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[それは『鍵の書』の力でしょうか、ふわりと光が舞うと、辺りを包んでゆきます。]
その王国には 都市があり
その都市には 町があり
その町には 通りがあり
その通りには 小道がくねり
その小道には 庭があり
[粒子はかたちを変えて、うたのとおりに世界を創ります。けれどもそれは実際のものではなくて、幻でした。]
[それは見るものにとって、いちばん馴染み深い場所に見えたことでしょう。それぞれの住まう、世界とおんなじように。]
その庭には 家があり
その家には 部屋があり
その部屋には ベッドがあり
そのベッドの上には 籠があり
その籠の中には 花がある
[けれどもうたが終わると、それははかなくも消えてしまいます。夢のように。]
[かの女のうたから見えたのは、
ふかいくらい、やみの森。
魔界の森の、姿だったか。
しかし次に見えたものは、
この町のふるい、ふるい、時の情景。
“ ”のいた時の。
少し、ふるい、時の風景]
……
[花は風の子の下に、小瓶を届ける。かの女の魂の入ったそれを。]
君は、
君の世界が欲しかったのかな
[聖なる子へと手を伸ばす。
かなうならその頬に触れようと。]
……君は、あたたかな場所を、望んでいたのかい?
[...は三つ花から小瓶を受け取る。
骨と筋肉が分裂するような感覚に悲鳴があがる]
……これ、は。
ティル、こんな大事な、もの、どうして、僕に?
[疑問と不安がふくれあがり、ティルを見る]
わかんないよ。
そうなのかもしれない。
外の世界に行きたかったのかもしれない。
[その云い方は、いつもと少し違ってこどもぽかったでしょうか。そのかおは、いつもと少し違って泣きそうだったでしょうか。]
幸せに、生きたかったのかな。
ううん、幸せだった、はずなの。
どうして、おかしくなっちゃったんだろう。
[頬に触れられたのなら、その手には雫が零れ落ちたことでしょう。]
[声が届いて、そちらを向く。
風の子の言の葉に、軽く首を傾げて]
どうしてって。
僕が、迷宮に行くからだよ。
そこには何があるのかわからない。
だから、君に持っていてほしいよ、ユリアン。
君なら、ちゃんと、持っていてくれるだろう?
[微笑む。
それ以上は何もないのだと言うように。]
[それから伝わる声に、
指先に伝うしづくに。
苗床はただ、ただ、かの女を見やる。
その涙をぬぐうように、不器用に、少し鈍く、左の手は動いて。]
外の世界、か。
……多くを望んでは、すべてが壊れてしまうのだよ。
君はそれを知らなかった。
だから誰にも責める事はできないのだろうね。
……しあわせを望んでいたことを、僕も責める事はできないよ。
[それから、安心させるように、微笑んで。]
大丈夫、もう、元に戻るよ。
そうしたら、きっと、幸せに生きられる。
だから、鍵を――
迷宮……?
あそこは、モンスターうじゃ、うじゃなんだよ、ね?
大丈夫……僕も、ついて、痛っ!
[立ち上がろうとして、もちろん立ち上がれず]
[渡された黒い書に、苗床は微笑む。
頭の端でまだ鳴り続ける、何か。
風の子の声には、ふりむいて、立ち上がって笑うだろう]
大丈夫だよ。
僕は魔族なのだから。
それに、だいぶ力も戻っているし。
……いってくるよ。
[――そうして苗床は、消えそうな微笑をひとつ、*のこして*]
[...は小瓶をしっかりと握りしめ、
去り行く背中にコエをあげた]
ティル?戻ってくるよね?
約束、覚えてる?花見をしよ、うって。
戻って、きたら、西の桜見にいこう、ね?
[その言葉に返事は返ってきたかどうか。
聞く前に...は意識を*手放した*]
[ティルを見送ってから、こどもはゆっくりと立ち上がって、皆のほうに向います。]
ごめんね。
あやまっても、ゆるされることじゃないけど。
[謝罪の言葉を残すと、翼を広げてそらに飛び立ちます。まだ力もきちんと、恢復し切っていないのでしょうに。それから、*町のほうへと飛んでゆきました。*]
[その衝撃に気がついたのは、ふと意識をそちらへ飛ばしたが故の事だろうか]
……あんの野郎。何、やらかしやがった!
[苛立ちをこめて、吐き捨てる。
感じ取ったのは、衝撃。
それも、迷宮の最深部の祭壇の間──即ち、『鍵の書』を収めるべき場所からの]
あんなとこに衝撃与えたら、結界の力の制御が利かなくなるだろうがっ!
[苛立たしげに吐き捨てる。
修復する方法はなくはないが、果たして暴走するまでに間に合うか]
……悩んでても、始まらんかっ!
お前らは、ここで大人しくしてろっ!
[叫ぶように言いつつ、黒き光鎖を舞わせる。
黒の煌めきの後、その身は迷宮の最深部へと転移する。
後には何故か、白梟が取り残されて]
─祭壇の間─
[空間を渡り、たどり着いた祭壇の間は、不安定な力の渦が巻き。
悠長に構えている状態では無い事だけは、やけにはっきりとわかった]
……ったく……仕方ねぇ、な。
あんまり、やりたくはないんだが……。
[人の姿の器に収まっていては、制し切れそうにない力の渦に、一つ、ため息をついて。
片眼鏡を外してポケットに。それから、髪留めを外して、長い髪をゆらりと背に流す。
そして]
……我、虚の申し子たる時空の竜。
今この時のみ、我らが天聖なる皇の戒めを解き。
……真なる姿を解放する……。
[低く、呟きつつ。
赤紫色の瞳に浮かぶ、銀の紋章を。
自らの爪で、引き裂いて]
[銀の紋章が切り裂かれれば、あふれ出すのは真紅の雫。
衝撃に膝をつくその身を、ふわり、背に開いた真白の翼が包み込む。
右腕の光鎖が弾け飛び、それは漆黒の光の粒子となって周囲に漂い。
響く、咆哮。
そして、そこに現れたのは、漆黒の鱗と真白の翼の竜──否、龍。
応龍、と称されるもの。
数多の世界で唯一の、虚竜の眷属は、その姿に似て]
……鎮まれ……封護の力。
過剰なるその波を穏やかなるものに!
[凛、とした声、それを追う咆哮。
紫と翠の双眸は、渦巻く力をひたり、見据え。
真白の翼が羽ばたき、力を繰る。
やがて、猛る結界の波動はその昂りを鎮め。
あるべき波を織り成すか]
……さて……。
後の、問題は……。
[こちらに近づくもの、それが何をなそうとしているのか。
*それを見極める事*]
えっ、わっ!?
[同じ波動を掴んだものの、今の彼女ではそのまま追いかけることなんかできなくて]
あーん、もうっ!
[左手の鎖の内の半分――7本を緩め、そのまま外す。
髪は色が抜けて銀に近い色に、瞳は透明度の高い紫水晶に]
私たちだけじゃ無理なんだからっ!お願いしますよー!
[立ち去る背に掛けた声は、白梟を介して伝わっただろうか]
均衡を、そして一時の安定をっ!
[他者の力に介入するのは簡単ではない。
このままでは全ての開放もやむなしだろうか。
ギリギリの所で空間を*支えて*]
―→迷宮―
[受け取るときには茎は左の腕の中に入り込んでいたのだろう。
鍵を使う、というのもちがう。
鍵はあるべき場所に、あった場所に、戻ろうとしているのだから。
封印など意味はなさず、放り込まれたのはまくらな地。]
どこへゆけばいいのだろうね。
ああ、中に居る人たちに、出てもらわないとね
[呟いて、そっと手の甲の、葉を飛ばす。ひらひら、と、淡く輝く葉は、頼みを受けて迷宮内に点在する人々を探し、道を案内するであろうか。
どこから外へ出れるのか、という。
それとも、書が入ったのだから、
もうすぐに、外に出ているのだろうか。
そこは苗床にはわからずに]
─祭壇の間─
[近づく気配に、祭壇の前の漆黒の龍は閉じていた翼を広げる。
紫と翠の異眸はただ、静かに。
近づく者を見つめて]
……ティル……か。
[姿を大きく違えども。
名を呼ぶ声だけは変わらぬ彼のもの]
―祭壇の間―
時の竜。
[黒の書を握る手は、小さく。白い。]
こんばんは、こんにちは?
封印しにきたから、外に行くと良いと思うよ。
[それ以上の目的などないというように]
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