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教師 オトフリート に 5人が投票した
小説家 ブリジット に 1人が投票した
教師 オトフリート は村人の手により処刑された……
次の日の朝、研究生 エーリッヒ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、職人見習い ユリアン、歌姫 エルザ、探偵 ハインリヒ、小説家 ブリジットの4名。
[去ってしまった]
[あったかいものが去ってしまった]
[よくは分からないけれども]
[もう二度と会えないのだと何故か啓示のようなものが与えられたような感じがした]
[去ってしまった]
[通り過ぎてしまった]
[銃声が聞こえた]
[ブリジットが驚いて立ち止まって]
[振り返る、集会場を]
何?銃声……?
ハインリヒなの?
[昨夜見た光景を思い出して]
[そのまま見つめて]
[声がして、そちらを見て]
[ブリジットが妙に寂しそうなことに気付いて]
ブリジット…?
[さっきまでとは違う様子に、どこか胸が騒いで]
[それはただ、倒れたオトフリートを見て。
ベッドに横たわる、緋い華を咲かせたエーリッヒを見]
[転がり落ちた星を見る]
[紅く燃えるのを、冷たい目に映して]
[雪を踏みしめる]
[雪をどんどん踏みしめる]
[此処に初めてきた時に]
[まるでよろめくように雪の中を歩いてきたのとは違って]
[何かを掴もうとするように]
[歩く][歩く][歩く]
[分からなかったけれど]
[歩く]
『どうかあなたはしあわせに』
[最後の言葉が頭の中でずっと消えないまま座ってる]
…あの子、なのか?
[拾い上げようとした指先が震える。
紙で折られた小さな星は、まるで輝くように燃え尽きることなく炎を上げている。]
壁|・)o〇(業務連絡
・本日コミット時間どうしますか?
展開的に、連続でもいいような感もありますが、その辺りは地上組でご相談を。
あと、臨時待避所、長くなったので新トピ立てました。
http://thukimi-houraiya.com/cgi/seirei/seirei.cgi?mode=view&no=1023&page=1
へ、どぞ)
[揺らめく炎からハインリヒに視線を移す]
…お前が占師の力を持ちし者か。
[紡ぐ言葉も淡々と。
ユリアンが知る筈のないことを問う]
[何も言わず歩いていく姿を追いかけるように]
ブリジット、どうしたの?
[ただ、真っ直ぐに、雪の中を歩いていく]
[何も言わずに]
[その後を追うようについていく]
[手は繋いだままで]
[月の下を歩く少女は]
[紺色の髪の乙女を連れたって]
[冷たい夜を歩く]
[揺れる泥雪色の髪は、月の光を照らし返す度に]
[白く白く、揺れる]
[声なき水なき嘆きを少女は放つ術を持たない]
[代わりに嘆くように]
[狼が何度も遠吠えを繰り返す]
…あぁ。
[短く答える。]
行くぞ、フリッツ!
[まるであの頃のように、口をついて出たのは相方の名。
部屋を飛び出すと、エルザの使っていた部屋へ。
共に居るとすれば、彼女も危険に晒される。]
[呼ばれた名に僅かに眉を顰めたが]
[所詮名など無い存在。
構うこともないとハインリヒの後を追う]
[エーリッヒの部屋で仔猫がまた小さく鳴くのが聞こえたが、気になど留める必要はなかった]
[気付けば月明かりに照らされて]
[ブリジットの髪が]
[いつか見たように、白く、白く]
ブリジット…あなたは…
でも、それでも…私はここに居るわ。
1人にはしない…
[そう言って、手を握り返す]
[遠くで、遠吠え]
[何かを悲しむような、見送るような、声]
[ドアを開ける。
明かりのついたままの部屋には誰もおらず、
荷物すら残されていない。
ただ、女の化粧の残り香だけが、ごく寸前までそこに居たことを残している。]
…あぁ。
[彼の声に頷くと、階段を駆け下りる。
何故か共に在ることが自然だと思えるのは、アイツと同じ気配がするからなのだろうか?]
[名を呼ばれてブリジットを見る]
[いつもの声とは少し違うように感じて]
私もあなたが大好きよ、ブリジット…
[きっと、それは月のせいだと]
[ブリジットではなく、月が悪いのだ、と]
[それは影として、唯誰かを護る為と。
友と云うよりは従者のように]
[走る。
ハインリヒの僅かに後方を]
[集会場の扉を開け放てば、いくつもの足跡に紛れて、二人分の靴の痕が遠くへと伸びていた]
[外は満天の星空。
陽のひかりの射さぬ夜空には、
寂しげな色を放つ月と、
それに寄り添う星々のひかり。
月明かりに照らされて、
白い雪原に寄り添うような長い二つの影。
夜風は、少しずつ強くなる。
黒い雲が、風に乗って流れ、
空を覆い始める。
雪原へ飛び出し、
足跡を追う、
二つの長い影。
]
壁|・)o〇(*業務連絡 地上・墓下双方へ*
エピローグ入った後、ストーリーの〆は地上のみで行い、エンド後フリートークという流れにしたいと思っておりますー。
もし、墓下の方でエンドストーリーに絡みたい、という意見がありましたら、待避所の方へ御願いいたしますー)
[深み…それは、月の下で踊る狂気は持ち得ないもの]
[感情の深さ]
[ブリジットが奪われたもの]
[沢山沢山奪われたもの]
[そして]
[集会場で沢山沢山貰ったもの]
[初めてブリジットを見たとき]
[怯えて、心を閉ざしていた小さな少女]
[今、その少女は自分の手を握っていて]
[それはとても、とても大きな事で]
[だから]
[この手を離してはいけないのだ、と]
…エルザ!!
[ようやく声の届く距離まで追いつき、叫ぶ。]
エルザ!そいつから離れろ!!
[ずきり。
胸の奥の痛み。
抱きとめたその、細い身体。
たどたどしく歌う、あどけない笑顔。
まるで、姉妹のような、ふたり。]
[手を握る]
[ブリジットの思いに応えるように]
私はずっとあなたを守るわ。
大切な…私のブリジット……
[遠く、遠く]
[誰かが呼んでいるような気がしたけれど]
…大丈夫
[手を、強く握り締めて]
[風は頬を刺すように痛みを与えるけれど。
痛みを受けるのはユリアンであって]
[それでは無い]
[心の痛みを受けるのも]
[震える銃口を目に映し。
懐から赤い木を取り出す]
[継ぎ目の上下を握り、捻り、引き抜いて]
[闇の中でも、白銀の刃は僅かに光を帯びていた]
[叫び声、遠く、背中から]
[振り返る、鮮やかに、笑って]
…ハインリヒなの?
どうして?
何故この子を……?
この子は…ブリジットは何もしていないわ!
[ブリジットを庇うように、抱いて]
[叫ぶ]
…ハインリヒ…… …ユリアン…
[横髪がブリジットの顔を覆い、振り返れば]
[風は逆向きに]
[ブリジット達からハインリヒ達へと吹きつけた]
[冷たい風]
[拒絶するように]
[そして]
[何故?と問いかける]
………
[何故?]
[追う。
何のため?
止める?
…いや、殺すため?]
…離れろエルザっ!! 喰われてぇのか!?
……その子は…
[告げようとした、声が掠れる。]
[何故、ブリジット、を]
[その答えを知っているような気はしたけれど]
ブリジットは何もしていない!
だって、そうでしょう?
ブリジットはずっと私と一緒に居たのよ?
この子は何もしていないわ!
[たとえ、ブリジットがそうであっても]
[守ろうと]
…離れろ。
[迷いを押し殺すようにして、
エルザに抱かれたブリジットの顎へと銃口を突きつける。]
…この子の母親がどうなったのか、聞かなかったのか?エルザ。
………どうして…
[人間を食べた事はない]
[仄かに黄色味がかる白い眸の色]
[さえざえと空に輝く月の色]
[けれども]
[今そこに在るのは]
[狂った色などではなく]
[夜]
[幼子を抱く手]
…ハインリヒ………
ママのように、殺そうとするの…?
…それは、これから先…ブリジットが…人を襲うと?
本気で?
これから先、そうなるかも知れない…
そんな理由で…ブリジット、を?
そんなことにはさせない!
私がさせないから…この子は…
[声が、震える]
[白い、小さな手が触れる。
ソーダのグラスを受け取ったあのときのように。
迷いに震えた銃は、
あっけなく、雪原へと転がった。]
[ハインリヒの声は真剣で]
[銃口、ブリジットに向けて]
…聞いてるわ。ブリジットの母親は、人狼に襲われたらしい、と。
だけど、だからと言ってブリジットが殺したという証拠は無いはずだわ。
そうでしょう?
ママは…
あのまま……だ…と………殺されてた…
あああ、愛して…くれ……ように……毎日、ま、毎日…言う事聞いた…何でも…した…でも、…でもねぇ……ずっとずっと…愛するの…双子の……ばっかり……痛い…痛い、痛い…痛いよ……
助けて……嫌だよ…やぁ…
………それに…死んだの……わたしの……所為だって…………アハハ、アハハ、アハハハハ…わたしの…所為だってぇ……
何も………してなかった……してない…ああ…あああ…
ブリジット?
どうしたの、ブリジット!
[意味の分からない言葉を呟くブリジットに声を掛け続けて]
[ハインリヒが銃を拾った事には気づかずに]
…その子の母親は、"狼に襲われて"死んだ。
…自衛団の連中は、"狼に襲われて"死んだ。
まだ、判らないか?
[統率の取れた集団が、村を襲ったと…そう誰かが言っていた。]
[ハインリヒの言う事は解る]
[判っていた、とうに、ブリジットが何か]
……ブリジットのせいだというの?
あれも、これも…皆、こんな子供に押し付けて…
[だけど、繋いだ手、自分を信じる手に、誓ったから]
この子に、そんなことが出来ると思うの…?
ママは…森の狼に食べられた…
わたしは………ママの指…逃れよう…手を振っ……
[カタカタと震えて]
[ただ、ただ、]
[エルザに]
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