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キリルメモ>
いや、こっちがキリルの台詞の要を見落としてたから、キリルの動きは鈍くなって当然というか、むしろ臨機応変にあわせてくれてありがとうという。
[ミハイルとイライダの会話を追い、
小さく笑み向けて2人を見上げた]
じゃあ、俺とミハイルでイライダを送ってさ。
その後、俺がミハイル送ってから帰る、
って事で、どう。
[赤い月が影を落とす。
烏色の瞳を上げて、ふたりを見上げた]
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んー。
ロランを追い返した形になったのはまずかったかなあ。
あれもメモ読み取りミス。
不在動かしご自由に発言は、前のメモにかかってたんだよねえ。あれは酷かった。
ごめんロラン。
ロラン的には吊りに来たかったのかなあ。
正直ロラン狼だろな感じなのだけど、あそこではちょくせつぐさーじゃなくて、一度村にもどって広めるのがやりたいんじゃないかと読んでたんだけど、時間的に無茶だった。
結論として、今回の村では動き方と読み方がすごく悪かった気がしている。いやまだ終わってないけど。
[幾ら疑っているからと言って、恋人が目の前で殺されたら、妹が如何思うか。
そんな簡単な事を考える間も無かった。]
――……ッ!
[少し年下とは言え、僕よりも背は高い。体格も良い。
そんな彼に敵った理由は、不意をついたから。ただその一点だけに過ぎないのだろう。
駆け寄る。イヴァンの背中に手を伸ばす。服を掴んで引き倒す。馬乗りになる。もう片手には鋏。
誰かが何か言っていたかも知れないけれど、聞こえはしなかった。]
イヴァ………っ、兄貴!!
[ボクに出来たのは、悲鳴のように二人を呼ぶことだけだった。
全てはスローモーションのように目に映っていたのに。
優しい兄貴が大好きな恋人へと駆け寄る。
手にした鋏がギラリと鈍く光る。馬乗りになる。
音を、耳が拒絶した。見開いた目に赤が映る。
ぐさりと刺し貫かれ、引き抜かれてまた刺し貫かれ───…
地上に血の赤が広がり、天に赤く月が輝く。
ボクの目も視界も、すべて赤く染まった]
[地上の赤が天上の紅が、ボクの瞳を朱に染める。
甘く、ひどく甘く恋人の血が香った。
その体温を奪い、その命を奪う甘美な赤が流れ──…]
─────、兄貴…!!
[弾かれたように兄へと駆け寄り、
その手の凶器を引っ手繰ろうと腕を伸ばす]
イ ヴァ…、
[呆然と恋人を見下ろした。
先に笑み浮かべていた瞳は、今はもう虚ろに見開かれたまま。
言葉紡いでいた唇も、虚しく最後の息を失っている]
[何度目かに鋏を振り上げた時、横から伸びた手に鋏を奪われた。それで動きは止まった。
けれども思考はすぐには止まらない。
守らなければ。彼は人狼だから。殺さないと。]
…… 邪魔を、ッ…… ?
[凶器を取り上げた相手を睨みつける。
けれど、そこにいたのは妹だった。敵意は一瞬にして消えていく。
気がつけば倒れたイヴァンも、僕の身体も、地面も、家の壁も、もしかしたら妹も、飛び散った血が赤に染めていた。
そうして漸く、我に返った。]
[ミハイルの言葉に、目を見開く。
烏色に、その顔を真ん中に写しこんで]
俺、…
[こんなだけど、と見下ろす足。
泊まりに行けば迷惑かけるよ、と添える。
それからイライダを2人で送ることになる。
他愛ない会話。きっとそれは楽しいひとときで]
[イヴァンの流した血が、べとりと手についた。
その命零す赤が、袖を、服を汚す。
兄も、地面も、家の壁も辺り一面が血の赤に染まっている]
イヴァン───…
[息絶えた恋人に額を寄せる。
まだ暖かな頬に一度口付け、そして彼の血を舌に舐めた。
ぴちゃりと、ボクの頬にも髪先にも血の色がつく。
───恋人の血の赤が、身を浸していく]
[恋人の血は酷く甘美な味だった。
全て喰らいつくしたいと思う。その顔も胸も喉も腕も心臓も。
強烈な飢え。
────ぐらり。強い、眩暈のような酔いが襲った]
[叫んだ、自覚はなかった。
だた舌に感じる、血の味が現実の全てだった。
兄が何を思い、何を案じて凶行に及んだか。
そんなことを考え思いやる余裕もなかった。
ボクは恋人を殺した鋏と小袋を手に、夜道を駆け出す。
背後から何か声が掛かろうと追われようと、知ったことではなかった]
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ち ま み れ…☆
この格好でイライダねえさんを頂いて、殺人鬼かYOみたいな格好でうろつこうかと思います。一見してやばいひととかだといいかと思って。。。
[2人でイライダを送る。
彼女がひとりで家にいるのを確認して、後にする]
イライダ、は襲い易そうだから、
[小さな囁き。
ひとりで家にいる彼女は、きっと、容易く牙爪にかけられる]
ロラン、ロラン───…
… ロラン ……!
[悲しいのだか狂おしいのだか飢えているのだか。
響かぬ声を、遠吠えのように叫ぶ。
森の向こうから、高い遠吠えが尾を引いて応えるのを聞いた]
[自室の机にはマクシームの為のグラスが置かれている。
減る事のない其れを眺めながら男は葡萄酒を飲み干した]
――…、
[イライダの作った紅茶のクッキーも食べ終えて
片付けをしようと立ち上がった拍子に眩暈を感じよろめく。
咄嗟に机についた手の先が冷たいものに触れて顔を上げる]
あ、
[漏れた声は驚いたような響き。
透明な水晶が黒く澱むのが見えた]
まさか……
[澱みの奥に映る人影はイヴァンが恋文をしたためた相手。
男の顔が苦く歪んだ]
冗談、だろ。
[震える声で紡いで水晶を掴む。
触れている間、それが消える事はなかった]
イヴァ、……
[幼馴染に伝えるか否か。
考えたところでキリルの家の前に彼の影があった事を思い出す。
カチューシャもまた、其処に送り届けた。
きつく柳眉を寄せて男は家を出る]
ひと、りなら───…
…食べたい。食べる。───欲しい。
[舐め取った恋人の血は、強烈な飢餓を齎した。
同胞の囁きに、朱い目をイライダの家へと向ける。
彼女が慰めをくれたことなど、もやは頭には、ない]
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