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[きゅ、と、毛並みに両手を回した侭に同胞の声を聞く。
レイスがイライダと離れる様子は見えたけれども、
ミハイルはどうやらやはりそこに居るようで]
…面倒くサい。
2人いっぺんは、難しい…かな。
[マクシームを襲ううちに銃で撃たれたら厭だし、
ミハイルを襲ううちにマクシームに逃げられても厭だ。
聞こえた言葉に同意を零し、息を吐く。
赤い月は、ゆっくりと夜を巡る]
まァ、少し待とう。
居眠りをするかもしれないシ。
―自宅―
ただいま。
[家に帰り着いてまず目にしたのは、カチューシャに頼んでいた薬草。一応手に取ってみたが、確かに違いなかった。
妹が一緒に見ていたのだから当然だけれど、僕はそのことは知らない。]
キリル。
[その妹の姿は、近くには見当たらない。
灯りは点いていたから部屋にいるのだろうと当たりを付け、扉の外から小さく声を掛ける。
返事はあっただろうか。もう寝ていたかも知れない。]
[声を掛けてはみたけれど、その後何と言っていいか分からずに、少し黙り込んだ。
もう夜も遅いし、何があったか聞くのも憚られる。それにそんな事をすれば、イライダから聞いたと言っているようなものだ。]
…… 無理するな。
[結局そんな当たり障りのない言葉しか言えなかった。
返事があってもなくても、小さく息を吐いてその場を離れる。
その後は集めて貰った薬草を仕分けただけで、いつもより早めに部屋に戻った。**]
[部屋は既に、しんと静まり返っていた。
兄の呼ぶ声に応えは返らない。
ただ、先に灯したあかりだけが、
帰りを待ってゆらゆらとテーブルの上に揺れている]
[それから先、少しの間沈黙が落ちた。
それを明かりをつけない部屋の中で、ボクは聞く。
ドアを開けるつもりはなかった。
開けるなら容易に開くだろうけれども、
そんな兄ではないことも良く知っている]
────…。
[響く声をただ聞いた。
気遣いだろう、それへその場で言葉の返ることはない]
―篝火前―
[どれだけの時間が経っただろうか。
不意に立ち上がるマクシームに気付き、]
んぁ?どした?
[「ちょっと」と言うのを聞いて、察する。
家まで戻るのかと思っていたが、繁みの方へと向かって行き。]
おいおい…。あんま遠くまで行くなよ!
(見えるとこでされても困るが…。)
[暗闇に消えて行くマクシームの背を見送った。
ほんの少しの間だ。
そう思って、一人ロランから借りた本を読み耽った。
あまりに遅いようなら様子を見に行くつもりで。**]
…兄貴が、帰ってきた。
広場はあと──…ミハイルとマクシームだね?
[いっそと思えば、獲物までの距離は近い。
いいや。今日は既に目標をマクシームと定めた。
情ではなく、ただ、それだけを赤く沈む思考の中思う]
[広場を見詰めていた烏色が、人影動くのを捉えた。
鋭く、小さく、囁きを落とす]
動いた。
今なら、マクシームは一人で…茂みに。
[きゅ、と黒銀の毛を握る。
告げるが早いか、「彼」は前足を少し屈め
捻るようにして身を起こし、
ポイと投げるようにして、ロランをその背へと身を乗せて
窓縁を音も無く蹴っていた]
キリルも、おイで。
[告げる言葉は、柔らかい]
/* 襲撃描写なかったらどうしよう。
発見はあたいがする流れよね…これ。
メ、メモで訊いてもいいのかな…。もうちょっと待つるるるる
―― 自宅 ――
[住み慣れた家に戻ると入浴を済ませ清めた。
飴色の髪は湿り気を帯び常より色濃くある。
額に張り付く其れをかきあげて男は寝台に腰掛けた]
――…。
[チラと見遣るは机に置かれたクッキーの包みと
その向こうにある手の平サイズの水晶玉。
今は触れる事せずただ眺めるのみ]
人狼がお伽噺の存在なら
僕もお伽噺になってしまうな。
[あの水晶を扱っていた母もまた同じ。
は、と深いも短い息を吐き出した]
[自室から広場の篝火は見えない。
外には闇色が広がるばかり。
深い深い森の奥から遠く獣の声が聞こえた気がした]
――…シーマ、大丈夫かな。
[ぽつり零し案じるのは幼馴染の一人。
平気そうに振舞ってはいても
対策として篝火を焚いてみたりと
彼が一番其れを意識しているように感じた]
後で、見に行ってみるか……
[ぽふ、と寝台に身を沈める。
仰いだ天井もまたいつもと変わらない色]
[少しだけ、と思い目を閉じる。
前日の火の番が堪えたのか眠りが訪れるのは早かった。
す、と落ちてゆくような感覚を覚える]
………、
[目を閉じるだけの心算が
眠りへの誘いは拒みきれなかったらしい。
僅か開かれるくちびる。
それは音を紡がぬまま閉じられて
篝火の番をしているはずの幼馴染には会えぬまま――**]
ああ…!
[やっと。と思うと歓喜に朱の瞳が輝いた。
ことりと窓をあけ、紅い月明かりをいっぱいに受ける。
気持ち良く夜風を吸い込んでから、飛び出した。
常ならぬ脚力が、軽々と窓から庭へと越える]
今、いく。
[返す言葉はごく短い。
軽やかに走る向こうに見えてくるのは、黒銀のしなやかな狼と]
───ロラン。
[狼に跨る同胞の姿]
[キリルの姿を、広場見える茂みに見着ける。
口を耳元まで引っ張るようにして、笑みを浮かべた。
視線で、茂みに向かうマクシームを示す。
時間は無い。音立てればミハイルに見つかってしまう。
月灯りの下に遠く響く狼の遠吠えは小さく、
雑音としてはあまりに頼り無い]
…浚って、しまオうか。
[用を足すのだろう、その完全に油断した一瞬を狙って]
口を覆って、奥ニ…?
…齧って生かスのは、無理かモ。
[理性吹っ飛んだ今、目の前の血詰まる肉に興奮しか無い。
冷静に見下ろす自分が苦笑を形作っていたけれど、
気にする事すら出来なかった]
[ニイ。と笑み浮かべる姿に、同じく笑み返した。
ひどく愉しい気分だ。こんなに浮き立つことはない]
浚ってしまおう。
ミハイルの銃は、面倒くさい。
…ならばやっぱり、仕留めてしまう?
騒がれたら邪魔だから。
[齧って生かせないという同胞に、事も無げに口の端を上げてみせる。
茂みに向かったマクシームが足を止めた。
それへと朱に染まる目を細める]
…いいよ、ロラン。
”これ”はあげる。ロランのものだよ。
[未だ熱い血潮滴る獲物にありついてない同胞へと囁いた。
獲物の柔らかな喉に牙つき立てる時の愉悦。
その悦びを思えば、喉が鳴る]
そう?
俺は遠慮しナいよ?
[言葉の侭に。
狼はロランの意の侭に、マクシームへと踊りかかった。
だがその爪も牙もかの男に掛けられる事は無く、
ただ押し倒すだけにとどまる。
人の身が草に倒れる大きな音がした。
ミハイルが気付くかもしれない、そう、思う事は既に無く。
狼の背から身を投げるように彼の口へと爪添えた手を突っ込み
もう片方の手は肩へと掛けて――大きく、口を、開いた]
[めり、と歯から骨を伝わる音がする。
めり込んだ牙の隙間から、暖かい血が勢い良く咥内を潤す。
マクシームは声ひとつ、上げられなかった]
[その場に居続ければ、ミハイルが来るかもしれない。
それを考える事も出来ず、夢中で暖かい赤を啜る。
ごくり、ごくりと喉が何度も鳴る。
口を離すと零れてしまうから、それが勿体無くて嚥下し続ける。
マクシームの口に突っ込んだ手は、喉奥の柔らかい肉を破り
奥へと更に押しこまれ、内を抉る。
糸引く手を引きぬいて、爪の間に挟まる桃色を口に運ぶ。
恍惚とした表情で、その柔らかい肉を何度も食んだ]
―篝火―
おせぇ…。
[本を読み耽っていて、どれだけの時間が流れたかは把握していなかった。
けれどあまりにも遅いので、マクシームが消えた方向へと足を運べば。]
お、………い…ッ
[まだ辛うじて体温を残していた彼の姿を見つけたか。
茂みから引きずり出すと、しばしの間、…篝火の前で放心する。
我に返ったなら、一人住まいで歳の近い男、ユーリーの家へ報せに走っただろう。**]
──いいよ。減っているんでしょう?
[飢餓は無論、裡にあれども、恐らくは彼の方が強い。
そう思うのは既に先日、旅人を喰らったからこそ。
狼たちが、乱れぬ動きでしなやかに獲物へと飛び掛る。
それを制して、ロランがその牙をマクシームにつき立てる。
鮮やかな狩りの光景に、笑みが零れた。
その匂いに惹かれるように、身軽な動作で獲物へと寄る]
…分けて。
[紅い瞳に笑みかけて、獲物の腕を取る。
がり。と、腕のやわらかい内側へ牙を突きたてた]
[ ぐちゃり ][ ずる ][ ぴちゃり ]
[獲物を咀嚼する音が響く。
浚うと言いながら、血の匂いに抗えなかった。
ぴちゃりと飛んだ血を、舌でぺろりと舐め拭う。
甘かった。うっとりと味わって、もう一度口に含む]
……は、
[満足の息が零れる。
狼たちに目をやれば、頃合を見て足に喰らいつくようだった]
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