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─ 後日 ─
[向こうが病み上がりとか、周りの反応とか。
そんな細かい事まで意識は回らない。
いろんな気持ちがごちゃ混ぜになって、そんな余裕がない、というのが正しいのだけれど]
……この、馬鹿、が。
[当たった拳は、少なからぬ赤味を頬に残して、するりと落ちる。
それと共に、零れ落ちるのは、先ほどとは打って変わって、低く掠れた声]
俺が、ガキの頃から。
どんだけ、お前に、助けられてたと思ってんだ。
お前がいたからできた事、届いた事、どんだけあるって。
……たくさんたくさん、もらってたから、同じだけ、返したいって、思って。
いつも、いつだって、そう思ってた、のに。
[話す途中で、唇噛んで言葉を切る。
珍しく俯いているのは、表情隠し]
……なのに、あんな理由で、眠らされるわ。
挙句、勝手な理屈で、消えようとされるわ。
何とかしたいのに、なんにもできなくて。
手も、言葉も、全然届かなくてっ……。
……俺がどんだけ、悔しかったかわかってんのか、この、大馬鹿野郎。
[言い募る声が掠れているのは、多分、隠せていない、けれど。
それが何をほ意味しているか、物理的に見られるのは嫌だから、そっぽを向いて腕で目元をぐい、と擦って]
……友達に、なんにもできないの、嫌だって。
ガキの頃から何度も言ってたのに。
……なんで、あんなになる前に、ちゃんと話してくれねーんだよ。
言ってくれなかったら、わっかんねぇじゃん、俺、鈍いんだから。
[それから、そっぽを向いたままで、早口に言い放った。*]
/*
ぽちぽちしてたら、アルカはお休みー。
……しかし、あれだなぁ。
感情の起伏が素直だ、うん。
これはあれだな、懐かしのハーバリオンくんに通じるものがあるわ……w
/*
おっと、クレムとソーヤのロール読んでたらアルカがお休みか。ゆっくり眠るといい。
そしてソーヤのロール見て、あぁ俺の弟分だなとしみじみ頷いてしまった。(
[眠り過ぎたせいか起き上がるのは少し億劫で
寝台に横たわったままヒューゴの言葉>>389を聞き、瞬く]
違わないよ。
だって、ヒューゴが頼れって言ったもの。
[自分では分からぬことも彼を頼れば、と
広場で聞いた言葉>>3:15をなぞり伝えるが言葉足らずなのは否めない。
賢いと思うけど、とぽつと独り言ちるが
医師の両親からの言葉が聞こえれば少しだけ困ったように笑み浮かべる]
――…家族。
娘と思ってくれて、嬉しい。
私も、本当の両親みたいに、思ってた、けど
何処まで甘えていいかわからなくて――…
[分からなかったから遠慮して甘えきれず
呼び方さえも変えられぬまま過ごしてきた]
私も、ふたりの元気そうな顔がみれて嬉しい。
[家族といってくれる人たちの手を握り、そして緩めて
ふたりと言葉交わせば再びヒューゴの方>>390へと顔を向ける。
彼と共に暮らしたのは二年だけだったけれど
離れていた間も家族と思い信頼していて貰えたように思える]
家族だから留守を任せてくれたのかな。
勉強の為だって分かってたけど――…
ヒューゴが村を出て、さびしかったよ。
[ぽつと言えずにいた事を零し]
けど迷いなくまっすぐ進んでくヒューゴは憧れでもあった。
[自慢の兄のようにも思えたけれど
兄と呼ぶには近く過ごした時間は短く]
思いのほか頼りにされてたのかな。
――…ヒューゴは一人で何でもできるって思ってた。
[互いの認識の違いを改めて理解してゆく]
心配させたいわけじゃないから
そんな心配はさせないように、する。
[包み込まれる左手の指先がそっとヒューゴの手を撫でる]
無茶はしない。
これからは、――…相談する、から。
迷ったら、相談にのって、ね。
[頼りにするという代わり思いを伝える。
僅か間をあけ、思い出したように眉尻を下げて]
でも、『お前がいないと、駄目』なんて
それは特別な人が出来た時にとっとかなきゃダメだよ。
[彼の双眸を見詰め、「ね?」と微か首を傾げてみせた*]
薬草摘み ソーヤは、おとと、シドニア始まった(
薬草摘み ソーヤは、そして見終わった(
/*
ただいまただいまと返しつつ。
時間があれそれだけど、みんな大丈夫かしら。らら。
なんというか、あれだよねぇ。
思っていた以上の返しがもらえると、こっちもそれに返さねば、で、どんどん真剣勝負になってくんだよなあ、ろるの投げ合い、て。
なんでもないよ!大丈夫!
[響いた声に何事か、と、問う声が外からかかるけれど、大急ぎでそう答えた。赤くなった頬の言い訳は後で考えることにして、目の前の友人の顔を見上げる。
頬の痛みは何故か感じない。それよりも、低く響くソーヤの声の方が耳に痛かった]
うん…ほんとに、僕は馬鹿だ。
[馬鹿と、もう一度呼ばれると頷いて、続く言葉には、僅かに目を瞠る]
僕がソーヤに街の話をしてあげられたのなんて…子供の頃だけで…その後はずっと、僕の方こそ貰ってばかりだって…そう思ってた。
[香草茶の新しいブレンドを考えると、いつも真っ先に持ってきて感想を聞いてくれた。出歩く事の少ない自分は、ソーヤが居なければ、そもそも村の人達との繋がりを保てたかすら怪しい]
ソーヤ…
[俯いた顔がどんな表情を乗せているかは、掠れた声を聞けば、容易に想像がついてしまって、思い切り眉が下がる]
うん…いつも、言ってたよね、ソーヤ…何も出来ないのは嫌だ、苦しいなら言って欲しいって…
ソーヤは絶対に本当の気持ちしか言わないって、僕はちゃんと知ってたのに…
[そっぽを向いた彼に、より近く在ろうと、ベッドから足を降ろし、立ち上がろうとする]
わ…と…!
[長い眠りに萎えた足は、まだ少しふらついていて、結局ベッドか、ソーヤ自信に半分縋り付く形になったろうか]
ソーヤ、僕はずっと、君が羨ましくて…眩しくて、眩し過ぎて目を逸らしたいくらいで…でも、大事だった。本当に一番大事な友達だって、思ってた…ううん、思って、る。
これからは、苦しい時は、ちゃんと言う。だから、ソーヤが困った時も、僕に教えて?
僕に出来る事なら、なんでもする。出来る事が見つかるように、探す。
もう、何も出来ないなんて、言わないから。
[まっすぐに、ソーヤの顔を見て、自分の頬に届いたその拳に触れようと、手を伸ばした]
僕は、君にもみんなにも、ほんとにひどいことをしてしまったけど。
[その言葉を口にする時は、さすがに顔が歪むのを抑えきれず]
……それでも……この先もずっとソーヤと友達で…居たい。……いてくれる?
[ずっと傍に、『魔』に対して、そう望みを口にした『祈り子』と、それは、最後に重なった想いだった*]
頼れとは言ったが、丸投げろとは言っとらんぞ。
俺に解ることならいいが、そうでなければ助けてはやれん。
[瞬き返された言葉>>405に返すのは、自分の不器用さを自覚しているからだ。
勉強の出来る賢さと、人に必要な賢さは違うから]
「そんなことで遠慮していたのかい?」
「バカねぇ、どこまでなんて考えなくて良いのよ。
我侭だと思ったら叱るもの、好きに甘えていらっしゃいな」
[困ったように微笑む彼女へと父と母が向ける言葉に、笑み。
男は父母に遠く及ばないと思いながら、交わされるそれらを見つめて。
こちらに向いた紫紺を受け止め、真っ直ぐに返す。
そして告げられた心情に、目を瞠り、微かに頭を振って]
留守を任せるというつもりも無かった。
ただ、家族だから大丈夫だと、思っていたんだ。
[彼女が家に来た時、「今日から一緒に住む」と告げられて。
彼女が両親を慕ってくれているのが解ったあの時から、ずっと。
離れても、どこに居ても。家族だから。そう思い続けてきた]
一人で何でもできるヤツなどおらん。
そもそも俺は、医者としては出来の悪い方だ。
だから、出来る限りの努力をしないと務まらん。
[医者として、患者に合わせて接することも仕事の内だが。
相手に合わせて態度を変えることは、嘘をつくようでできなくて。
一人ひとりと向き合う時間が取れるこの村だから務まっているようなもので、父のような医者の足元にもきっと及ばない。
機微を察するのも鈍いから、知識と経験を重ねる事で信頼してもらえる医者になろう、その為に費やす時間を惜しまぬようにしよう、その一心でやってきて]
一人だったら、そもそも俺は医者になれていない。
皆が俺の迷いを払ってくれたから、俺はこうして進んでこれたんだ。
[真っ直ぐに進んで来られたのだって、自分の居場所が此処にあると思い続けてきたから。
包み込んだ左手、指先撫でられる温もりに目を伏せて]
…今度遠慮したら、承知せんぞ。
無理やりにでも引っ張って、聞きだすからな。
[微か、意地悪に見える笑い顔を見せて返し。
間の開いた後の言葉に、瞬きを繰り返した後]
言っている意味が解らんのだが。
お前以上に特別なヤツなど居らんのに、とっておいてどうする。
[首を傾げるのを心底不思議な顔で見つめた**]
/*
ところで、このこ、祈り子ちゃんとシンクロした後、もしかして寿命が延びたかもしれません。
祈り子ちゃん、もともと癒し手の力持ってると思うんだよねえ。
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