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ほら、そこにもここにも。
始まりを示す小さな欠片が散っています。
見えていないのか、見えない振りをしているのか、どちらでしょう?
どうやらこの中には、村人が1人、霊能者が1人、聖痕者が4人、共鳴者が2人、智狼が2人いるみたいですよ?
ええ、でもそんな「その人らしさ」に応えていくのも、大事だと思っていますよ。
では、メリルさんの後で構いませんから。お願いしますね。
[微笑みながら頭を下げる。
それからふと思い出したように]
これ、先払い代わりですけれど。
休憩時間にでも飲んでくださいね。
[と、ミレイユに渡したのと同じ、紙包みの香草茶を本の横に並べて置いた]
─ 自宅 ─
[しゅんしゅんとお湯の沸く音がする。
台所の椅子で、またもまどろんでいたらしい。
まあ、また怒られちゃう。慌てて、しかしゆっくりと茶釜を火から下ろした。
湯気は長く伸びて天井でたゆたい、煙抜きを抜けてぽっぽと外へ流れてゆく]
あら……、
どなたか、いらっしゃるのかしら?
だとしたら、ごめんなさいね。
気がつかなくて。
丁度お茶を淹れる処ですよ。
よろしければ、ご一緒にいかが?
[食事を終えて余韻を楽しむようにカップを傾ける。
不意に零れたテレーズの声にエトは瞬きを繰り返す。]
何かのコエ?
僕には聞こえなかったけど。
……キミは耳がいいからね。
僕に聞こえない何かが聞こえたのかな。
[同じ場所にいながら感じるものは違う二人。
いとこであるというだけ近くあるものの
自分とは違う彼女の事がエトにとっては
自慢であり羨望にも似た想いをいだいている。]
― 白花亭 ―
…うーん、やっぱ俺が過敏なんかなコレは。
[ミレイユのサラダへの反応には、うーむと小さな唸り声。
こと、と少し首を傾いで]
ちなみにそれ、どっちがNo.1なんかね?
[にやり、と笑って混ぜっ返し。
答えんでもいーよ、とひらひら右手を振って]
ん、それなら安心だーな。
やっぱ腹減ったら力も頭も回らんからなー。
[あまり集中力を要しない仕事だからこそ言えることで
自分がそんな仕事に就いて居たら確実にNo.3になってたとは
自覚をしているはずもない]
─木苺畑→─
[うとうとと、気持ちよく眠っていたけれど、なんだか少し寒くて目を覚ました。
ぐぅ、とお腹が鳴る。……お腹がすいた。だから寒いんだ。]
……帰ろう。
[どうしようかと暫くぐるぐる考えて、ぽつりと言葉にする。
眠い目を擦って、描き終わった紙を取って、来た道を引き返す。
通りを抜けて、ちょっと外れに、ミケルの家はある。
だからゆっくりと、ぼーっとしながら、歩いていく。]
[茶筒に書いた文字は、よく見えなかったけれども、かぽりと開いて香りを嗅げば、それが香草茶だと分かった。
すうっとして爽やかな薬草。腹の中を良くして、体を温めてくれるものだ]
[白湯でまず、湯のみと急須を温めた。
それを捨て、香草を急須にきちんと入れてから、お湯を注ぎ入れる]
[湯のみの数は、と、そこで少し困った。
いくつ用意すればいいのかしら?]
あ、っつ……!
[考え事をしていたら、手の平に熱湯がかかった。
じゅわわ、と茶釜が床を濡らした]
あらまあ。
医者が怪我をしていちゃ、世話ないわね……。
[困ったように笑って、床を侵略する熱湯から一歩、二歩を下がった]
――、お茶、は。
[唐突な言葉には瞬きひとつ。視線はユーリが荷を置いた辺りへ]
…俺がここで淹れる訳にゃいかんからな。
サリィはまだ忙しいんかね。
[空になったカップと食器とを手に、席を立てばひょいと厨房を覗いて]
あ、悪ィ。
ミレイユにお茶出してやってくれんかねー?
[これ、ごちそーさんでした。改めての礼をひとつ。
それから先程までの席へと戻り]
んじゃま、俺はそろそろ家に戻るわ。
試料の状態も気になるし、急ぎの仕事もできたしな。
[じゃあなー。とミレイナに手を振りつ、
そのまま白花亭の扉を開く]
[ふら、ふらっと道を歩いていると、何か声が聞こえた気がして、中を覗く。]
……?
コレットおばあちゃん?
だいじょうぶ?
[つまり家の外には、中を覗く、小さい少年が一人。]
さて、と。
片付けて店に戻るかな。
[席を立ちテレーズをみれば
彼女の口元には小さなパン屑がついていて]
テレーズ。
[呼びかければ上向くいとこの貌。
指の腹でそっとパン屑を拭い取りそれを己の口に運ぶ。]
明日もキミの語りを聞かせてよ。
じゃ、またね。
[柔くも軽い口調で言い残し
エトはテレーズと別れ店番に戻った。]
― 白花亭 → 自宅 ―
[そのまままっすぐと。
もしかしたら誰かと擦れ違い様に言葉を交わしたやもしれないが。
きぃ、と自宅の扉を押し開く]
…ふぃ。大分落ち着いたか。
[右腕のアームカバーを引き剥がす。
厚めに巻いた包帯に赤は見えなかったが、
軽減されても鈍い痛みは広範囲から滲み出していた]
香草茶の効果がある内に、と……いででででッ
[包帯を剥いで行けば次第に現れる赤が引き攣れる。
最後に当てた布を剥がして]
…あれ、なんだこれ。
[記憶にない頃の何時かの傷跡と思って居た、右肘内側の何か。 ――が。**]
─ 自宅兼工房 ─
[かたつむりの焼物は再び作業台の隅へと乗せられ、作業台には細かく砕いた鉱石と染色粉を特殊配合して水に溶かした釉薬が用意された。
見た目は灰色ばかりのそれ。
けれど、素焼きした器に塗り再び焼けばそれは鮮やかな色へと変わる]
素焼きが終わるまではしばらくかかるから〜っと。
……取っ手、どんな形が良いかな。
[注文を受けたボウルとティーカップを作る準備をしながら、頭の中でどんな風に作るかを思い浮かべて。
窯の傍で粘土を捏ねた後、実際に形を作って比べたりもしてみた]
[そうして作業を続けていると時間は瞬く間に過ぎ。
素焼きが完成する時が迫る]
────……… わった った。
あぶな、焼きすぎるとこだった。
[造詣作業に集中しすぎて、窯の中を確認するのが遅れるところだった。
どうにか焼きすぎて割れる、と言う事態を回避し、窯から素焼きの器を取り出して空気に晒し、温度を下げる。
十分冷めたら工房内の作業台へと運び、用意してあった釉薬に器を浸し、余分な釉薬が落ちきるまで持ち上げた後、再び乾燥小屋へと入れる。
焼物はいくつか時間がかかる工程も多く、どれも怠ることは出来ない。
一つ一つ丁寧に作業を重ね、下地となる釉薬を全ての器に塗り終わると、それらを並べた乾燥小屋の扉は閉じられた]
……あんぎゃ、いつのまに釉薬ついたんだ、これ。
[一段落した、と胸を撫で下ろした時。
大きく開かれた胸元、左鎖骨の下辺りに灰色の液体がべったりとくっついているのに気付いた]
やーっちゃーったー。
取れるかな。
[布を手に取り釉薬がついた辺りを拭い取る。
どうやら黄色の釉薬だったらしく、付着していた部分は薄っすらと黄色味がかっていた]
ううむ、こりゃお風呂入った方が良いかな。
……うん、ついでだ、温泉に行こう。
[閃いた、と言わんばかりに手を打って、広げていた粘土を一旦片付けるといそいそと温泉へ行く準備をし始めた]
おっと、ついでに持って行こうかね。
[籠に荷物を詰めて出ようとして、一旦作業台の傍へと戻る。
隅に置いてあった焼物を手に取ると、軽い足取りで工房を出て行った]
あ、……頼めばよかった。
[ノクロが帰って暫く経った後。
お茶を貰って一口飲んで、ふと思い出したのは、糸を染める為の染料の事]
でも、忙しそうだったし。
今度にしよう。
[ナプキンも急ぎでは無かったし、と結論づけて。
貰ったお茶を飲んだ後で、ごちそうさまを言って白花亭を後にした]
[ぱちぱち、と瞬き。
それから、一拍置いて、しっかりと返事をする。]
うん。
僕、ミケル。
熱い、やけど? だいじょうぶ?
[内容を思い出して、あれ、って今更思って、いつもと比べたらすばやく…とはいってもそれが普通くらいで、部屋に上がらせてもらう。
断じてクッキーに釣られたわけではない。]
コレットおばあちゃん、火傷したら、冷やす。
[頭の中で色々考えたけれど、出た言葉はそんなもの。
だけれど、手にするものを見て、手を差し伸べた。言葉は遅いから、何も言わないけれど、代わりに持つ、というように。]
― 都市の通り ―
そういえば、ミレイユの分のお茶、淹れてなかったですね……。
[クレイグと別れ通りまで出てから、ふと思い出すのはそんな事。
彼女が香草茶を好んでいたのは知っていたし、折角ポットを借りたのだから彼女の分も用意すれば良かったと今更ながら思う]
頼めばサリィさんが淹れてくれるとは思うのですが。
[ううん、と小さく唸ったが、今更気にしても遅いかと気を取り直し]
そうだ、あれ。
そろそろ買わないと。
[呟いて、向かうのはエトの道具屋]
─ →クレイグの自宅 ─
[ユーリがクレイグの自宅を去ってしばらくしてからのこと。
玄関の前に立ち、扉をノックしながら声を上げた]
くーちゃぁーーん、いるーぅ?
[不必要と思えるくらいに大きな声である]
大丈夫よ。
傷物になって困るような娘さんじゃ、もうありませんもの。
[それに、最近はあまり痛みも感じなくなったし。
しかし、ミケルに諭され、手を差し出されると、曖昧な微笑みから、皺を深めた笑みに変え]
ありがとう、ミケルちゃんは優しい子だね。
では甘えさせて貰おうかしら。
[ミケルの手に、布巾を手渡す。
滑って転ばない程度に、だいたい拭いてくれたらいいからね、と言葉を添えて。
そして、汲み置きの水へ、赤くなった左手を浸した]
― 道具屋 ―
すみませーん。
[道具屋の店先で足を止め、声を掛ける。
紙箱や包み紙など、茶の保管や販売に使う消耗品は、ほとんどこの道具屋から仕入れていた。
この時間帯はテレーズの家で食事を摂っていることも多いが、今は店番の姿がある]
あの包み紙、また頂きたいんですけど。
入ってます?
[茶を煎ずるにも使える紙は特別製で、特に重宝していた。
こうした専門的な品物も揃えて貰えるのが、この道具屋の有難い所だ]
………………。
[数分、固まった。
大声で名を呼ばれて固まるのはいつもの事だが、いつものそれよりは長い時間の沈黙を経て]
……リル姉。
んな大声上げんでも、聞こえてるっての……!
[扉に向けるのは、どこかげんなりとした、声]
だーめ
[頭をふるふる横に振る。こころもち、早い。
手渡された布巾。こく、と頷いて、それでもしっかり拭こうなんて考える。
ゆっくり濡れた当たりをちゃんと確かめた後で、膝を折って。]
……!
コレットおばあちゃんは、休む。ね?
[言い忘れてた、と、顔を上げていった。後姿を見られてたりなんて、鈍い頭ではぜんぜん気付けなかった。]
……ミレイユちゃん。
ええと。
[何があったのか、そういえば自分も多少の予想はすれどもはっきり把握はしていなかったので、うろと視線をコレットへと向ける。
それから、はっと気付いて、ようやく拭きはじめるのだった。
丁寧に、ゆっくりと。]
― 道具屋 ―
[頬杖をつき、小さな溜息を漏らす。
痺れる前に手を組み替えるとゆらり頭が揺れて
背中に垂れる編まれた長い髪がそれに倣う。]
……あ。いらっしゃい。
[呼び掛けと共に姿を現した給仕人に軽く手を掲げ招き入れる。
用件を聞くと引き戸をあけて中の物を覗きこみ]
前のと同じ包み紙でいいんだよね。
ちゃーんと仕入れておいたよ。
[へらっと笑いながら特別製の紙をそろとカウンターに置く。]
この品で間違いないかな。
[ユーリに確認を促すような視線を向けた。]
[この手。皺だらけの手。
ヒトの一生を「一年」と呼ぶ。
一年の輪が閉じるまであと少し……]
[ミケルの動作を眺めながら、ふわりと息をつく。
ゆっくりのんびりと動くこの少年は、同じようにゆっくりとしか動けない身には丁度具合がいい。
屈む背をみながら、ちゃんとご飯を食べているかしら?と思っていたところへ]
……あら、ミレイユちゃん。
大した事じゃないのよ。
わたくしが不注意をして、お湯をこぼしてしまったの。
[片手を冷やしながら、のんびりと答えた]
……お邪魔します。
[一瞬間が空いた後、部屋に入る]
コレット婆、薬ある?
治療、手伝うよ。
[薬師の家なら火傷の薬もあるかと、あまり詳しくはないが申し出た。
そうでなくとも何かしら手伝う事を探して、家の中を見渡す**]
― 道具屋 ―
まいど。
ユーリの役に立てたなら何よりだ。
[受け渡しを終えれば続けられる言葉。
思い返すのは食事時のこと。]
あー、丁度使い切ったとこかな。
ユーリんとこの茶葉は優しい香りがして
テレーズも僕もお気に入りなんだよね。
補充、宜しく頼むよ。
[懐からいつもと同じ分のお代を取り出し
ユーリの手許へと差し出した。]
[こっちを拭いて、あっちを拭いて。
こんにちは、という挨拶に、自分が挨拶一つしていないことに気付いた。
顔を上げて]
こんにちは。
[同じ言葉で返した。
それから、よいしょ、と何度か確かめて。
ようやく満足する頃は、随分と時間の経った後だった**]
[大丈夫よ、とミレイユ>>47にも答える]
大したことはないのよ。
クレイグちゃんたちのお母さんの方が、もっと酷い火傷をしたことがあるわ。
[のんびりとそう言うが、その左手はすっかり赤くなって、ちゃんと感覚があるころならば、酷く痛んでいただろう]
ミレイユちゃんも優しいのね。
はい、小さいお医者さんの言う通りにしましょう。
[くすりと笑う]
今はあまり、大したお薬は置いていないのよ。
でも、軟膏くらいならあったかしら。
その戸棚を見て貰える?
[片手の平にすっぽり収まる壺には、干からびかけた軟膏が少しだけ残っていて]
では、包帯を巻いて貰いましょうかね。
片手では出来ないもの。
─ 回想・白花亭 ─
そぉ〜?
それじゃ、のんびり待ってるわね〜。
[メリルの返答>>0:154には頬に手を当てて微笑み。
ミレイユを揶揄うのも切り上げて席を立った彼女>>0:155に、またねと手を振り返した。
こちらがミレイユを驚かせようとして言ったことに対する反応>>0:170には、ふふーと笑顔だけ返して。
ユーリの依頼を聞き漏らすこと無い様にしているのが見えたから邪魔になるのを避けた、ともいう。
ノクロから準備はしてると言われ>>0:158れば、良かった、と安堵した]
急かせてごめんなさいね〜。
ちょっと思いのほか緑を使いすぎちゃって〜。
[申し訳ないと眉を下げながら笑む顔に、緑の色は乗っていない。
ノクロから購入している化粧品は、勿論自分自身にも使いはするのだが]
― 道具屋 ―
嬉しいね。
片思いじゃなかったみたいで。
[軽い口調のまま照れ隠すように笑う。
茶葉に関しての感想はテレーズからもユーリに伝えているだろうけど]
忙しいのに悪いね。
新しい茶葉、楽しみにしてる。
[ゆらり、手を振りユーリを見送り
引き戸から取り出した品の残りをしまった。]
まあ、ミケルちゃん。
すっかりきれいにしてくれたのね。心なしか、お部屋まで明るくなったようだわ。
本当にありがとう。
[かぴかぴの軟膏を、水でふやかしながら、礼を言う]
何かあげるものがあるといいのだけれど。
そうだわ。戸棚にクッキーがあったかもしれないわ。
[空の戸棚を指さして、ニコニコと笑った]
─ 回想・白花亭 ─
あらぁ、ミーちゃん大丈夫〜?
辛すぎちゃったかしら〜?
[サラダを口に運んだミレイユが固まった>>2のを見て、慌てて水を持ってこようとして。
スープを口にした後、ちょっとずつなら平気>>5という言葉を聞くと瞬いた後]
ちょっとずつ…盲点だったわ〜。
それならサラダじゃなくて、揚げたお肉か何かと一緒にパンで挟むとかどうかしら〜。
木の実を砕いて生地に混ぜれば香草に負けない風味が出ると思うし〜。
サラダよりも苦手な人が食べやすそうな気がしない〜?
[ミレイユの感想から沸いた新しい調理法の模索を口にした後、空いた食器を片付けに厨房へと入っていった]
貴方のお母さんよ、ミレイユちゃん。
お元気にしてらして?
[同年代の者たちは、ひとりひとりと歯抜けのように欠けて減っていく。
ミレイユの母親はどうだっただろうか。
ここしばらく姿を見ていない気がするが、そもそもの自分が外に出ていないせいだけかもしれない]
─ 回想・白花亭 ─
ノっくん〜?
あらぁ、わざわざありがとう〜。
でも、ノっくんはお客さんなんだから座っててくれていいのよ〜?
[厨房の中で洗いものをしていたら、ノクロがこちらを覗いた>>18のに気付き。
どうしたのかと見れば食器を持ってきてくれていて、苦笑しながら受取り。
ミレイユにお茶をといわれると、えぇ、と頷いた]
せっかくだからユーくんが持ってきてくれたお茶淹れるわ〜。
ノっくんもまた今度飲んでいってね〜?
[ご馳走さま、と厨房を出ていく彼に手を振ると頼まれた通りお茶を淹れて]
はい、ミーちゃん。
ちょっと熱めだから気をつけてね〜。
─ 回想・白花亭 ─
ふぅ、ちょっと一休みね〜。
[客足の途絶えた僅かな時間、家族で席につき遅めの食事を取る。
話すことと言えば店のことで]
今日は〜、レーちゃんところに出前したでしょ〜?
で〜、クレくん達も来てくれたから〜。
次の仕込み始める前に、在庫確認しなおさなくっちゃ〜。
お肉もだけど、茸もそろそろ足りなくなってきてるのよね〜。
美人髪とか結構使ってるのよ〜。
[在庫次第では仕込み前に仕入れに行く必要もあるかしら〜等と思いながら、食事を済ませた**]
─ →温泉 ─
[上機嫌で向かった源泉湧き出る温泉。
屋内に作られた男女別の湯船と、屋外に作られた露天風呂。
高い塀に囲まれ、当然中は見えないようになっている。
尤も、露天風呂は混浴だったりするのだが]
お、誰も居ないな。
だったら露天風呂に行くぜー。
[利用者が居ないのを良いことに、迷い無く露天風呂へと向かう。
脱衣所で服を脱ぎ、籠から布を取り出し浴場へと入って。
湯船に入る前に身体を流して、さっぱりしてから足を湯の中に浸した]
………あれ、洗ったのに取れないな。
染み付いちゃったかなー。
[左鎖骨の下に広がっていた黄色い色。
しっかりと布で擦ったはずなのに、あまり消えたようには見えなかった。
肌に吸着してしまっているなら、しばらく取れることは無いだろう]
まー、いっか。
そのうち取れるだろうし。
[楽観的に考え、足だけを浸していた湯船に身体も浸した。
湯気の立ち込める気持ちの良い温泉の中。
左胸に広がる黄色が、徐々に色濃くなっていることには未だ気付いていない**]
それにしても。
やっぱあそこの料理はうまいなぁ。
礼を兼ねて仕事終わりに飲みにいくかな。
[テレーズと共に頂いた食事は白花亭の看板娘の届けてくれたものと
伝え聞いていたからそんな言葉を零して]
さてと。
その前にもうひと踏ん張りするか。
[袖を捲り戸棚の整理をし始める。
ふと、何かひっかかりを覚えはしたが
小首を傾げるのみで意識は再び道具たちへと向けられた。**]
……わかってるよ。
んじゃ、また後で。
[大事に使え、という姉に頷きを返して背を見送り。
それから、は、と一つ息を吐いて]
……っとに。
なんっか、いろいろ。調子狂うな。
[ため息にのせてぼやくような言葉を吐き出した後、玄関を閉めた。
それから、受け取ったかたつむりを作業台の上に置いて、虹色に染められた殻を指先で撫ぜる]
今の状態じゃ、こいつに悪いし。
……少し、気、鎮めてくるか。
[小さく呟いた後、鞄を肩に掛けて外に出る。
扉にまた、『外出中』の札が下げられた]
─ 洞窟奥地・苔の広場 ─
[時折、何か悩むような素振りを見せつつ通りを抜け、向かったのは居住区よりも奥まった所にある小さな空間。
ふわりと柔らかな苔の群生地、転がる岩の上には、岩とも苔とも違う色がのそりと動いている]
……相変わらず、のんびりしてんな、お前ら。
[呼びかけながら、手近にいたそれの殻を指先でつつく。
苔の広場の住人──かたつむりは、挨拶するように触角を揺らした。
その様子に、く、と小さく笑って、向かうのは更に奥。
光苔の淡い灯りに照らされる小さな空間に入ると、澄んだ音が響いた]
[天井から零れた水が岩と岩の間に染みとおった後、それを追うように音が響く。
岩の中の空洞に落ちた水が慣らす音。
雪花の命の廻りを幾重にも幾重にも重ねた時間が作り出した自然の楽器が奏でる『歌』。
それは青年が、何よりも好ましいと思うもの。
岩壁の乾いた部分に寄りかかるように座り込み、その音色に聴き入るうち、いつの間にか意識は飛んでうとうとと。
右の手首に開こうとしている、淡いいろの大輪花には未だ気づく様子もなく。**]
― 自宅 ―
緑ー、みーどりー……か。
使う量多いんならちょいと増やした方がいいかね。
[ぱら、と先代の染料師が遺した本を捲る。
自身の作る染料は新たな物である為に、
主に皮膚に触れる場所に扱うには未だ危険の払拭が為されていない。
故に、化粧品の部類は先代の資料が教本になる。
先代とは云え、既に代々と伝わってきた物。
あちらこちらに汚れが目立ち、製本も緩くなりつつある]
…クレイグに頼んだ方が良さそうだよなあ。
一回話してみるか……飯食った後狙って。
[忙しそうと承知して居る故の最後の一言。
隙を作らせねば恐らくNo.1の食生活は酷い事になるだろう]
ん、よっし。
そんじゃちょいと苔採りに行って、追加の乾燥剤買ってくっかね。
[浮かべるのは街の奥、音鳴る苔の広場。
あそこなら着替える必要も無かろうと、
ひらついた格好のそのままで小さな籠を手に家を出た]
― 自宅 → 洞窟奥地・苔の広場 ―
[軽やかな水音が反響する、岩肌と柔かな苔に覆われた空間。
本屋が『歌』と称する音色に、調子の異なる音が混じる]
[かつ、こつ、 ぱしゃん]
[岩肌をなぞる硬質な音はサンダルが立てる其れ。
爪先が小さな水溜りを跳ね上げてじわりと苔に色が増す]
[不意に、其れは一旦掻き消える。
もう一度溢れ始める時間は余り長くない。
足を止めたその場所に、ひょいとしゃがみ込んで]
…食事どころか睡眠まで微妙なんかね、コイツは。
[邪魔をする気はないが、大丈夫なのかと少し顔を覗き込んだ]
─ 洞窟奥地・苔の広場 ─
[飛んだ意識が彷徨うのは、幼い頃の夢。
地下書庫の一画で見つけた、不思議な書物たち。
最後まで書かれているものもあれば、途中から白紙になっているものもあるそれがなんなのか。
問いかけに対する、父の答えは──]
…………ん。
[まどろみは、不意に解ける。
目覚めを導いたのは、右の手首の微かな熱と、他者の気配>>78。
ぼんやりと目を開け、数度瞬く。
微かな熱の源──緩やかに花弁開く、淡い黄色の大輪花は、今は誰の目にも明らかなもの]
……あれ。
何してんだ、こんなとこで。
[覗き込むのが誰か気づいたなら、口をつくのは惚けた呟き]
─ 露天風呂 ─
[パシャパシャと、乳白色が広がる湯船でいくつかの飛沫を飛ばす]
小さい頃は母さん達と一緒に来たよなー。
………あっ、さっき一緒に入ろうって連行すれば良かった。
[ふと思いついたことを口にして、ち、と短く舌打ちした。
尤も、撫でるのですら避けようとするのだから、連行はもっと難しいのだろうが]
……あれ?
さっきより色濃くなってる…?
[湯面に浮かぶそれなりの大きさの山の上。
拭っても取れなかった黄色は先程よりも色味を濃くしていて。
円形を示す形がはっきりとしてきたように思う]
なーんだろ、これ。
……花っぽい?
[ただの円形ではなく、花弁のような形をしているようにも見え、ゆるく首を傾げた。
ただ、肌色に黄色が浮かび上がっているため、注視しないと分かり難いかも知れないが]
― 洞窟奥地・苔の広場 ―
転寝かよ…余計性質悪ィなお前。
[やれやれ、と言わんばかりに息を吐いて]
成程、お前も仕事は仕事だったんだな。
…何だよ、鎮めなきゃならん事でもあったん?
[に、と楽しげに笑むのは大体理由の予測がついているから。
彼の姉がわざわざ大声を張り上げるのは以前耳にした事もある]
…二人して妙なところで頑丈だから性質悪ィんだよなあ。
つか、一体何冊抱えてんだよ。終わんのどれくらいになりそ?
[首を傾げつ、ついでに仕事状況を確認して]
[けれど、視線を落とし、目を見開き、固まるまでを認めれば
一体何事だとこちらも瞬いてその場所へと視線を落とす]
…なんだぁ?珍しいな、お前が色を乗せてるとか。
─ 露天風呂 ─
ま、いっか。
[考えても分からなかったため、深く気にせず放っておくことにした。
もうしばらく湯に浸かり、のんびりした後に湯船から上がり身体に付いた水滴を布で拭く。
新しい着替えを籠から取り出し身に纏い、以前着ていた物を籠に詰めると、さっぱりした様子で温泉から出て行った。
以前と同じく肩と胸元を晒した服。
左胸には細長い花弁がいくつも連なったものが半円を描いていた]
母、は。
……ちょっと前、亡くなったよ。
[薬師によくお世話になっていた母親が亡くなったのは、コレットが引退した少し後の事]
身体、強くないのに、無理しちゃって。
─ 白花亭 ─
[食事を済ませ、父と祖父母は片付けと次の仕込みの為に厨房へと入る。
自分はといえば、食事中に話していた通り食材数の確認]
ん〜…やっぱりちょっと心もとないわね〜。
[蜥蜴肉が少ないのは、今は繁殖期で仕入れた量自体少ない為に仕方ない。
が、他にもサラダに欠かせない緑色の独特な歯応えの茸などの在庫が寂しいことになっていて]
…うん、次の仕入れ待ってられないわ〜。
買いたいものもあるし、今からちょっと行ってくるわね〜?
[厨房に声をかけ、店の外へと出ていった]
─ →都市の通り ─
――…あ、と。
[戸棚の整理をしていた道具屋は不意に声をあげた。
棚から滑り落ちた布に手を延ばす。
床に落ちるすんでのところで指が届いた。
掬いあげて、漸く安堵の息を漏らす。]
折角の織りが台無しになる所だった。
[汚れがないか確かめて元の場所に戻した。]
─ 都市の通り ─
まずは〜…どこから行こうかしら〜。
[ぎ、と空の台車を引いて歩きながらほんわりと考える。
腕にかけた籠も、今はまだ中身は無く]
茸はまず美人髪は絶対として〜、あと{6}種類位は欲しいわよね〜。
お肉も仕入れられそうなら仕入れておきたいし〜。
あ、あとランプの明かりと〜、インクも買わないとだったわ〜。
…まずはエっくんの所から、かしら〜。
[行く先が決まると、そちらへと向かい歩き始めた]
─ →道具屋 ─
― 自宅 ―
[真新しい写本のページを捲る。
内容は古い時代の香草茶のレシピで、今でも一般的に飲まれているものもあれば、何らかの理由で廃れてしまったか見覚えのないレシピもあった。
苦味や渋味が強い香草をどうにか利用するべく、苦心したような内容もあり、つい口の端が緩む。
必要な部分には栞を挟んだりもしたが、このまま読み込めば何時間でも経ってしまいそうだった]
先に、頼まれた仕事を済ませましょうか。
[試作品作りも始めれば没頭してしまいそうだから、ひとまずは終わりの目途が立つ配達の方をと。
立ち上がり、緩くなりかけた髪紐を縛り直す。
常は背中側に垂らす髪先を、左肩から前へ流れるようアレンジして]
[ゆっくり丁寧なミケルの拭き掃除が終わるころ、コレットの右手は包帯できっちりと巻かれていたが]
……ごめん、あんまり、上手くいかなかった。
[本人的にはあまり納得のいかない出来だったらしい。
几帳面さはちょっと前に亡くなった母親とよく似る部分でもあった]
今日はこんくらいにしとくか。
[数多い品を見やすく見栄えするように陳列し
満足気に額の汗を拭う仕草をする。
実際の所、汗なんてかいてないわけだが
格好だけ、というのは時折あること。]
…………ん。
[捲った袖を元に戻そうと肩に手を掛ければ
細い左腕、肩の付け根に薄っすら咲く徴。]
なんだ、これ。
─ 道具屋 ─
こんにちは〜。
エっくん、今いいかしら〜?
いつものを買いにきたんだけど、ある〜?
[店の中を伺い、呼びかけて。
店主が居るのを見てから、中に入る。
首を傾げて問う顔には、少しバツの悪そうな笑顔。
レシピを書く為に必要な明かり用の光苔とインク購入頻度を知られている彼には、自分がクレイグやメリル達の事を言えないような睡眠サイクルだとばれているだろう]
― →テレーズの家 ―
テレーズさん、ユーリです。
香草茶の補充に来ました。
[家の扉を叩き、奥に向かって掛けるのはそんな言葉。
配達に訪れるのは初めてのことではない。
承諾の声があれば、ドアを開け家の中へ]
こんにちは、テレーズさん。
お茶、いつもの場所に置きますからね。
[椅子に腰掛けたテレーズは、こちらの居場所を確かめるかのように、ゆるりと首を傾けた。
妙な音を立てて彼女を驚かさないように注意しつつ、慣れた足取りで奥へ進み、所定の位置へ荷を置いた]
はい、終わりました。
今度のは摘み立ての葉を使ってますから、香りも一段と――
――テレーズさん?
[言葉を止め瞬いたのは、光のない彼女の瞳が、じっとこちらを見詰めているように見えたから。
まさかとは思いながらも、どことなく悲しげな彼女の表情に思わず問い掛ける]
……どうか、したのですか?
『花の、しるし』
[少女の唇が、ことばを紡ぐ。
はっと左の首筋を抑え、息を呑んだ]
テレーズさん、それは……
[視線の先で、少女の眼差しは自分には見えない何かを見ていた。
そして語られる、伝承]
そんなっ……
[全てを聞き終えて、驚愕の声を上げそうになり。
怯えたようなテレーズの表情を見て、慌てて口を押える]
いえ……お気になさらず……。
テレーズさんは、伝承を語っただけ、なのですから。
[取り繕うように浮かべた笑顔も、彼女には伝わらないから空しいだけで。
そのまま、ふらりとテレーズの家を出る。
道具屋への挨拶も忘れたまま]
[思い悩むように一瞬眉が寄る。
結局見なかった事にして袖を元の長さに戻した。
呼びかける声がする頃にはいつもと同じ愛想よさ。]
いらっしゃい。
サリィは今日も可愛いね。
[彼女の笑顔の意味を知れば少し困ったように笑い]
いつもの、だね。
勿論、用意してるよ。
[いつもの場所からいつものものを取り出す。
明かり用の光苔とインクを個々に包んでから一纏めにして]
これはおまけ。
湯上りにでも肌に塗りこむといい。
[朝露の小瓶を包みに忍ばせた。]
─ 都市の通り ─
[服を詰めた籠に布を被せ、腕にかけて通りを行く]
くーちゃん撫でれたし温泉入ったし、気力じゅうぶーん。
そろそろ乾いた頃かな。
何描き入れようかなぁ。
[今の間に乾燥小屋に並べてきた器の釉薬は乾いていることだろう。
そのまま本焼きに入っても良いのだが、そこに更に筆を走らせアクセントにするのを考え、頭の中でデザインしながら工房へと向かう]
[自分が言えなかった言葉は、ミレイユが伝えてくれた。
ほっとして、ちょっと顔がほころんだ。
作る、なら材料が必要だろうと、ミケルは考える。
材料はきっととても重い。
それはコレットにとってはきっと、ずっと、重い。]
……手伝い、行く、僕。
[そんな風に考えて出た言葉は、やっぱり足りない。
足りないのもわかっているから、また付け足すが、それも足りない。]
僕も、クッキー好き。だから。材料。
コレット婆にも、無理するなって、言われてたのにね。
ごめんね。
[こえは淡白だったけれど]
それより、……え?
[“無駄に死んだ”と。
次の言葉に少し、表情を引きつらせて]
まあ、ミケルちゃん。
本当に優しいのね、ありがとう。
じゃあ、おばあちゃん、うんと頑張っておいしいのをこさえるわね。
[のんびりと立ち上がり、壁に手をついて食材入れを覗き込む]
キノコ粉をひと袋と、甘香草の粉をちょっぴり、それに何かおいしい木の実を買ってきてもらえるかしら。
サリィちゃんの所か、ユーリちゃんの所ならあると思うわ。
ちょっと待ってね、お小遣いをあげましょう。
おつりはお駄賃にして構わないからね。
[別な引き出しを引っ張って小銭を取り出すと、ミケルに差し出した]
─ 道具屋 ─
ありがとう〜。
それじゃ、今度の出前、楽しみにしててね〜。
[小瓶は有り難く頂く代わり、次にテレーズの所へ差し入れる時に一品増やそうと言外に伝え]
そういえば、トカゲの包み焼き、どうだった〜?
初めて使う香草入れてみたんだけど〜。
[やはりこちらにも強制味見を課せていたらしく、問いかけて]
あ、今ってレーちゃんち行っても大丈夫かしら〜?
籠の回収まだ行ってなかったから、行けたらついでに行っておきたいの〜。
─ 都市の通り ─
[窯を構えるために都市の中心部よりは離れた位置にある工房。
そこを目指し歩く途中、ふらりとした足取りに見える人影を見る]
んー?
ユーリ?
[一度足を止め、首を傾げながら名を呟いた。
離れていたために彼の耳に届いたかは定かではない]
[喜ばれるのは嬉しい。顔も嬉しそうになる。
だけれど、コレットが準備をしている時、ミレイユの声を聞く。
確かにとこくり、深く頷いた。]
買うの、今で、良いけど。
作るの、後で。
僕、手伝う。
……痛いのは、ダメだよ、ね。
[少し多くなれば、間もゆっくりと長くなるけれど。
最後は、ミレイユに同意を求めるように、視線を向けて。]
どうしたの?
[ニコニコと穏やかに微笑んだまま、ミレイユを見つめて]
誰かいたの?
大丈夫よ。何も心配ないわ。
きっとこれから素敵な事が起こるの。
[普段と変わらぬ笑みが強張るのを感じ
年下の看板娘に向けた視線は柔らかさを帯びる。]
さんきゅ。
嬉しいこといってくれるね。
[へらっと笑うのみで『本屋』に対してしたような小言を
サリィに対してはしない。
バツの悪そうな先の表情から、自覚はあると知れているから。
言わずとも分かっている事を態々言う無粋をするのもガラではなく]
勿論。
サリィの為にとっといたんだから
これはキミの為の道具だよ。
……ん。いつまでも綺麗に咲いていてほしいからね。
[おまけに関してはそう付け加えサリィに包みを差し出した。]
― 洞窟奥地・苔の広場 ―
曖昧にもなるだろうな、『死神が降り』てんならごたごただろさ。
[それから、色への興味と違う感情との葛藤に、
うーんと少し身体全体を傾げたりなどしつつ]
あ、貸してくれるんなら貸して欲しい。
お伽噺だろーと知ってるのと知ってないんじゃ天地だろ。
買い出し終わったら取りに行くわ。…明日のがいい?
[よければ、と云う>>116のに、こてんと首を傾いで。
続けられた言葉にはすとんと肩を落とす]
…待つしかねーのはつらいわな。
護る事、出来るんだろか。
[ふ、と息を吐き、そのまますっくと立ち上がる]
話も聞けたし、そろそろ採取して行こかなー。
─ 道具屋 ─
あらぁ、本当のことを言っただけよ〜?
それに先に嬉しいこと言ってくれたのはエっくんでしょう〜。
[柔らかな笑み>>117に返すのは安堵の笑み。
多少の疲れは化粧で隠せるものだから、家族とエト以外に自分の万年寝不足は知られてはいないだろう。
仕事に支障が出ない程度には寝てはいるが、徹夜もざらなだけに怒られてもおかしくない自覚はあるのだ。
父や祖父からは自覚あるヤツの方が無いヤツより性質が悪い等と言われていたりするが、親の背を見て育っただけに改め難く]
あらぁ…やだ、そんなこと言われたら照れちゃうわね〜。
ふふ〜、でもありがとう〜。
遠慮なく使わせてもらうわ〜。
[綺麗にと言われると軽く頬を染めながらも嬉しげに笑って。
今日の仕事上がりにでも、と思いながら軽く頷いた]
[コレットが、二人で、と言うのには頷いた。
ミレイユが良いならと、彼女をじっと見て。]
行くね。
楽しみ。
クッキー
[出来上がりを想像して、楽しそうに笑う。
たくさん、他の人にも持ってく。こくりと頷く。
疑問が出るより先に、ミレイユが他の人にも、と言っていたので、それに同意を示すのが精一杯だった。
ちゃんと材料をメモしたら、家を出ていき、買い物をしようというつもりだった。]
…… ううん。
だれも。
なんでもない、よ。
[本当は、沢山尋ねたい事はあった。
そもそもどうして、こんな風に声が聞こえるか、だとか。
なにが“素敵な事”なのか、だとか]
[けれどもなにか、ざわざわとするような、嫌な予感があって、疑問を口にする事はなかった。
なんとなく、だけれど。
訊かずとも程なくその答えが与えられるような、そんな気もしていた]
転ばないように気をつけるのよ。
あと、落ちてるキノコは食べちゃいけません。
それと、トカゲを追いかけて、知らない洞窟の奥に行っちゃいけませんよ。
[子供たちに言い聞かせるようにそう注意を与えて、二人を見送って]
[ミレイユの様子を見ても、ただ穏やかに微笑むだけで答えない。
深い慈愛に満ちた目は、今までと違うようで、でも同じようでもあって]
良かったわね。
良かったわね。
ミレイユちゃんは生きて「今」を迎えられて。
[多くは語らず、ただ、そう]
― 道具屋 ―
ん、サリィに嬉しいって思われるのが何より嬉しいよ。
[花が綻ぶように浮かんだサリィの笑みに目が細まる。
看板娘と言われるだけあり彼女目当ての客も多いだろう。
勿論、味が良いから人が集まるのもあるが。]
照れた顔も可愛いよ。
[受け取って貰えれば、うん、と一つ頷き返した。]
ああ、そうだ。
今日の差し入れ、おいしかったよ。
ごちそうさま。それから、ありがとう。
[思い出したように食事の礼を彼女に伝える。]
また店にも寄らせてもらうよ。
[コレットの言葉に、こくりとゆっくり頷く。
気をつける。言葉の替わり。
そんなに子供ではないとか、そういうことも言わなかった。]
行ってきます。
[見送りの視線に、二回手を振って、ミレイユの後を追う。
外に出て、買い物の時は、重い荷物を自分が持つ、と手を出す事になる。
そればっかりは、いつもゆっくりしていても、男だからと譲るつもりはなかった**]
[壁を伝い歩き、居間へ辿り着いた。
揺り椅子から膝掛けを取り上げる。
色あせて判別つかない、花のすがた]
[萎びた指先で、ゆったりとなぞってから、きちんと畳んで揺り椅子に乗せる。
そして、再び壁を伝い歩いて、曇った姿見の前に座った。
口紅粉の小さい瓶を小さな手に取る。
家財も化粧道具も、ほとんどは整理してしまったけれど、どうしても手放せなかったこれは、若い娘だった頃に、夫だったひとから貰った品]
[小指に少量をとって、すうっと唇に引いた。
今も昔も変わらず、それは、
……女が戦いに赴くためのものだから]
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