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[こちらを見て改めての言葉]
へ?
[ずいぶんと間抜けな顔を返してしまったかもしれない]
えーっと、ちょっとまってもらっていいかな?
[突然のことに呆気にとられた頭を落ち着けながら]
それはつまり今回の人狼騒動で僕が無関係で無実だってことを知らせるってことかな?
[少し落ち着いたところでゲルダの方をじっと見ながら、確認するように言葉をかける。
鏡の話は聞いたことはなかったが、見極める力を持つものとかの話は父親から聞いていたので脳裏にそのことが浮かんではいた]
― 宿屋 ―
[フォルカーの語る御伽噺の続き>>1:329
少しだけ懐かしむかのように少女は目を細めた]
そうそう。
あそこ、好きで。何度も読み返したね。
[幼心に感動して御伽噺の中の二人の関係が
とても眩しく感じたのを思い出す。
はたりと瞬く処女の眸にフォルカーの双眸が映り込む。
距離を縮めひそりと内緒話をするかのようにして]
御伽噺の二人みたいに特別な力がなくてもね
私、フォルカーの事は信じていられると思う。
[疑えないであろう彼にそう告げて小さく微笑んだ]
[紅茶が運ばれればありがとうと礼をいいそれに手を伸ばした。
漂う香りとその熱が心を落ち着けてくれる気がした]
一緒にお茶を飲めたら落ち着けていいんじゃないかなって
そう思ったんだけど……
普段どおりに出来るなら心配いらないかな。
[フォルカーの声が聞こえれば>>11
ゲルダに対して思っていた事を口にする。
この時はまだ実感は薄いのだけれど
団長の言う通りならばという思いもあり
一人になるのが少し怖いような気がしていた]
[紅茶を飲み終えて一息つけば
少女は明るいうちに一度家に戻ることにした。
一人で帰るのもあまり気が進まなかったのだけれど
母親を一人で家に残しておく方が心配だったらしい]
ごちそうさま。
……また、ね。
[自衛団長にはまた集まるように言われていたから
そんな言葉を残して手を振り
ぱたぱたと足早に帰路についた**]
[子供の頃から表情豊かではなかったけれど。
自然の手で父を奪われ、人狼のせいで母を亡くした時に、表情を作ることができなくなった。
笑むことはもちろん、悲しむ顔すらできなかった。
そんな自分に、変わらず側にいてくれたのは幼馴染だけで。
側にいられたのも、彼だけだった。
未だに笑うことは出来ないけれど、それでも。
表情を取り戻してくれたのも、彼の存在が大きくて。
だから、失いたくない。]
― 宿 ―
素敵だよね。ああいうの。
今でもいいなって思う。
[少女>>39とは懐かしい話で俄に盛り上がった。
内緒話には目をパチクリとさせる]
……ありがと。僕も。
[秘密の合図のように微笑みあった]
少し話が飛躍してるよ、ゲルダ。
どうして僕が人だって?
[聞きながらも、その口ぶりから人狼はすでにいるものとしてゲルダが動いているのがわかった]
いや、無理には答えなくてもいいけども。
[すぐに聞いておきながらそう付け足して、続く彼女の感情を表す言葉には困ったように]
そっくりそのまま、同じ言葉は僕も返したいけれど…
[さて、どうしたものかと、なんとなく、たとえ答えを聞かなくてもゲルダの言いたいことは伝わってはいた。
彼女から母親の死因については聞いていたかどうか、それでもなんとなく関係があるのだろうとは思うだけに、口にすることはしなかった]
ゲルダはそれを皆に言うってことが、どういうことかわかってる?
― 宿 ―
うん。ゲルダさんはしっかりした人だし。
大丈夫だよ。
[紅茶を運んだ後>>40には根拠なく言った。
加工師に寄せる信頼の表れでもあったけれど]
うん。またね。
ベアも気をつけてね!
[家に戻る少女>>41を見送って、食事を出したり客室を掃除したりという仕事を始めたのだった]
― 翌日・教会近く ―
[夜一色だった空が色を変え始めた頃。
それ以上寝ていられずに起き出してしまい、裏口から外へ出た]
どこ?
[フラフラとまだ夢の中にいるかのような足取りで歩く。
通いなれた道なので転ぶこともなく無事に教会の前まで着き、墓地の方に向かう途中から林の中へと踏み込んだ]
こっちだね。
[呟きも朝の静寂の中でなら少し周囲にまで響いたかもしれない]
― 翌朝・教会近くの林 ―
[足が止まったその先にあったのは、自衛団長の体だった。
文字通り体だけしかない。首から上には何もなく、顔で判別することはできない。
けれど食い尽くされてはいないその肢体は間違いなく団長のものだった。
所々に残る食いちぎられた跡が、死を齎したのは獣の爪牙を持つものの仕業だと告げている。
野生の狼が隠れていられる環境ではない以上。それが示している事実は明確だ]
……ぅ。
[視るまでもなかった。瞳の色は僅かに黒味を増やしただけ。
これは人狼に襲われたものの死体だと、肌で感じて頭が理解して繋がった]
― 翌朝・教会近くの林 ―
ぅぁ、ぁぁあああっ!
[喉から高い悲鳴が飛び出して静寂を切り裂いた。
背後の木に頭と背中をぶつけ、そのままズルズルと崩れて座り込む。地面に突いた手が赤く染まったのを気にする余裕も無く目を見開いて屍体を見つめていた**]
だって、母さんは。
この力のせいで殺されたんだ。
[人にか、狼にか。
今でも母が誰の手にかかったのかは解らない。
ただ知っているのは、今の自分と同じように疑いの輪に囚われて、殺されたことだけで。
だから。
自分もいつか、そうなるかもしれないとずっと思っていた。]
[ゲルダの告げる言葉を疑う様子もなく小さく頷いて]
そう、だろうね。じゃないと僕が人だとか言い出さないし。
そんなこと嘘で言っても得よりは損が多いだろうしね。
[言葉でもゲルダの告げたことを信じることを伝え]
僕としてはできればゲルダに危ないことはして欲しくは無い。
ただ、ゲルダがしたいということがあるのなら、その応援もしたいと思っている。
[背負う使命というものなどが理解できない立場ではないから、止めることも躊躇われ、意思の決定は彼女にゆだねた。幼馴染の考えも行動も尊重する意味でもあった。
胸元に下げたペンダントに自然と手が一度いきながら]
もし、ゲルダが行動を起こすつもりなら、僕は全力でゲルダを守るようにするよ。
[いつものようにわらいかけながら、それでもその言葉にははっきりとした意思を込めていた]
私は、アーベルが無事に生きてくれたらそれで良い。
[アーベルの言葉に、緩く頭を振る。
自分の言葉が彼を危うくするなら、誰にも言わない方が良い。
狼を見出したわけじゃない、この力をアーベル以外に言わないことが他の無辜の人間を危険に晒すかもしれない。
それもよくわかっているけれど。
結局、どうしたらいいのかは未だ判断がつかぬまま。]
…私のことは、守ろうとしなくて良い。
[ただ。
危ないことはして欲しくないと、アーベルの腕を掴んだままだった手が震えた。]
[そのまま母親の死について語る姿に手を伸ばして、
叶うならば抱きしめようと、その存在を庇護するかのように]
死ぬためにじゃなく、生きるために、動いていこうよ。
僕は少なくとも、その力は死ぬための力じゃなくて生かすための力だと、そう思うよ。
[生かす相手は人に限り、人狼のことは逆に殺すことになる力なのだろうがそれは頭にあっても口にすることはしない。
自然に人狼やゲルダの能力について受け入れている様子は、何かを勘付かせることがあったかどうか]
/*
しかし吊りこれどうすんべか。
クロエも比較的危ない位置にいるのが、こう。
でもってアーベルを食い殺すか吊り殺すかしたいんだが…。
できれば切り結びたい。
ライヒ視点で現状殺しにかかれる最有力候補なんだ
<縁が遠くて男で腕力もありそうという点で
ゲルダにそういわれるのは、ちょっと寂しいかな。
[守らなくていいと、その言葉には少し悲しげな様子を見せながら]
僕もゲルダも、思うところは同じの気持ちでいた、つもりなんだけどね
[別段深い意味を込めたつもりではないが、聞きようによっては、いろいろな意味に聞こえるかも知れない言葉。
震える手から伝わってくる思いに、なおのこと守りたいと思う気持ちは強く]
ゲルダが僕を守りたいと思う、だから僕もゲルダを守りたい。
お互いに思うのは悪いことじゃないでしょ?
それに昨日、荷物を運ぶときにお礼を受け取ってくれないとって言い出したのはゲルダだよね?
それと一緒とはさすがに言わないけど、同じようなことじゃないかな?
…私は。
アーベルを、失いたくない。
[伸ばされた手に逆らうわけはなく、そのままに抱きしめられて。
幼馴染の腕の中で呟いた言葉は、ただのエゴでしかなかったけれど。
生きるためにという言葉を聞くと、そんなことは思ったことがなかった、と目を瞬かせた。
ずっと殺されるだろうと思っていた、でも、死にたいわけじゃない。
自分も生きて、幼馴染も生かせるなら。]
………一緒に、生きていたい。
[出来るなら、誰も死なせたくはないけれど。]
[もう始まってしまったから、誰も死なせないなんて出来ない。
だから一人でも、犠牲が少なく出来るように。
皆に自分のことと、アーベルをみたことを告げようと思って
、ふと。
アーベルが自分の話に戸惑わないことに、違和感を抱き。]
…アーベルは、どうして私を疑わないんだ?
[人であることはもう知っている。
だからこそ、受け入れがたいだろう話を疑わずにいる幼馴染を見上げて首を傾げた。]
[寂しいと言われると、申し訳なさそうに眉が下がった。
思うところは同じだと言われれば、そうかもしれないとは思ったけれど。
昨日のことを引き合いに出されると、むぅ、と小さく唸って。]
……それとこれとは、違うと思う。
[あれはアーベルが親切にしてくれてだけど、これは命に関わることで。
それを同列に扱うのは違うとは思ったけれど、どう違うかと問われれば分からなくて困ったように見上げた。]
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