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―第二階層・会議室―
[自分以外の何名かもジョエル撃ったらしい。
自分が打ったレーザーはジョエルの額を撃ちぬく。すぐにその跡は別のレーザーによって判別不能となった。
こちらに向けられた銃口はひとつ、一発の弾丸がとっさに顔をそらせた頬を掠めて一筋の赤い傷跡を作り出す]
ふぅ…
[レーザー銃を下ろし煙と共に吐息を吐き出す。
ひとつ出なければあたっていたのは自分もになっていたか、それとも向こうの狙いが外れたおかげでもあったか。
撃った理由は単純、撃てと、生きる意志がこの中で一番少ないと判断したから]
― 第二階層・集会室 ―
[瞑っていた目は、体にドンという衝撃を感じて開く事になる。]
え……?
[何だろうと思った瞬間、急に崩れるような音と同時に、体の右側がすとんと落ちた。
何が起こったのか。
足元を見ると、右の義足の足首あたりが何かに打ち抜かれて壊れ、崩れていた。
――撃たれた。
それを知ると、撃った相手を見る。
猫掴みしたおっちゃんを、驚いたように見つめ――]
う、うわ…あああああ!!!!
[突然叫びだしその場に蹲った。
痛いはずなど無いのに、痛い痛いと蹲り、ガタガタと震えていた。]
[オーフェンが撃たれるのを庇うことができず、義足にあたったのは不幸中の幸いだっただろうか]
オーフっ!
[撃った相手を責めることはしなかったが、そちらを一度だけちらりと見た]
大丈夫だ…
俺ならここにいるぞ。
[蹲るその姿をしっかりと抱きしめて背中を*撫でる*]
―第二階層・集会室―
[ジョエルの言葉をキャッチし、理解、そこから思考。
キュルキュルと軋むような音を立てた後、結局機械犬は彼から視線を外した。
知る限りのPMCの情報と照らし合わせ、少なくとも“自覚あるもの”の確率は低いと、生体脳が下した判断に従ってのこと]
[代わりに目を向けたのは、一番接する機会の少なかった軍人。
他の殆どは事が起きる直前にも顔を合わせた者であり、その時の記憶する範囲での様子と、現在の集会所内での様子とを比較して、特に大きな違和は見当たらないと判断し。
つまりは消去法に近かった為か、自動的に報復していた時よりは狙いも甘い。
更には相手が相手の為、弾は見当違いの方向に飛んで行ったかも知れない]
― 第二階層・集会室 ―
とーちゃ……とーちゃあん!
[背中を撫でてもらうと縋るように抱きついた。
それでも震えは収まらず、暫くそのまま離れようとはしなかった。
壊れた義足は応急的にでもリディアが診てくれただろうか。礼も満足には言えなかっただろうが。
ともあれ何かしらの方法で、不恰好ながら歩けるようには*なっていた*]
―第二階層・集会室―
[機械犬の放った銃弾が相手を殺すことは無かったが、それでも別の場所で生体反応が消えた為、臨時プログラムは一応遂行された形となる。
銃器を再び体内に呑み込みながら、現在の状況を視認する]
[機械犬を狙った攻撃は無かったらしいこと、倒れたのが先のアンドロイドであること、
そしてその彼に、PMCらしき反応は見られないこと]
[以上を確認した後、機械の目はそれぞれの反応を見せる周囲の観察に移る。
少し前まで行動を共にしていたジョエルに、機械の犬が再び目を向けることはなかった]
『現在の船内の生存者は Franca Olivero、Steve=Hargreaves、Orphen=Balada、Carlos=Balada、Erica Kirchenlied、Nob Oswald Voland Akatuki、PTr-585d、Lydia Stone、以上8名となります。
PMC反応有り、まだ船内に存在します。引き続き臨時プログラムを続行します』
[一人少なくなった生存報告が船内に流れた]
―夜―
[皆も寝静まった頃、おきだすその姿は本人の意志ではなくそこに宿る生命体によるもの]
ω、いこう。
誰も見つからないうちに。
[人に聞こえない声で呼びかける相手、応えは少しして返ってくるだろうか。
本能的に操り動かす術は知っているが、それだけでうまく動かせるかは別の話。特に本能的な意味でも知識の乏しい生命を相手にはまだ少しなれない。それでもその動きが足音を立てぬようになど、隠密に適した行動をできるのはもともともの宿主のポテンシャルが高い為か。
たどり着いた先、彼女の自室の前につく]
[その頃にはωも一緒にいることになるだろう。
部屋に入り込むのにはωが端末を操作し、うまくもぐりこみ中にいるのは一人。
男二人で女性の部屋に行くというのはそもすれば言い訳不能ないろいろ危ない場面でもあるのだが幸い目撃者はいない。
そっと忍び寄って首を押さえ込み、まずはしゃべれないように。目を覚ました向こうが暴れる前に、さらにその体うつ伏せに取り押さえて、返り血を浴びないように間にタオルを挟むことも忘れない]
いただきまーす♪
[人間が食事をするときの言葉。
男の体から発される言葉はその見た目に反した少女のもので、首の後ろのあたりに噛み付き、肉を食いちぎりながら程近い脳から発される知識や知能も吸収していく]
へぇ…うん…。
[租借と同時に、得られていく新たな知識や経験、記憶の一つ一つ、それを肉と遺伝情報と共に吸収していく]
ωも食べてみなよ。
[まだ生かしたままにしているのは、貪欲にその思考も求めるため。
結果として、生きたまま首の辺りから食うという残酷な殺し方となるだろうか]
[すべてが終わる頃にはリディアの首の後ろは頚椎に達するところまで食い荒らされ、脳の一部に至るまでを捕食していた]
ふぅ…満足♪
[血にまみれた口や手などはリディアの部屋の洗面台を使いしっかりと洗って宿主についた証拠を隠滅。
新たに得られた物は大きく、自分の中ですべてをまだ租借仕切れないでいる。
リディアのIDカードは
血にすっかりとぬれたタオルやリディアの死体はそのままそこに放置し、部屋を後にするとωと別れた。]
[帰り道に寄り道するのは第三階層。
向かうのはクローディアの部屋で、リディアのIDカードを使い中に入っていく。
非常事態となっていることもあり、整備士たる彼女のIDでそこに入るのは容易だった]
すでに死んじゃってるけど、いいよね♪
[リディアの時と違い抵抗されることはないのでその首の後ろのあたりに噛み付き、そのまま脳の辺りまで食っていく]
んーー…
[租借をしながら得られるものは遺伝情報と残滓に近い情報。
最後に彼女が手がけていたプログラムのものとか、そして責任感という大きな意思。
彼女の残した厄介な置き土産の知識は得られたが、それをどうにかする技術までは結局得られなかった。
リディアから吸収したものでもまだそれは足りない。
数ある死体を全部食っていけば可能性もあったかもしれないが、さすがにそこまでの行動はばれる可能性が高い。
大人しく、再度宿主の口等について血の痕跡を消した後は部屋へと戻り、元の眠りについたときと同じ場所に。
目を覚ましたとしても自分が操られ惨劇を起こしたことを、まだこの宿主は知ることはないだろう**]
―第二階層・集会室→第一階層・整備室―
[そうしているうちに流れる生存報告>>#1、それからも暫く時間が経過した後。
機械犬は不意に身を起こして、馴染みの整備士の傍へ向かい、服の裾を引っ張った。
彼女が反応したならば、そのまま集会室から廊下に出る。
言葉は使えなくともエレベーターホールまで来てうろうろと動けば、意図するところは伝わったか。
第一階層へ通じるボタンを押して貰って、エレベーターを降りてからは一直線に整備室へと向かった]
[目当てのものを見つけた機械犬が戻るまでには、そう長い時間は掛からなかった筈。
リディアとは何処まで一緒だったか。
いずれにせよそれが機械犬の認識できた、彼女の“最期の姿”となった**]
―第二階層・リディアの部屋(翌朝)―
[朝の警備の後には大概メンテナンスが控えている。
非常事態の最中ではあっても、プログラムに訂正が入らなければそれは実行される。
今日も遺体の転がる廊下の見回りを滞りなく終えた後、機械犬は唯一残っている整備士の部屋に向かい]
くぅ?
[視線をあちこちに向けた後、首を傾げた。
部屋の中に入り、彼女を探すようにうろつく]
[そのすぐ傍のベッドの上には、うつ伏せに眠るリディアの姿が確かにあるのに、機械犬はそれをなかなか認識できない]
[彼女が既に生命活動を停止していた為に]
[駄目なら言わないって、と笑って返す言葉は間に合わず。
レーザー銃を向けたのは製作者。その銃弾がどうなったのかを、ジョエルが生きて知る術はない。
その事への表情を作る間もなく五つの銃弾はジョエルへと撃ち込まれ、電子頭脳の入った頭も簡単に吹飛んだ。
倒れた身体。人ですらなかったもの。]
[リディアが所持するIDカードは部屋の中には見当たらない。
それが何故かクローディアの傍に落ちていることなどは、機械犬には知り得ぬことだが]
[彼女の首の後ろには不自然な穴が空いており、そこから脳に至るまでの中身が失われていた。
更にその先の脳の一部が欠けていることも、少し調べれば分かるだろう]
[しかし今、機械犬の嗅覚は効かない。
ジョエルの時のように倒れた瞬間を見たわけでもない。
故にその目は、リディアの遺体を無機物としか捉えられていなかった。
途方に暮れたかのような右往左往は、次に訪れる誰かか、或いは放送が彼女の死を告げるまで続く**]
[自己犠牲。その言葉に小さな笑みが浮かんで居たのは誰か気付いただろうか。
浮かべた理由は、それが全くの見当違いだったから。
このアンドロイドは最期に、ただ、“人“を裏切っただけだった。]
[PMCに自分を重ねてるのか?]
[スティーヴの言葉。
それは正しくて、でも間違っている。
自分がPMCだとしたら、内面までもオリジナルへ似せる事ができたのだろう。
がっかりされる事も、失敗作だと言われる事も、きっとなかった。
アンドロイドは、
PMCが、
ただ、羨ましかった。]
[鳴り止まなかった電子音。
アンドロイドはずっと考えていた。
自分がPMCならどうするのか。無意味な思考。
いや、最初はまだ最善策を模索していたのだが、PMCに憧れ、電子頭脳は熱を持ち、オーバーヒートすれすれの稼働をずっと続けている内に、そうなってしまった。
そしてアンドロイドは、このシステムは実に良くできていると言う事に気付く。
何故なら、“人“に生き残る方法は用意されているけれど、PMCにはひとつすら、生き残る方法など残されて居ないのだから。]
[この状況でPCMが出来る事は、
道連れを増やすか、
システムを止める方法を、死ぬまでに見つける事。
時間稼ぎの案だった。
ただしそれは、PCMにとっての。
カルロスの言う通り、“自己犠牲では何も解決などしない“。]
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