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―中庭―
[急にアーベルの背後に現れた命竜には、驚くような視線を向けて]
クレメンス!一体貴方今までどこに……!よく、無事で……
[身を案じての言葉が出たが、直ぐに首を振って]
――ッ、ううん、今はそんなことよりも!
……容態は、どうなの……?
[辛そうな表情で、琥珀の粒子越しに命竜の瞳を見つめた]
―西殿:地下―
命竜王ですら出来なかったのに?
[呟きの言葉は、届くか届かぬか、小さい。
打ちかかろうと闇の剣で切りかかる――!]
[筈だった。]
―西殿地下―
それが、求めるべき望みであるならば。
[カクリ、と力が抜けた。
左膝を突いて、オトフリートを見上げる。
刻印から流れ出す血が床に流れてゆく。
それでも剣から手は放さずに。覚悟を決めた、その時だった]
……?
ノーラ、…っ!
[音も無く静かにその足元へと戻る影すら気にした様子も見せず
――否、もしやすれば気付いておらぬのかも知れぬ。
しがみ付く様にして彼の影竜殿の腕へと飛び込んだ。
安堵したか嬉しさにか、仔は力一杯に抱き締める。
所詮は仔の力故、他の者に比べれば些細な物ではあろうが。
髪を撫ぜるその指に、口許を綻ばせた。]
……、?
つかれちゃった?
[ふと僅かに掛かる重みを感じてか、ゆると幼子は首を傾ぐ。
眠りへと落ちた影竜殿からの問いは返らぬ。
幼子は一度その目を瞬き、私を見て、最後に影竜殿を見やった。
運ぶ事も呼ぶことも出来ぬ仔は、考えの末に
身動ぎをせぬままその腕へと収まり続ける事にしたようであった。]
…おやすみ?
[起こさぬ様、小さく言の葉を漏らして。
幼子はその背の向こう、閉じられていた結界が
漸くにして音も無く崩壊して往くのを*見つめていた*]
[それが止まるのは、届くのに慣れた心のため。]
[何故、と思うだけではなく、
そこに、奇妙なほど、静かに伝わるこえ]
……っ!
[突然に止まることはできない。
ただそれは、エルザへ迫るほんの数瞬前に、傷つける意志をうしなう]
―中庭―
まぁ色々な。後で誰かに聞いてくれ。
[全く疑いない様子でこっちにくるブリジットには、もう苦笑するしかなかったが。説明その他は後にまわして。
自分は半竜のアーベルの傷口に手を翳し続ける。]
最悪って所だな。
が、死ぬ前で良かった。
生きてりゃ俺に…いや、生命の欠片に癒せないモンはねぇ。
[万全ではない、本性の解放は出来ない。
代わりに自分の内側から灰銀の光を出した。
琥珀のかわりにある、自分の内側にある生命の欠片。
それも使い、分け与えて。
周囲に蛍火のように琥珀と灰銀の、命の欠片、光が舞う。]
……アーベル殿?
[何があったのか。
受け止められ、剣を引く。]
[胸騒ぎは消えない。]
[だが、その剣の波動――勝手に動いたのでしかないのだろうが、それが伝わり。
使わぬようにとしていた力は、弱い混血には強すぎる。]
[まして、疲労が重なっていたのだから。]
―中庭―
……? ええ……。
[苦笑する姿を、どこか少しだけ不可思議に見つめて]
……最悪、か。
でも、そう。癒せるなら、良かった……、良かった……。
[どこか、安心したかのように、地へと座り込んで。
琥珀と白銀の粒子が舞うのを、ただじっと見つめている]
「愚か者が」
[酷くノイズの混じった低い声が耳を打った。
驚く一瞬の内にそれは消え、オトフリートが目の前で崩れ落ちる]
オトフリート様!
[声を掛ける。が、近寄るだけの力はやはり既に無く。
へたり込むようにその場に座り込む。
腕が下り、金属が床を叩く音が地下に*響いた*]
―中庭―
[瞬時に癒せないのは、おそらく傷が神斬剣によるものだろう。薄く汗が滲む。
ふと―――結界が、消えてゆくのが見えた。]
………願い叶わず、か。
[ぽつりと呟いて。]
仕方ないよな、まぁ。
[口元には苦い笑み。空いた手で、撫でるように、労わるように身体を撫でて。
暫く手を当てていれば、傷と、その内側だけは塞がった。
体力は当然回復などしない。その場に、横たえらせたままで。
一つ息をついて汗を拭い、立ち上がり座り込んだブリジットの傍らに立った。]
…んで、そっちは怪我しちゃいねぇか?
[無機部分の浸食があまりに進んできたので、最終手段として、有機部分と無機部分の接続を完全に切り離して、ついでに自ら仮死状態になってたとか]
うー、たんこぶできた…
[精神竜が死んでたら、目覚めたかどうか分かりませんけど、ええほんとですよ?]
結界が!
[供給が断たれ、結界が消え失せるのを感じて、会議室を目指して階段を駆け上がる。
ドアを開けた若竜が色々と複雑な表情をしたのは想像にかたくない。
十五の力が一つになって、きれいに後始末をしたかどうかはさて置き。
意外にも、父たる炎竜は子を責めようとはしなかった。
…若い頃は彼以上に色々アレだったからだとか、
そんなことはまた、別のお話。]
―中庭―
[ふと見上げると、命竜は西殿の方角を見ていて。
視線を同じくすれば、結界が薄れ消え行くのが見えただろうか]
……こんなに、思い詰めて居ただなんて。
[俯き加減に、癒しの途中の心竜を見つめ呟いた。
命竜が傍らに立ち、声を掛けてくきて]
……私は、平気よ。
ああ、でも。ナターリエが……
あー、でも…終ったのかな?
[まだまだ、問題は山積みなのだろうけれど、とりあえず]
んしょっと。
[また立ち上がり、歩き出す]
[剣が鎮まると同時に、浸食は止まっていた**]
―中庭―
よっぽど『自由』になりたかったんだろうな。
[ぽつと呟いて、氷竜に平気と言われれば、へらといつものように笑った。]
平気、ならいい。
あーナタは怪我してんのか?何処に居るのかねぇと。
[きょろと辺りを見回すが、すぐ近くには居ないようで。
溜息が一つ。それは水竜が見つからない事に対してではなく。]
何か…やっぱり、終わっちまうと。
長かったようで短かったな。
[ミリィと共に欠片を下した後、その怪我のためにしばし休憩を要する。治癒の力は持ち合わせていないため、それこそただの休憩となってしまうのであるが]
……エルザは無事かの。
あれもまた疲労は未だ癒えて居らぬじゃろうし…。
[地下へ続く階段に視線をやる。今のところ、派手な物音はしていないが、果たして。
痛みに耐えるように深く息を吐いたところで、ぴくりと反応し、振り返るようにして一点に視線を注ぐ]
……剣の、気配……!
ミリィ、済まぬがエルザを頼む。
儂は神斬剣を取り戻しに行く!
[相手の返答を聞く前に、その場から走り出した。剣の気配を感じるは、結界の中の入ったか、結界が解かれたかのどちらか。しばらくの間剣の気配を辿り走り行けば、それは西殿の外から感じられ。慎重に、気配のする方へと歩を進める]
[その歩みは結界に阻まれることは無かった]
[そのまま歩を進め、辿り着くのは中庭。何があったかまでは分からないが、そこは一種の静寂が支配していて。結界のこともあり、感覚的に”終わった”と言うのを感じられた]
[目に入るいくつかの姿も気になったが、今優先すべきは剣の確保。気配のする方へと進み、見つける本来の姿となった剣。その両手剣は漆黒の鞘から抜かれ、抜き身の状態で地に転がっていた]
[拾い上げ、別の場所に転がっていた鞘へと両手剣を納める。両手でそれを持ち上げると、目の前に広がる光景に、しばし視線を*巡らせた*]
―中庭―
自由……。
[一言ぽつりと、反芻するように呟く。
ふと見上げた空。"風"を感じることは出来ただろうか]
終わり……、終わったのかしら。全部……。
[そこまで呟いたところでゆるり、首を振る]
……まだ、始まりに過ぎないのかもしれない気も、どこかするけれ、ど……
[疲れが出たのか、気が緩んだのか。
そのまま、傍らの命竜の足にもたれ掛かり、気を失うように*眠りへと落ちた*]
―西殿:地下室入り口―
[肩で息をしながら、ザムエルを振り返ると終っていたようで、ほうと息をつく。
暫し息を整えてからの休憩を、と思うがそれも束の間、鋭い声と共に走り出すザムエルの姿。
驚きつつも]
はい…!
[返事をひとつして、未だパチパチと静電気を起こしながらエルザの消えた部屋へと飛び込んだ。
視界に入ったのは、座り込んだエルザと崩れ落ちたオトフリート。
体が動かなかったのは本当に僅かの間で、すぐに二人へと駆け寄ろうと足を踏み出した**]
―中庭―
始まりねぇ…後始末の始まりってんなら、その通りなんだろうさ。
[結界がとけて王が出てくる。
揺らされ騒動の根源になった罪人には、どんな罰がくだるだろうか。
被害とか考えると尋常じゃないのがまた。]
…あんま怒んねぇでくれるといいんだけどね。
[それは自分に、ではなく、二竜に。
自己犠牲をする気はないが、どーせ怒られたり何たりは慣れているから、こっちに向きゃ色々楽なのにねと他人事のように思ったり。
結界を見ていれば、ザム爺が出てきたりするのは見えて。
そういえばナターリエもだが、オティーリエは無事だろうかと思っていたら、足元が重くなった。]
おい、氷竜殿?おーい。
[一瞬何事かと思い、起こさないよう気をつけながら膝をつくが、ただ眠っているだけのようなのでほっとした。]
―中庭―
[運んだ方がいいんだろうかとか、他に怪我をしたものがいるだろうかとか。
気にはなったが。]
…まぁ、いいや。アーベルは気にかかるし、おいさんもちと疲れてるし。
ああ、ほんとうに、お疲れさんだ…。
[その場に座り、ブリジットの頭を膝の上に乗せてやって。
その傍にいたアーベルの回復を見守るように、暫くは中庭に居つづけた。
灰銀の粒子はすでに消えていたが、琥珀の粒子は、暫くの間その周囲を舞い飛んでいた。
*全てのものを慈しむように。*]
[意識の落ちる狭間、怒鳴りつける声が届いた気がした。閉じた瞼の内の紫紺はその姿を映さないけれど誰なのかは判った。
遅いのは確かだが、約束は守ったと青年の口元が微かに笑む。
本当はオティーリエを連れて逃げて欲しかったのに、生命竜の過去を覗いてそれは出来なくなったのだから、力の限界まで試みた事は許して欲しいと思う]
[そうして意識は落ちて、たゆたうのは夢の中――精神の領域。
本性の青い虹かかる記憶の砂漠に、想いの砂が波をうねる。
竜でありながら竜の姿で生きられぬもどかしさ。
外界での足枷に与えられる刻印。
限られた空間である竜都。
それは青年の目には、いつしか檻に見えていた。
全てを縛る『律』
竜の姿を取る罰を与える『刻印』
竜王という15の鉄棒で囲まれた『檻』]
[【心の間】の秘なる書として禁断の知識を得てもなお、それは澱のように心の奥底に沈むだけで消えはせず。
『律』の意味を頭では理解しているのに、感情は納得できぬまま。
全てを縛らねば、律せねば、竜は悪なのだろうか。
それが生まれもっての性ならば、なぜ歪めて生きるのか。
一部がそうなるを恐れるなら、抑える者達の力を信じぬのか。
『律』は竜の『自由』を奪う、鎖ではないのか――?
いつしか想いは形を変え、『自由』を、『律』からの解放を願い――]
[――…そうして、現在に至り。
神すら斬る剣の傷を、灰銀の光――生命の欠片はゆっくりとだが確実に塞いでいく。
流れた血は戻らないから青年の顔色は蒼褪めていたが、その呼吸は*落ち着き始めていた*]
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