見つかると骨かな。
けど降りないと逃げれないし。
『移動魔法は使える?』
微妙な感じ、使ったらまた枯渇しそう。
ここは奇襲掛けて物理気絶?
『女子相手は手荒にしたくないんじゃなかったの?』
んなこと言ってる場合かっての。
脱落者が増えてるんだったら、残ってるのは相応の力を持ってる連中だしね。
手加減なんて考えてらんない。
[きっぱと言い切ったのは先のバトルでまだ高揚しているせいか]
ほんじゃ行こうかね。
窮鼠猫を咬むっと。
『…何か違うような気もするけど』
[微妙な使い方に突っ込みを入れられつつ、ライヒアルトは樹の上から唐突に降り立った]
「え!? あ! 居た!!」
「良いわね、抜け駆けはなしよ!」
何のこっちゃ、捕まる気なんて毛頭無いよ。
[驚きの声を上げる女子達にけらりと笑うと、魔法を仕掛けられる前に近付き。色んな意味で固まった女子達の急所を打って次々と地に伏せさせていく。最後の一人が詠唱し魔法を撃ってきたが、左腕で受け払って肉薄。他の女子と同様急所を打って沈めた]
いっちょあがりっと。
『…結局手加減してるんじゃない』
起きなきゃ同じだっての。
結構難しいんだぜ? 少ない打撃で気絶させるのって。
そんじゃ、移動するとしますかね。
[灰銀の言葉に肩を竦めてから、空間の歪みを探して駆けて*行った*]
[マテウスに連れられて再び食堂に戻った...は尻尾をつかませてもらったレーグにお礼を述べると、符を一つのテーブルの上に三枚ほど並べると、小さく魔力を篭めた。途端、ボン! と音が鳴って眼鏡が符の上に出現した]
よっし成功! 新符術・倉庫符術。中に物を収めておく新技!
[まぁ大きいものはだめだけど。と小さく呟きながら眼鏡をかけた]
そう言えば、私の眼鏡持ってたのはだれなんだろ?
[ミリィのお礼にレーグは気にしなくていいというように首をゆっくり横に振る。
そしてその主はとかというと]
…… …結構減ったなぁ…
[食堂=中立地帯ということでどうしてもくってりしてしまっていて]
…ん…?減ったっつーことは…鬼逃げ切るんじゃねえか?
[なんて今更なこと思ったとか]
─南館周辺─
[空間の歪みを探してうろつくのは良いのだが。先のバトルで破れた服がぴらぴらと風に靡く。腕と足、そして左脇腹。先程の立ち回りで左腕が焦げてたりも]
何と言うか、服だけ見ると満身創痍だな。
『傷は治したけど…ってやつ?』
あと少し動きにくい、上脱いじまうか。
[上着を脱いで腰に巻き、袖は巻くって落ちて来ないように固定した。細い腕が空気にさらされるが、それなりに力はある。はず]
さて、どうすっかな。
ここまで人数減って来ると、逃げるよりは潰した方が早い?
『あら、逃げ回るかと思ったけど、やるつもり?』
まぁ一応。ゼル先輩に充てられたとでも思っとけ。
[その言葉に灰銀は少し納得するように尾を揺らした]
[南館屋上から落ちてくる人影。
勿論身投げ等では無くライヒアルトの眼前で急減速、ゆっくりと着地する。]
アルト。
何か、事前に鬼を捕まえそうとうわさになってた比較的有名な人達は8割がた脱落してるみたい。
開始時はあっさりと捕まりそうだと思ったけれど、意外と何とかなるものね。
[腕を巻くっている最中、目の前に着地する影に一瞬だけ警戒。しかし誰なのかが分かると直ぐにそれは霧散した]
ゲルダ、そっちも逃げて来れたみたいだな。
へぇ、かなり脱落してんだな。
同士討ちで削れた感が強いなぁ。
こっちとしてはありがたいことだけどさ。
うん、何とかなってるね。
ちょっと驚いた。
何とか、ね。
おまけに此方かの脱落者は零と。
よく考えれば何とかどころか上出来ね。
そろそろ此方から攻勢にでて片をつける時期だと思うけど
アルトはどう思う。
[首をかしげながら、積極案を提案してみた。]
だな。
俺は何とかゼル先輩に勝てたし、レナーテも上手い具合に逃げてるようだし。
やられる前に潰す、も手の一つだ。
俺も丁度考えてたとこ。
いっちょやるか?
[提案してくるゲルダに笑いかけた]
うん。
此処で逆転負けなんて、良くある作戦ミスなんて事にしないでね。
[笑いかけるアルトに至近で微笑みを返して右頬に唇を重ねた。 ]
流石にそれは避けたいところだね。
気は抜かずに行くさ。
[そう返し、一発気合いを入れようとして]
……ゲルダ?
[急に自分の左頬に手を伸ばしてきたゲルダに暗翠を瞬かせた。至近で見える微笑み。次いで頬に触れる柔らかい感触]
……え? あ?
[一瞬何が起きたのか分からずにきょとり。状況を理解すると少しだけ頬に朱が走るか]
勝ったら、唇に、して。
[頬が赤く染まる様子を見て可笑しそうにくすりと微笑みを零し、手の甲で頬を撫ぜる。
鈍い反応に、こつりと額を重ねて囁いた。]
へ? や、なん……。
[何で、と訊ねそうになるも、更に近付いた顔に言葉が詰まる。そんなことを言われるなどと思って居なかったため、動揺は隠せない]
〜〜〜〜ッ、行くぞっ!
[返答するでもなく、突き放すでもなく。ゲルダの額から自分の額を離すと相手の手を掴み。参加者を探すべく走り出した]
[今はただ、儀式の勝利だけを考えようとするかのように]
……む?
[ゲルダがライヒアルトにキスした頃、...の第六感がいろんな意味で危険を感じた]
……気のせい?
[だったらいいなぁと思いつつ、マテウスに向き直った]
とりあえず、参加している以上必ずライを探し出しましょう。何もせずに負けました。じゃ、結界の向こうにいて儀式を見ている(だろう)連中が、大挙して襲ってくるかもしれないし。
[そう言うと、ガラガラと食堂のドアを開いた]
さ、行きましょ。ライ達を殺って、大手を振って戻りますよ。
[さらりと危険な言葉をはいた]
……ほんと、お子様というかわかり易いというか。
[くつ、と陰を含む笑みがこぼれるけれど
直ぐに表情は消え、獲物を狩る猫を思わせる無表情で目的の人物を探しに駆け出して行く。]
[鬼って落ちてるのかどうかとか。どれぐらい残ってるんだか。とか適当に思っていつつ、ミリィの新技をぼんやり横に見ていたり]
…飽きたな
「何がだ?主」
…どんぱちやってる横で大人しくしてるのが
「そうなってくれるのは我も嬉しいが…それならば…もっと速く…先ほどのときとて…」
気にするな
[なんかかんだで苦労人な白狼であったりするが、一応やる気を出して…くってりじゃなく狼にぼけっとのった]
何もせず負けたってのと、自ら潰しあって負けたってのとどっちが情けないかなぁ
[こちらをみて言うミリィの言葉に、なんだか最近の風潮は仲間つぶし?とも思えたり。まあ厳密に仲間ではなかっただろうけど]
殺るか。…案外そのほうが楽でいいかも?
「駄目ですぞ。主もミリィ殿も」
[と危険な言葉に同意しかけてる主を止める狼は、そんな間違ってるような勇ましさを出すミリィの背中をのそのそついていった]
多分潰し合ってだと、男子対男子、女子対女子だと喜ばれそう。
[色々と桃色な意味で]
あ、ただ私は潰し合いはしないわよ? 一応守護者だし、そんな無駄な事やってられないしね。
[後ろのレーグの止める一言をさらりとスルーして、見事にやる気を出した]
[中庭を横断して寮に入れば廊下の先、食堂の入り口にミリィの姿が見える。
あっさりと目標が見つかった事に拍子ぬけするが、声も掛ける事無く両手からソフトボールサイズの光球を生み出す。
明確な戦意。
此方もやる気満々らしい。]
[駆けて行く先に見えてくる二つ(正しくは二人と一匹)の姿。離れたゲルダの手から光球が現れるのを見ると、標的を定めたことを知る]
相手に不足無し?
ゲルダ、どっちと──や、良い。
[訊ねかけて、ゲルダの視線がミリィにしか向いていないことに気付く。そちらに任せようとライヒアルトの視線はマテウスへと]
マジで?…じゃあ俺男の鬼狙うのやめとくか
[しかし未だ男の鬼…ライヒアルトしか鬼は把握していない。レナーテは耳のことよりも違う印象で流れてしまっていた]
俺はちょっと潰しちまったかも…襲ってくるほうが悪い
[だって待ち伏せしてたし。とか思いつつ。とめる言葉を流された。レーグは嘆息。
そのため思わずぽんぽんと撫でたが]
…ぉ…会うのはやっ…レーグ
「承知」
[主に呼ばれ、狼は従う。ゲルダの光球から回避行動と同時に蒸気の結界を作る]
しっかし、ライの奴どこにいったんだろ? レーグに匂い辿って貰うのはどうかな?
[と振り向き様に目に入った景色に、魔法の光とそれを持つ人影は映った]
――!
[そのまま蒸気の結界を張るマテウスとその人影の間に己の体を差し込むようにして移動すると袖口から五枚の符を抜き出した]
急急如律令! 判天星盾!
[言霊に答えるように符が星型に広がり、魔力の盾を展開した]
気付かれた?
[もっと不意をうつ行動を取ったほうが方がよかったかと思いつつも二つの光球を正面で一つに重ねるようにして前に突き出せば、無数の光条が射出される。
威力と命中精度を捨て射出速度、数を取った無差別な面攻撃。
廊下一杯の光条が撃ち抜かんと迫る。]
ぉー…なんつーか勇ましい
[己の体を差し込んで魔術によって盾を作るミリィの背に勇ましさを感じつつ
面攻撃を始めるゲルダの余波を、蒸気の熱が取り込んで無理矢理押さえ込み、その様子をみつつマテウスはレーグの頭を撫でる
別にサボってるわけではない。単に自分にはかけられない魔力強化をレーグにかけているのです。]
しっかし…
[光球を投げつけた者の視線が一点だったりするのを把握する。仕方ないのでもう一人…をみれば目的の人物は人物だが]
…男同士だと…
[先ほどのミリィの言葉を思い出し、ちょっとグロッキーになりつつ、ふわふわと水色の光がブレスレット周辺に舞う]
[奇襲掛けようなんて思って無かった甘ちゃんはしばらくぼけっ]
『呆けてないでアンタも動きなさいよ』
…はっ、何かタイミング逃したっ。
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
-渦巻く魔力を我が力と為し 紡ぎ出せ強化の陣!
[ここまで出遅れたらこっちを先にやっておこうと、自分に強化魔法をかけ]
と、そうだ。
[不意に思いついて右手を後ろの上着へと当てた。周りから死角になる部分を指先で文字を書くようになぞり]
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
[小さく呪を紡ぐ。以前靴に仕掛けたものと同じものだ]
[何とか盾は壊れることなく防ぎきり、光球がなくなると盾は光の中に霧散した]
げ〜る〜だぁ〜……。食堂入り口で仕掛けてくるとはいい度胸じゃない〜。
[ブチブチと何かが切れる音が周囲に響くが、本人は気にしない。ゆらゆらと腕を肩と水平の位置まで持ち上げると、幽鬼の見た目の癖に、ズン! と激しい足音を立てて一歩前に出た]
覚悟できてるんでしょうねぇ〜?
あーあーあー。
ありゃ止まらんわ。
[ミリィの剣幕に呟く。あの様子では今はゲルダしか目に入っていないことだろう]
ほんじゃあこっちはこっちでやるかいね?
[そう声を投げかけるのはマテウスとレーグ。相手がグロッキーになっている理由なんて知りません]
防御手段を展開させない内に先手を取らないとこの手の攻撃はやっぱり駄目ね。
[有効打とならなかった事を確認して淡々と呟く。
ミリィの様子に口端を吊り上げ、意地の悪い笑みを浮かべて挑発するように手招きをして其の侭、出口から中庭へと跳び出した。]
…そだな…ゼル落としたライには興味あるし…俺も飽きてきたとこだし…な。ただ…ちょっと気が散るかもなぁ
[ミリィの剣幕とかゲルダの一直線のところとか。なんか戦闘というか喧嘩に見えたりするのであったが、狼の上から軽く身を起こした態勢のままライヒアルトを見つつ]
ここに誓約文を捧ぐ。我が意を知り我が意を解し…
[言葉と共に青白い光が古代言語文字へと変化する…最もこれは入学の際の、初歩の初歩として使う基本的ではあるが、威力も弱くほとんど使われることもない詠唱方法であるが]
そして描け。 …アイスリッパー
[唱え終えると同時ぐらいに。大量の、小さく脆い。ただ形もごてごてながらもただ鋭さだけのある氷のナイフが描かれ、ライヒアルトに向けて発射する]
あ! こら待ちなさい! 人に引っ掛けておいてそれだけなんて許さないんだからねー!
[と、逃げたゲルダを追って、...も勢いよくライヒアルトの横を駆け抜けて――ピタリと止まった]
……ライ、アレを倒したらお話があるから待ってなさいね?
[と、ちょっとだけ塗れている(ように彼女には見えた)頬を指差してから、再びゲルダを追いかけた]
[中庭に出た所で足を止めて出口に振り向く。
挑発でペースを乱してくれればとは思ったけれど、単に広い場所で戦いたかっただけ。
右ひざを地面につけた姿勢でミリィが出てくるのを待つ。]
ゼル先輩倒せたのはラッキーだっただけだよ。
あっちは連戦直後だったs……うはっ!
[言ってる途中に大量に現れる鋭さをもった氷塊。左腕に灰銀を止まらせ前方へと腕を突き出す]
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
-異界に燃え盛る数多の焔 来たりて氷塊のかb……あ?
[属性防御魔法の詠唱途中、横をすり抜けて行こうとしたミリィの言葉に詠唱が止まる。指されたのは右頬。心当たりに、何で!?と集中を乱され、ものの見事に詠唱は失敗]
『お馬鹿! 戦ってる時に意識逸らしてどうするのよ!』
[魔法であれば耐性があった精神の揺さぶり。それ以外では効果が無かった。呆れた灰銀が左腕から飛び、急所に向かう氷塊だけ打ち落として行く]
いでででで!!
[残りの鋭き氷塊は晒された腕や頬に紅い筋を作って行く]
[ゲルダを追って中庭に飛び出した]
こら! 待ちなさいって言ってるでしょ……。
[しかしそこにいたのは右ひざを地面につけた姿勢で待ち構えているゲルダの姿]
やば……。
[即座に符の展開を狙うが、間に合うか――?]
ぁ〜…ま、勝てばいいんじゃね?
…ま、魔術師としてなら俺あいつや他のにも負けてるからそうでも思わんとやってけんとこがあんだがよ
[総合力やキャパのゼル。火炎術のセンスの塊のと比べればだが]
っつーか何してんだ?
[途中で固まったところや説教されてる様子に思わず呆れつつも]
我はまだ満ち足りぬ……わかるな…?
[従わせるように呟く声に呼応して、周囲に更に大きい青白い光が集い]
…ゆけ…アイススラッシャー
[先程よりもやや大きくなった氷の刃をライヒアルトへと向けて放つ
なんとも同じで芸がないが、初歩の技術ではこんなものである]
[今度の攻撃も威力よりも攻撃速度を重視したシンプルなもの。
眼前の地面から数個の礫が土を突き抜けてミリィへと飛来する。]
[説教が終わると灰銀は再び左腕へと]
あ、それは分かるかも。
俺も劣る部分がいっぱいあるから、勝てば官軍な考え方は好き。
[呆れた問いかけには「気にせんでくれ」と短く返し。先程よりも大きな氷刃が現れたことに口端を持ち上げた]
やっぱ護りは性に合わねぇ。
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
-異界に燃え盛る数多の焔 紅き閃光となり駆け抜けん!
[先程と似た詠唱。けれど今度は防御にではなく攻撃に回す。左腕が突き出された空間から猛る焔が現れ、向けられた氷刃を飲みこもうとしながらマテウスへと向かって行く]
(速い――!)
[それを見た瞬間に、ゲルダが速度を重視した攻撃に切り替えてきたのは簡単に想像できた。
符の展開。
――言霊を発している間に攻撃命中。
ならば符以外で対処するしかない――!]
くぅ!
[身を捻り、地面に倒れるようにしながら必死に礫を避ける。しかし全てを避けられた訳ではなく、うち二つが彼女の頬に傷を作った]
いったぁ……。何よ? いつもと違って妙に攻撃的じゃないの。何か儀式で目的でもあるの?
[例えば、ライをものにするとか……。という自分本位な意見は飲み込んだ。それよりも軽口を叩きつつすぐさま起き上がると、新作符術第三弾を二枚時間差で投げた]
(思念発火符!)
[言霊を使わず、効果を発揮できないかと、自分の血のみでルーン文字を書く事で言霊なしの思念だけで火の玉となる符を発明した。もちろん、弱点として発火しても掌サイズの火の玉最大五個が限度の技である]
…さて、とー。
[いつの間にか食堂からくすねてきてたのか、カレーパンをぱくつきつつ。]
そろそろ逃げ回るのも…なぁ。
ま、漁夫の利もそれはそれでおいしいんやけどー。
お、そかそか。だよなぁ。やっぱ。俺もこれでも獣人の中じゃいいほうだと思うんだがなぁ
[ただそもそも種族としての適正が高くないという素養の差だけではあまり納得できなく]
その考えには同意できるが…ありゃ飲み込まれるな。
[ライヒアルトに返答しつつ、猛る焔を見て己の魔術が飲まれるとあっさりと判断を下し]
どれぐらい減らせる?
「六割程度かと」
[レーグは返答と同時に、氷刃はあっさり飲み込んだ焔が蒸気の結界へ差し掛かったところで、熱を奪い取る。
とはいえ元から攻守一体での蒸気の壁なのでさほど防衛に適してるわけでもなく。手をふるって青白い光を集め狼の爪を出し、猛りを押さえ込んでいた焔を切り捨てたが]
いってぇ
「主の型が悪いのです」
[手をぶらぶら振る主に狼は言う。なんだかこちらでも戦闘中に説教が起こった。]
勝ったらキスをしてねって、アルトにお願いしたの。
儀式といえば儀式かもね。
[簡素にそんな言葉を返す。
奇襲攻撃もかすり傷を負わせただけだと解れば即座に防御へと切り替える。
迫る札が炎に変化する瞬間に1M強の土壁が眼前に出現する。
着弾と同時に砂が散り、削れ行く壁に見切りを付けて横へ飛べば土壁を破壊した炎弾が先ほど伏せていた場所を高速で通過していく。
空中で無造作に腕を振れば小指の爪程の無数の風球が生まれ、散弾銃のようにミリィへと射出された。]
うおおお、炎切り裂かれるとか。
すげー、楽しー。
[予期しない防御方法に瞳がランラン。物凄く楽しそうな笑みを浮かべている]
じゃあこれならどうだ。
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん
-異界に煌めく閃光 駆ける疾風 出でて嵐を巻き起こさん!
[二種の力の召喚。集中力の高まった今だけ為せる複合魔法。右手の中に猛り狂う疾風の球体。その中には煌めく雷光。それを振り被り、マテウス目掛けて投げ付ける。何かに触れればバチリと弾けるように仕掛けをして]
ぉ、おぉー♪
[廊下の角を曲がったら、お仲間さんが交戦中。]
これはおもろいことになっとるなぁ?
[わくわく観察。っていうかこんなんばっかしや。]
……キス?
[一瞬魚の鱚を思い浮かべるが、すぐに本来の意味に至り、顔が真っ赤に染まった]
な、な、な、な、な! ゲルダ! 貴女、ライの事――!?
[さすがに長く一緒にいたのに全く気づいていなかった自分にちょっと自己嫌悪に陥りつつ、やることはしっかりやる。
散弾銃の如く飛んでくる風球を今度は冷静に展開した符の結界で完全に阻むと、結界が起動している間に、符呼術用の札を取り出した]
祖は何ぞ!
「我は火。全てを滅ぼし、全てを無に帰する者」
なれば、汝が背負いし使命を全うせよ!
「応! 我は火にして炎。炎にして紅蓮。新たなる生命を生み出すための破壊を成すべき獣なり――」
[符は巨大な火炎鳥となり、炎の羽を撒き散らしながらゲルダを襲う]
私の方は始まったばかりで、まだ何とも言えない状態。
奇襲して有効打が入らないあたりでピンチかもしれないけど、ね。
アルトに加勢するの?
相方ー!ゲルダはんがピンチやから行ってやってやー!
ここはウチにまかしとき!
[鞘から抜く双剣、刃にマナを纏わせて。
マテウスに向かって駆けるわけで。]
[ライヒアルトは持ち前の集中力のせいか、目の前の相手しか見えていない。魔道具での通信を聞いた灰銀は、何をする気かしら…、と若干不安げ]
ぉー…マジか…
[複合魔術に目を瞬き、ようやくやる気を出したかのようにして誓約文によって呼び集めた精霊を散らす。この手段で行うのでは力不足で、ようやく足を地に着いて、構えるように態勢は低く]
…レーグ…わかってるな?
「御意」
[言うが早いか、巨狼は小さく。肩にのれるサイズにまで縮み肩に乗る。同時に熱を増した蒸気が、嵐へと吹き上げて]
もう一度…見せてやるよっ
[蒸気と嵐が競り合う真っ只中を駆けぬけ。爪を振るう。途中雷が弾け衝撃を受けたことで顔を顰めるが]
…いっつっ…だけど。アーデルハイドさんほどじゃねえな。当たり前だが
「主、アーデルハイド殿の雷受けすぎだからな…生命学科に入ってからは威力も…」
言うな…
[なんか悲しくなりながらも痛みに勢いを損ねながらライヒアルトに麻痺毒つきの爪をふるわんと迫る。]
[着地をすれば、巨大な火炎鳥が具現化して此方に迫り来る。
舌打ちをして氷槍を一瞬で具現化させて射出。
火炎鳥を撃ち抜くが――適正が低いせいか出力が足らずに撃ち抜くだけで、マトモに影響を与える事ができず直撃と共に炎に呑まれた。
炎の中で人影が左右に両腕を広げれば鳥は中央から両断されるように断ち切れて、両腕の周囲を渦巻く炎に変化する。
消失してしまった袖、縮れ焦げた前髪と眉。
溜息をついて前髪に触れれば千切れ散る。]
そう。
私は――男友達としてではなく、そういう風に思ってる。
[この距離では有効打を与えられないと判断したのか、言葉と共に前へと跳躍、間合いを詰める。
空中で両腕を振り上げれば巻きついた炎がハルバートに変化し、技も何も無くそれを勢いに任せてミリィに叩き付けんと振り下ろした。]
[投げつけた後は相手の動きを注意深く見つめ。マテウスの構えや縮小する白狼を見て興味津々。蒸気で嵐を抑え、そのただ中を駆け抜けて来る様子に感嘆の声が上がる]
すっげ、あそこ突っ切って来るなんて。
しかも雷撃効かねーとか、どんなだ。
[その間もマテウスはこちらへと肉薄して来る。振るわれる爪を防ぐ術はほとんど無い。ギリギリで避けるしかないと切っ先に注意した時、自分とマテウスの間に人影が滑り込んだ]
おお!?
ちょ、レナーテあぶねーって!
いいからさっさと行きや!
男やったら、好きなおなごんことくらい守ってやらんかい!
[マテウスの爪を小剣で受け、ぎりぎりと重みに押されつつ。]
獣人は頑丈だからな
「雷はアーデルハイド殿のおかげで慣れたのも大きい」
だからいうなっ…っと
[ライヒアルトに迫る直後に入る人影に舌打ちしてその双剣をはじかんと爪を振るい]
ちっ。横槍かよって…あんときの……ってかおまっ。鬼かっ
[やっと魔道具のピアスをみてやっと気づいた人]
[『私は――男友達としてではなく、そういう風に思ってる』
それはある意味生まれて一番衝撃的な一言だった。長年表面上は冷たいような雰囲気でも、何気にそばにいてくれていたと...は思っていたのに、自分と同じ気持ちだった大事な部分を見落としていた。
思わず唇を噛み締める。口内に苦い鉄の味が広がった。
その時、遠距離だと不利と判断したのだろう。ゲルダが間合いをつめてきた。
符術は元々中遠距離の技だ。ゲルダの言葉で呆けてしまっていた...は慌てて後退するも炎から変化したハルバードが振り下ろされる]
疾ッ!
[大技の防御ができないと踏んで。二枚の符を両手の人差し指と中指に挟んで簡易防御盾を展開する。だが、その程度でハルバードの勢いなど殺せるはずもなく、刃が左腕を手首から二の腕付近までを切り裂いた]
あうぅ!
[苦悶が口から漏れる。だがその場所にいては追撃がくると、破れた衣服から符をばら撒きながらも、ゲルダの背後に地面を転がりながら移動した]
いまさらきづいたん?
鈍いお人やなぁ。
[きゃらきゃらと笑って。]
…っきゃ!
流石にパワーあるんやなぁ。こらおもろいわ。
[剣を軽々とはじかれ、ころりと転がって体勢を整える。]
は!? 何の話だ!?
[割って入ったレナーテの言葉に驚きの声。高まっていた集中力がどっかに飛んでった]
つか護るったって、あいつらどこ行ったか分かんねーし。
[どんだけ周り見てないのかと小一時間]
ああ。今気づいた。なんかよくわからんやつだとおもってたら
「主はそういうかたなのだ」
っつーか好きなやつ?……ま、無粋だしいいか…そういうあんたは身軽だな
[きゃらきゃら笑うレナーテにあっけらかんと答えつつ
気迫をこめて嵐を切り取ったため、落ち着ける意味と二名に増えた警戒もこめて、大男はただ威圧するように立ち眺める]
無茶にも程がある!!
[流石に突っ込んだ]
おいゲルダ、今どこだ?
[それでも魔道具があるのだからと、ゲルダに声をかけてみる]
[雷撃科の生徒と比べれば近接戦闘技術は児戯に等しい水準だが近接戦闘が苦手なミリィ相手ならそれでも十分。
漸くマトモに入った一撃だが満足することも無く、背後へ転がるミリィに視線を向ける事無くハルバードで円を描くかのようにその場で振れば手の中のハルバードが消え始め、爆風に変化する。
腕を振り切った所で完全にハルバートは爆風に変化し、盛大に土煙を巻き上げながら自分を中心として全方向へ爆風がふき抜けてゆく。]
今までマテウスとやりあってたんだけどさ。
レナーテが割って来て、「ゲルダんとこ行け!」って。
[色々端折った]
分かった、中庭だな。
ちぇ、レナーテやる気満々じゃん。
俺が楽しんでたのに。
[きゃらきゃら笑う相方に小さく舌打ち。マテウスの威圧はびりびりと感じていたが、それでも怯むことは無く]
しゃーねぇ、集中力ぶっ飛んじまったしゲルダ達の方見て来る。
[ぽんっと軽くバックステップ。マテウス達から離れるように飛ぶと、中庭を目指して駆け出した]
[ライヒアルトを無言で見送りながらもレナーテから視線を外さずに]
「無粋…ですか?主」
わかってるな。…ま、弄って笑えるようになるのが一番なんだがな。
[ついでに性悪さももっていた]
[背後に転がり、距離をとる――。
その思惑はあっさりと打ち砕かれた。ゲルダの手にしていたハルバードは一瞬で爆風に変化すると、まだ体制の整えていない...を吹き飛ばした]
キャア!
[地面を転がされながら、ようやく止まったのは校舎の壁に背中を痛打した時だった。くじけそうになる膝を叱咤しつつ、強引に体を起こす]
ってことは、今回やけに喧嘩腰だったのは、邪魔な私を蹴落とすためってところかしらね?
[別に返答を期待しているわけではないので、小さく勝手に解釈すると同時に頬を伝って血が口元に流れてきた。どうやら転がっている間に額を切ったらしい。その新しい鮮血をぺろりと舌で舐め取ると、腰のポーチから真っ黒な邪気の感じられる符を二枚取り出した]
邪智現臨!
[言霊が発動した。それに合わせて黒い符はぐにぐにと姿を変え、最終的に巨大なぎょろりとした目が一つついた、脳髄のついた脳味噌が二つ、...の両肩の上に浮いていた]
さぁ続きと行きましょうか。
え?
なん──……。
[呟きに訊ね返そうとして、相手の応答が途絶える]
……何だってんだよ。
[僅か困惑した声が魔道具を伝った]
否定は、しないけど。
あまり趣味の良いとは言えないモノね。
[簡素な言葉を返して具現化した其れを見て眉を潜める。]
『ヒカリ、アレ』
[簡素な言葉と共に現れたバスケットボール大の光球。
空に向けて掲げれば、無数の光条が空に向けて射出されていく。
雲を撃ち抜き、上昇していく光の群れはやがて視界から消え、光球も力を失うように掻き消えた。]
…ま、いいさ…せっかく気分が乗ったんだ。お相手願おうか。
[いってレナーテに向けて爪を構えたところで、別から声がする。
儀式も終盤ということでようやくか鬼を捕まえようとした他の生徒で。鬼だけでなくこちらごと吹き飛ばそうと放たれる火球をレーグが熱を奪い取り縮め、それを切り払う]
…ちっ…またかよ…はぁ…興が削がれたな
[きっぱりいうとレナーテにむけていた威圧感を消して、中庭の決着でも見るか。と中庭に通じそうな道のほうを向いて…そこの方面からきた生徒をみる]
…俺って…むしろ鬼側か?
[周囲に立ち込める冷気。レーグの援護ももちろん借りながら]
我望む…極北の嵐
[立ち込めた冷気が氷の嵐となって進行箇所の生徒に襲い掛かり、それと連動するように。麻痺毒のかかった爪で沈めていって]
…… つっか… …れた…
[またもとの大きさと元のoffモードに戻って。
レーグにのりながら邪魔な生徒を退けつつのそのそと歩く。
中庭へとつくころには、決着がついて幼馴染三名を遠目から*見てるだろうか*]
[マテウス達から離れたは良いが、人の集まりやすい食堂付近。残った参加者達が鬼である自分を見つけて仕掛けて来る]
てっめぇら、邪魔だ!
ベル!!
[全てを相手にするのは骨が折れる。ならばと掻い潜る隙を作るべく灰銀にブレスを吐かせた。詠唱準備をしていた者達は雑念により集中力を削がれ、強制的に無力化。武器を手にする相手は顔を顰めながらもその得物を振るう。けれどブレスが効いているのか、その動きにキレは無い]
当たるかよっ!
-開け異界の門 我が盟友を介し妖しの力を我が力とせん」-異界に駆ける疾風 現れ出で全てを弾け!
[異界から疾風を呼び出し動きを鈍らせた参加者を方々に吹き飛ばす。その隙に姿を晦まし、光が駆け上った場所を目指す。強化魔法を施した身は風と為した]
ん、まぁナ。
あんさんみたいなお人とやりおうたらおもしろいかとおもてんな。
[近い種族ゆえに感じるもんもあったりなかったりやっぱりなかったり。]
ぁーもう、邪魔せんといてやー!
[小剣を振るう軌跡がカマイタチになり、行く手を阻む奴等をなぎ払う。]
ほな、いこか!
[なんだかんだで成り行き共闘状態でマテウスと一緒に中庭にいくらしいですよ、と。]
別に私の趣味でもないよ。ちょっと使い勝手が良かっただけ。
[ちょっとグロいかなー? とは常々思っていたが、さすがにストレートに言われると少々凹む。
と、そんな事で落ち込む暇もなく、ゲルダの手の上に出現した光球に神経が警戒を発する。しかし、光球から放たれた光条は、上空の雲を吹き飛ばし視界から消えうせた。と、リンクするように光球も消えた]
(何をする気――?)
[予測がつかない。だが、気を抜けばやられると理解している...は、左右に浮いている脳に思念を送った]
「ギギィギギィ!」
「キキィキキィ!」
[同時に脳は似たような音を発し始め、刹那、左側の脳から多重防壁結界を。右の脳から闇の光線がゲルダに向けて放たれる]
魔獣多重召喚符――!
[魔獣を使い魔とし、符に直接宿らせて使役し、起動時に彼女の思考を読み取りながら最適な魔術を発動させる四枚目の新符術だ]
[攻撃する気配を感じれば無意識に風の防壁が形成されるが
光線の出力が防壁の出力を上回り貫通した其れがわき腹を抉り行く。
肉が抉れ、あふれ始める紅に服が紅に染まり行く。
わき腹を押さえながら数歩後ろへ――寮棟の入り口へよろめき下がる。
思考を探られている事不快感、精神防壁を展開するが――思考がイメージとして探り取られる。
そのイメージは雨。 降り注ぐ雨。
入り口に置かれた傘立てから真紅の傘を取り出せば、青空に向けて傘を開き、力尽きるようにしりもちをついた。
僅かな間を置き青空に光が瞬き中庭一帯に降り注ぐのは先ほど射出された光。
雨の如く、次々と光が落ちてくるが――光は不思議と傘をは避けていく。
ミリィが接近した時に備えて、攻撃準備は有る程度整えているが、これに耐えられれば正直勝てる見込みは限りなく0に近づくだろう。]
[06]
(しまった。魔獣の出力が抑えきれない……)
[本来はかなり高位に存在する魔獣を使役したため、...の魔力では押さえがきかなかったのか、光線はゲルダの脇腹を削り取った。
さすがにあの傷はまずいのでは? と思い、幼馴染に駆け寄ろうとして、ゲルダの不思議な行動が気にかかった。この状況で何故傘をさすのか?
その答えは、右肩にいる魔獣が齎した。左の魔獣と意思を通わせ、同時に上空に向けて多重防壁を展開していく。そして...が見上げるより早く、光条は着弾した]
ぐぅぅぅぅぅ!
[魔獣の使役と言っても、大本の魔力は...のものだ。着弾と同時に大量の魔力が削られていくのを実感しながら、次の手を考え――]
って、もうやれることっていったら、これくらいなのよね。
[光条に押し潰されそうになりながら、...は両足を力の限り踏みしめると、流れている左腕の血を使って地面に文字を描いた]
祖は何ぞ!
[瞬間、ゲルダから逃げる時に毀れた符九枚が各々別の輝きを発し始めた]
『我らは天に輝く星の長なり』
[符の返答も九つの声が重なり合う]
天空を統べる高き者達! 我が願いを叶えたまへ!
『北天から大地を見守る聖なる輝きは、汝の思いを叶えたる』
なれば、今ここに召喚されよ!
『我ら北斗九星職位総主なり――』
[九つの符が九人の武人の姿へと変化する。即ち第1陽明星、第2陰精星、第3真人星、第4玄冥星、第5丹元星、第6北極星、第7天関星、第8洞明星、第9隠元星!
北斗九星職位総主は互いに行路を交えながら、光条を外から包み込むように覆い隠していく――]
[最初の数発が着弾したが――ミリィの召還した何かが光を覆い隠していく。
わき腹を伝い落ち、地面に広がる紅。
もう、攻撃を続行する余力も無く、霞む視界の中自分の敗北を理解した。
傘が落ちる乾いた音。
もう、傘を握る力も無く――世界から音が消えてゆく。
視界が傾き、地面に倒れこめば強烈な眠気のようなもにに耐えられなくなり*目を閉じた。*]
…まさかっ!
[中庭へと辿り着く直前。ハッとするように暗翠を一点へと。その先にあるのは降り注ぐ光]
[更に足を早めたその先に見たものは──]
[北斗九星職位総主が覆った光条は、まるでうねる龍のように抵抗するも、星の主を自負する北斗九星職位総主は、当然と言わんばかりに互いを輝かせ、光条を力づくで粉砕した。
防壁から圧力がなくなったところで、魔獣は提供される魔力が尽きて無へと帰還した。しかし、...はまだやるべきことがあるため、その場に倒れてはいけなかった]
……北斗九星職位総主。
『応!』
[北斗九星職位総主へ呼びかけると、彼らは一斉にベルダへと向かい突撃をして、傷口にぶつかると同時に消滅していく。
元々魔力の塊である彼らだから、方向性を調整すれば簡単な応急魔術と同等の効果を発揮させることも可能である……というのを、魔獣召喚時に暴走させてしまい、実家の神社を粉砕しかけたときに身をもって体験していた]
はぁ……。後二秒でも長く攻撃されてたら、こっちが魔力切れで倒れてたわよ。
[治療につぎ込む魔力を全てゲルダに回してしまったため、仕方なく破れて使い物にならない服の一部を千切って包帯代わりにしつつ、己の傷を治療し始めた]
[目の前ではミリィが使役しているらしい武人がゲルダへと突撃している。倒れたまま動かない相手に何を、と思ったが、良く見ればそれは治療の一環だったらしく。僅かホッと胸を撫で下ろす]
ミリィ! ゲルダ!
[名を呼び、二人の傍へと駆け寄った]
[さすがに立っているのも疲れてきたので、座って治療の続きをと思っていたところに、聞きなれた声が聞こえたので視線を向けると、そこにライヒアルトの姿があった]
あ、ラ――。
[と名前を呼びそうになって、一旦沈黙した。それから徐にライヒアルトとゲルダの間に移動してから、自分を体を抱くようにしてから一言]
スケベ。
[一応、傷だらけとはいえ、素肌を晒しているのだから、とりあえず、そう言っておいた]
は?
[一瞬何が何だか分からず抜けた声を出す。けれど状況を把握すると視線を逸らし頭をがりと掻いてから]
……着とけ。
無いよりはマシだろ。
[腰に巻いていた上着を外してミリィに投げた。尤もそれも腕の部分と左脇がいくらか破けているのだが]
…その様子だとゲルダが負けたみたいだな。
[あの謝罪はそう言う意味だったのかと、ようやく合点がいった]
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