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[絵筆が盗まれる事件から2年。
右腕の侵食は肩を経て胸にまで至っていた。
結局のところ、呪いを解くことはエーリッヒにもミリィにも出来なかった。
時折訪れる心臓を鷲掴みにするような発作も、ここ最近は間隔が縮まって来ている。
おそらく、先はもう長くないんだろう。
……だから。そう、だからこそ。
よかった。間に合った。]
─綿毛草の畑─
[誰もいない白い海の上に一人立つ。
今は恐らく皆は寝静まっている頃だろう。
目前には垂れ下がる縄。それは穴の上まで伸びている。
それは、さながら小さな頃聞かされた『蜘蛛の糸』のごとく。
結局のところ、人を浮かせれるまでの気球を作るには物資が足りなすぎた。
だが、それは創意工夫で乗り切った。
気球に付けられ、上げたのはつっかえ棒。
作戦は上々。あとはよじ登り、通れるだけの穴を広げれば……。]
【がっ、がっ。】
[黙々と手にした石のナイフで穴を広げる。
……あと少し。もう少しで外の世界が。
そう、この一突きで。外の世界が……]
………えっ。
[思わず呆けた声を上げる。
頭が理解に至れない。これはどういうことなんだ。
そして、ガラリと穴が崩れ……。
……天落。]
[……結局のところ。保険で付けていた命綱によって、彼は一命を取り留める。
しかし、何故か彼はその後、自身の気球に関する記録を全て燃やしてしまう。
彼を心配する友人らは問う。なぜそんなことをしたのだと。
彼を快く思わない者は噂する。彼は外に何かを隠してきたのではないか、と。
だが、彼はそれらの言葉に、ただ悲しそうな笑みを浮かべ「ごめん」とだけ答えるのであった。
そうして、1年後。彼は亡くなり。全ては闇の中。]
― 診療所 ―
[笑顔が怖い。真面目にそう思った。自然に眉が下がる]
ああ、その・・・・巻き込もうとは、思わなかったんだ。
今更、謝る資格も無いが。
[……ここに一冊の手記がある。
それは百数十年前、気球という物を研究し、唯一空に至ったのではないかと語り継がれるある男の遺した物。
それは、土壁の中に甕に納められて保存されていたとはいえ、劣化が激しく、記述のほとんどが風化してしまっている。
ただ、その中で辛うじて読める部分に遺されていた部分にそう記されていた。]
『そう、外はひたすらに蒼かった。……蒼すぎたんだ。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
空も…………地面があるべき場所も』
/*
続々と。ユリアンお疲れ様ー。
多分最初は空見てそんで絶望して自殺した…って感じだったのだろかとか勝手なことも想像してみる。
なんともかんとも希望がないっ。別世界にでもいかなきゃなさそうだねぇ。
知らないほうが幸せってやつかぁ
─アトリエ・地下─
……ま。
これでいいんですよね、師父。
[長に後を丸投げして、戻ったアトリエ。
向かったのは、『絵師』たちの『絵』を収めた場所。
そこで、先代の『絵』に向けて、短い問いを投げかけた]
一歩間違えば、古の大罪人と同じになるとこでしたけど。
でも、ちゃんと、留まりましたし……。
[それに、と。
言葉を切って]
彼の大罪人と違って。
……一人じゃないのは、ちゃんと、わかってるでしょうから、ね……。
[続けた言葉。
描かれた師父の表情は変わらない。
それでも、肯定の笑みを返されたような、そんな気がして、ごく自然に口元を綻ばせた]
……師父、俺。
少し、足掻きます。
ほんとは、さっさと『沈み』たかったけど。
……正直、『沈む』までの時間も、さして長くないとは思いますけど。
後に続く者、残る者のために。
『今』、できる事を……できるだけ、やってみます、から……。
[だから、と。
また、言葉を切って]
……小言は、もうしばらく、待ってくださいね。
師父も、先達も。
[実際の所、そう、長い年月はかからないだろうけれど。
今は──『新たな月』に。
一つでも多くのものを残しておきたいからと。
決意を帯びた緑は、いつになく真摯な光を宿していた**]
/*
と、こんな感じでエンド。
10年目標だけど、どこまで生きられるかは謎。
ちなみに、大罪人云々は昼間思いついたネタ。
きっと、絵筆で暴走したのが昔もいたんだね!
記録が隠されてるだけでw
まあ、中がご都合主義なハッピーエンドに違和感覚える性質なんと、好奇心猫を殺すが創作の上でお約束になっているので。
ああ、無知とはなんて幸せなんでしょう。
僕らが戦争を知らないということを、もっと感謝しないといけないと思うんだ。
話が大幅に逸れているのは気にしちゃいけない。
―事件終わって数日後―
[事件が終わればまた、緩慢に町が機能し始める。
直後はやはり騒ぎがあったけれど
いつのまにか。キノコ畑の奥の崩れた道も整備されたようだ
ただ、空にいついけるのかはわからずじまい。
事件があって改めて自覚した。自分たちの代で空にいけるのか。自分たちの代としなくても、後何代続いた先に空があるのか。それは遥か遠く果てしなく感じる
いつか。というのはいつ?己が生きている間でないならそれは一生いけないのと同意だ。それとも死しても空にいけるという感覚は存在するのだろうか?
一月後、一年後、十年後は?…思えば付き纏う喪失感]
…一緒にいるのは嫌か?一緒に行くのは嫌か?…かぁ
[エルザに言った言葉を反芻する。あの時は何かを考えていたわけではなく無我夢中で言った言葉。だがそれを思えばまだ力が出てくる。今日を、明日を生きていくことが出来る気がする。根本的に家族。幼馴染、絵師に教師や医師。近所の人たちとの暮らしが嫌ではないのだろう。]
…ま、焦らなくていいよな…俺明るすぎるの苦手だし、しばらくは洞窟の海の暗がりの中で生きてたってな
[強がりと、諦めと、本心と。
来るのかこないのかわからない日が来るまでの間。己はこの狭い町で、海人という町の機能として*生きるのだ*]
/*
>>755 ユリ
まあ、ご都合主義ハッピーエンドには、俺も思うところあるからねぇ。
その理屈で行くと、知りすぎている俺は不幸のど真ん中ですなっ!
>>760 アベ
こっちもお疲れ様、と。
私も、思っていたなぁ。
[窓一枚隔てて、ヒカリコケに照らされる町が浮かびあがる]
いや、今も思ってはいるかな。
光がなければ、人は長くは生きられない。
そう知って、空を望んだ。
でも、行けなくてもいいと思っている。
[くるりと振り向いた]
お前は、なんで望んだ?
/*
御都合主義過ぎるのは好きじゃないけれど、
やたらと不幸ぶるのも好きじゃないんだな、と気付いた昨今。
自分のPCだとなんとも思わないんだが。
/*
>>766 アベ
うむ、ある意味見事でしたな。
まあ、不幸は最初から決まってたようなもんだからやぁ。
つか、養女なのか。
嫁ではなく。
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