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[柔らかに波打つカチューシャの髪を梳き撫でる指先が
頬の輪郭をうすくなぞり、離れゆく。
指先に触れるぬくもりは守りたいもののひとつ]
ありがとう、気をつけるよ。
[居なくならないとは言えなかった。
守れないだろう約束。
彼女には不誠実な事をしたくはない]
キミも気をつけて。
僕はキミが無事であることを願っているから。
[髪から頬へと流れる指がくすぐったい。
仕事をする男の指の固さを感じて、朱色が上る。
気をつけると言ってくれただけでも嬉しいから、小さく笑んだ]
うん……気をつけます。
今日はキリルの家に泊まるから、一人じゃないし。
大丈夫、だよ。
[ユーリーの花色を見上げて、安心させるように告げた]
[白く滑らかな肌が朱色に染まる姿は好ましく映る。
カチューシャを映す男の双眸が優しい色を濃くした]
――…ん。
レイスも居るだろうし
戸締りも――…、と。
[何処かで過保護だと揶揄る声が聞こえた気がして
続きをいうのを止めるのだが]
……送っていこうか。
[足の怪我もある。
さほど距離がなくともついそんな事を言ってしまった]
/* お、おじちゃんとこ通ってもい、いいかなぁ…?
時間軸が若干ズレているような気がしてるから、強行突破してもいいのかな?
イヴァンに遭遇しそうな気がするんだ。
―広場―
[材木を膝に置いたまま、車椅子の音をたてて砂を踏む。
陽光は既に落ち少し欠けた赤い月が天に昇る。
見上げると烏色は写しこんで、赤。]
…月が 昇る。
[目を細める]
[優しい色を浮かべた瞳を見返して、はにかむように笑みを浮かべ]
レイスさんもキリルもいるから。
[途中で止められる言葉には、なんだか兄の茶々が聞こえた気がした。
ユーリーが気にかけてくれるたびになんだかんだと口を挟まれていたせいだろう、きっと]
え? いや、そんなに離れてないし……
それに、一度家によるつもりだったから……ユーリーさんの迷惑になっちゃう。
[申し出は嬉しいけれど。
家にも行くつもりだったから小さく首を振った。
怪我をした足はきっと歩みが遅いから、余計に迷惑がかかるはず]
─ 自宅 ─
[未だ兄は家に戻らず、だからボクは懸命に失せ物を探す。
寝台の下を見た、枕元も見た。
鏡の前には春色を映した化粧品。そこも見た。
けれど探し物は見つからずに息をつく。
失せ物が、兄からカチューシャの手に渡ったとは知る由もない。
仕方なく、纏めておいた洗い物に手を伸ばす。
日の傾く刻限には相応しくないかも知れないけれど、仕方なかった]
―― レイスとキリルの家 ――
[森の中を通れば、いくつもの狼の瞳に見られているような気がした。
ふるりと身を震わせ、手の中の香袋を握る]
………レイ兄、キリル。いる?
暗くなってからでごめん。
[少しためらってから、コンコンとノックした]
[じゃぷり。
血を浴びた衣服を水に漬ければ、微かに血の匂いが漂う。
日が傾き始めている。
淡く香る甘い香りに、ほんの少しの間手が止まる]
…いいにおい。
[人の目に付かぬためには仕方がない。
けれど洗い落とすのは、いかにも惜しくて仕方なかった]
/*
どうやったら死ねるんだろう。
必死で考える。
割とみんな殺しに来てくれたらいいなあ。
ミハイルかなあ。
フラグは立てた。が。
どうなんだろなあ。
一度家に戻るなら尚更だ。
送っていくよ。
[今度は断言してカチューシャの眸を覗く]
抱っことおんぶ、どちらが良い?
[悪戯な笑みを浮かべ問い掛ける。
迷う素振りをみせるなら
男は躊躇わず彼女を姫抱きにするだろう]
─ 自宅 ─
[それは洗い物を済ませて、全て干した頃合だった。
既に日は傾いて、昼は夜にその座を譲り始めている。
紅い月が、天空へと昇り始めている。
微かに扉を叩くノックの音がした。
それへと向かい、ボクは聞えた声に思わず足を止める]
…イヴァン?どう、したの…?
[少し迷って、躊躇いがちに細く扉を開いた]
―自宅前―
[自宅が見えてくる頃、玄関の前に人影を見た。
辺りは薄暗いからすぐには誰か分からず、僅かに身構えてしまう。
目を凝らす。先に、声が聞こえただろうか。]
……イヴァンか。
[それが妹の恋人と知れて、そっと息を吐いた。]
え?
……うぅ。
[断言されてきょとりと、覗き込んでくる花色を見つめ。
続く言葉と笑みにあっというまに頬を染めた。
どちらも恥ずかしくて選びにくい]
えと、歩ける……っ!
[返事をするのとほぼ同時。
抱き上げられてあわてて訴えてはみた]
[夫と子を亡くしたとき、塞いでいてもつぶやいたことがあった。
一度限り、二度はなく。
今ではその衝動も失っていたけれど。
それは、簡単に堰をはずしてしまった]
――…さて、お墓に、行こうかしら。
[森のほうから狼の声が聞こえる。
一人でいるのは良くないのではと、頭を掠めたけれど。
それでも、足は止めることがなかった。
広場の篝火は、今日はきっとないのだろう。
空に上りはじめる月は、今日も赤く見えた]
/*
イヴァンが死亡フラグ立ててる感じがしつつも。
本当に吊り先が読めない。
取り敢えずお兄ちゃんは様子見がてらニヨっておこうか。
―森―
[銃を構えたまま森の中、…ガサガサと草木を分けて入って行く。
何故だろう、今日はあまり動物達を見かけない。
警戒し、遠巻きにこちらを窺っているのだろうか。
無意識に焦って、自分の立てる物音が普段よりも大きくなっていたかもしれないが。
それとも、彼らも何かを感じ取っているのだろうか。]
そろそろ、…陽が暮れるな…。
[もう少しだけ深いところまで…。
そう自分の中で見切りを付けて、引き返し始める頃には、完全に陽は暮れていただろう。]
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