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ライヒアルト修道士、シスター ナターリエ。
ハンスさんも、お気をつけて。
[そうしておきながら、出て行く者らへ場を譲る。
自分は出ずとも、出る人々を引き止めることはしなかった]
…で…。橋はやっぱりダメだった?
[顧みて問うのは、戻った二人へ。
既にうろうろと外へ出る気は失せている。
けれどこの二人の目で確かめたなら、信じられる]
―広間→玄関―
[ライヒアルトのほうをじっと見てから小さく頷いて]
はい、何もしないでいるとかえってよくないこと考えてしまいますし、
絶対に邪魔にならないようにしますから。
[そうしっかりと約束して広間を出ようととしてさっそく躓いたりとか、不安にさせたかもしれない。
一度身支度に分かれて、合流し玄関に向かうと]
あ、ご無事だったのですね。
[見えた姿にほっと安堵のため息と言葉を漏らす]
[のーんびりゆっくりとご飯を終えた頃には、後からきたローザも食事を終える頃だったかもしれない。
食後、食器と一緒に先程使ったタオルなどを片付けようとしたら、何故か水入りの桶が2つあった]
……あれ?
[どうやら、タオルを持ってきてくれた誰かさんが一緒に持ってきてくれていたのに、思いっきり見落としていたようだ。
どうやら自分で自覚していた以上に慌てていたらしい]
/*
ギュンターさん発見は早くても朝になるようだし、それまではのんびりと温泉タイムの所存。余裕のある内に入っておきたいしね。ふふ。
まあ、どのみち深夜だからそろそろ寝ないとですが…。
俺の分も残しててくれたんだ。
恩に着るよ。
[クロエのとがるくちびるを認めながらも
些か甘さの滲む笑みが蒼の目許に宿る]
橋の方は、跡形なく綺麗さっぱり。
掛け直すにしてもそれなりに時間が掛かりそうだ。
人手も材料も足りないし、ね。
[何ともし難い、と尋ねられた事に己の見立てを言う]
お互い様ですね。
[それはついてないということにか、聞かれたくないことに対してだったか]
はい、これからのこと……
[コエを返しながら、玄関でその姿が見えると無事に戻った事にほっと安堵のため息、
いきなり仲間がいなくなるのは、とても心細く、そしてこの状況を乗り切るのには…厳しい。
なにより……、もっともっと、さらに奥底、思い出すと同時に意識しないようにおしやったものが…、
この状況に沸き立つように、衝動に近いもの、それが何か知っているから、余計にそれが嫌でもあって、一人が怖かった]
――…おや。
何か手立てが?
外に出るなら……
[気をつけて、とハンスに言いかけて言葉を飲み込む。
彼の携帯するものがちらと見えたから
十分用心しているだろうと思った]
明るいうちに、ね。
[別の言葉を添えておく]
―玄関―
いや、我々は少し外を見ておこうと思ってな。
だが皆心配していたぞ。
[鍛冶師>>19に言う。心配の証拠は細工師や少女を見れば示すまでもなく。
その傍ら、少女に謝る青年>>27にも視線を向けて]
……外は寒かっただろう。早く広間で暖まると良い。
[僅かに目を細めつつ言った]
…ん。なら、無事に帰ったから良し。
気持ちは分かるしね。見てきてくれて助かった。
[殆ど姉の口調で、エーリッヒには頷いた>>27
心配をしたのは本当、それは狼のことでもあるし、
12年前のことが重なって気掛かりであったのもある。
けれど変わらない遣り取りに、口元が緩んだ]
当たり前。
全部なくしてしまうと……思った?
[やわらかに微笑む蒼から、漆黒が少し逸れた>>28
ただ、続く見立てには困ったように眉が下がる]
そ…、っか。仕方ないかな。
みんなでこうしているのも悪くないし、ね?
[言葉の最後はなるべく優しく、ベアトリーチェへ向ける]
[熱い湯に浸かりながら、白い太ももをムニムニと触る。]
……私、太ったかしら。
[いや、湯の中だからそう見えるだけかもしれない。立ち上がって自分の足を見下ろし、また湯に浸かる。]
……冬だもの……仕方ないわよね……。
[夏なら、暑さにやられて何も食べる気がしない時もあるが。秋や冬はお腹が空くのだ。]
もしかして……狼さんも、お腹が空いているのかしら。
[連想したことに、ぶるりと身震いして。ぶくぶくと顎まで湯に浸かった。]
ライヒアルトとナターリエも外に行くのかい?
まあ、一人で行くよりは安心だろうけど。
気をつけていっておいで。
[ライヒアルトの声にはたと瞬く。
心配に関しては困ったように頬を掻き]
心配かけて済まなかったな。
[反省の色を仄かにみせる]
では、行ってきます。多分すぐに戻りますから。
[旅人は、話が一段落した頃を見計らい、ライヒアルト、ナターリエと共に屋敷を出る。嵐は去ったが、風はまだ冷たく、ぶるりと身体が震えた]
何か、目印を立てておくといいと思いましてね。
[橋へと向かう途中にか、その場所に着いてからか、短銃の他にもう一つ、マントの下に抱えていた大きめな布を見せて、旅人は二人に自分の考えを話す。布の色は鮮やかな…血のような赤]
これを橋のあった場所に遭難信号代わりに括っておけば、向こう岸からも見えるんじゃないかと思うんですよ。
ほら、復旧するにも、また雪でも降ったら、橋のあった場所自体曖昧になっちゃいそうじゃないですか。
村の方で気付いたら、向こうでも何か目印を置いてくれるんじゃないかと思うんですよね。
[手旗信号というわけでもないが、村との連絡の助けになればと思い付いた策だった]
お互い様、か。
ほんとにな。
[込められた意はともかく、そこには同意できるから、そんなコエを返し]
……ああ。
抑えられれば、いい、けど。
[何を、とはいわない。
言葉にする事で、強く意識したくはない。
ない、けれど。
完全に抑え切れるならば、かつても衝動に走らなかったはず、とも思うから。
逃れられる気は……あまり、していなかった]
―玄関―
嗚呼、そう遅くはならない心算だ。
[投げかけられた言葉>>37>>39に応じ、それから]
行きましょうか。
[旅人の思惑>>30は知る由もなく、外へ。
道中は男自身よりもシスターの足元に気を配りながら進む事となった]
……なんだか、頭がクラクラしてきた……。
[寒いから温泉の外に出たくない、などと思っていたが。
長い間浸かっていたらのぼせてきたので、やむなく湯から上がる。
身体を拭き、脱いだ服をまた着てから与えられた個室へと戻り、*眠った。*]
[やがて、橋のあった場所、僅かに残っていた欄干の土台に、やはり旅人の持参した細いロープで木の枝を括り付けて、即席の旗が立てられる。風に翻る赤は、見る人に何を想わせたか]
誰か気付いてくれるといいですねえ。
[旅人の口調は、今までよりも不安気だが、やはり、どこか暢気なものだった]
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