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―翌朝・客間―
[いつになく遅い覚醒が訪れ、再びまどろみに沈もうとしたその時
そのまどろみを引き裂いたのは、悲痛な絶叫>>29
ぱちりと目を開き身を起こす]
今の……上から?
[あぁ、嫌な予感がする。いや、きっと予感ではすまないだろう。
廊下で猫の鳴く声がして、すぐ後に近くの部屋から出て行く音>>41がした。
男も起き上がり身支度をして…ナイフの所在を確認して部屋を出る。
イヴァンが階段を上がっていくのが見え>>42、その後を追いかける]
―三階・ギュンターの私室―
[辿り着いたのはギュンターの私室の前。
開いたままのドアから漏れる異様な気配と、そして、昨日も嗅いだ嫌な臭いが届いた]
みんな、居るのか?
一体何が……っ!?
[そこには、エーファを助けようとするユリアン>>35と、先に辿り着いたイヴァン>>43がいて。
エーファがそれに気づかずに呟くのを聞く>>44>>45
そうして、予感のままに視線を動かした先、寝台の上に見える、赤に]
……ギュンターさん、が?
[問いかけるでもなく声が零れる。
イヴァンが遺体を包み始めるのに気がついたけれど、手伝おうとする前に手際よく事を終えたから、自分はただ祈りを捧げるだけで。
そうして、イヴァンがエーファへと語りかける>>53のを見守る]
大丈夫、じゃないだろう?
エーファ、君、ずっとちゃんと休んでいないんじゃないか?
イヴァンの言うとおり、少し休んでいた方がいいとおもう。
[大丈夫だと、平気だと言うエーファ>>57にそう言いながら、現れたライヒアルト>>55を見つけて頭を下げ、視線で状況を伝える。
『幻燈歌』に歌われる双花聖痕さながらのそれを、彼はどう捉えただろう。*]
/*
抵抗してない、の件でPLに狼だと伝われば良い(
狼組からは内訳見えてるけど、村側はどうなんだろうな。
ユリアンからは見えてるはず、なんだけど。
エーファ・ライヒアルトはユリアンがどう見えてるか、か。
[散らされた朱花を前に、男は神妙な面持ちで場を見遣る]
やはり、双花聖痕の甘さには抗えませんでしたか……
だとすれば、次は
[ちらりと、不自然にならないように現れたライヒアルトを見る。
青ざめた様子は、理解しているに違いないから]
死にたくないなら見つければいいんです。
尤も……一度外したら後がありませんけど。
─ 回想 ─
[オトフリートに話を聞く間にも、広間に残る者は少なくなっていく。
それにつれて静けさが増して、より不安は強くなる。
周囲に気も向けず、ゆらりと、けれど澱みなく歩き出ていった旅人が残した言葉>>1:156。
何故そんなことを知っているのか、そもそも何者なのか、そんな思いもまた、不安に加わっていって]
…あの人が、本当のことを言ってるって、信じるの?
[>>48オトフリートからの言葉には、流石に笑みを返すことが出来なかったけれど。
続いて、何かあっても忘れないで、と言う言葉は真摯なものに思えたから。
ぎこちなくも、しっかりと頷きを返してから、広間を出ていく姿を見送った]
[取り留めなくめぐる思考。
頭を振ってそれを振り払う。
口許を押さえるままギュンターの部屋へと行けば
日常では見る事のないおびただしいあかと
シーツに包まれた人のかたちが映り込む。
オトフリートが視線で伝えたそれ>>61に、
いろなき顔で小さく頷き、重い息を吐き出した。]
――…恩人である彼の為に、祈りたい。
[そう呟き、ギュンターの遺体の傍へと歩み寄る。]
[オトフリートが出ていって、静けさがより増した広間の中。
もう冷めきってしまった茶器を片付けようとした所で、ユリアンがまだビルケと共に暖炉の前に居るのに気付き]
…あの、ユリアン?
火が落ちたら冷えるでしょうし、そろそろ部屋に戻った方が良いわ。
…動けそう?
[近くない間柄だし、下手に気遣っても遠慮されるかと控えてはいたけれど、体調を崩している人を一人残すのはと問いかけて。
無理そうと言われたら誰か男手をと思ったものの、>>30歩いて戻れるようで少し安堵した。
もしも遠慮されなければ、手を支えて部屋までは付き添い送っていった。
その間か、広間で彼が動けるまでを待つ間に夢の話は聞けただろうか。
その後には広間の茶器を片付けに厨房に赴き。
そのまま厨房に残ってエーファを手伝い準備した食事を少しとった後、部屋に戻ると今日も絵筆を取らぬまま、寝台に入った**]
─ ギュンターの私室→三階廊下 ─
…………ん。
[黒猫の名前>>59に、こくり、と返すのは小さな頷き。
遅れてやって来たオトフリート>>61の言葉にそちらを見やるも、何も言わない──言えなかった。
言葉が引っかかって、どうしていいかそろそろわからなくなっていたから。
だから、一先ずは促されるままに廊下に出て]
……あ。
[ライヒアルトの姿が目に入ると、ほんの少し、表情が緩んだ。
どこかほっとしたような、安堵したような変化。
それを齎したのが、『この人はひとだから』という認識──無自覚の力が齎したものとは、自分でもわかっていないけれど。*]
/*
しかし、あれだよね。
このシリーズで占い師やるの三度目だけどさ。
……実は、その全部で、初回に蒼花占ってるんだよな!
まあ、灰を狭めず、ネタも作れる美味しいとこではあるんだけどね!
[昨日広間でオトフリートが言った言葉>>47を思う。
そうであると良いと思いながら、
己の中にある不安が、ひとりきりの夢を見せた。
廊下へと出るエーファ>>65と視線が交わる。
肉親がこのような事になったのだから、
彼が受けた衝撃や悲しみは計り知れない。
表情の緩みが意図するものは分からぬまま、
小さく彼にあたまを下げて。]
─ ギュンターの私室 ─
[気付けばオトフリートやライヒアルトも、主の失われた部屋に辿り着いていた。
オトフリートがエーファに休むよう勧めている>>61のを聞きつつ、祈るためにギュンターの傍へとライヒアルトがやってきた>>63のを見て]
あ、新しいシーツに包み直したいんだ。
その時にお願いしても良いか?
直ぐ取ってくる!
[そう言い残し、エーファを廊下へと出した>>65後にリネン室へと走る。
直ぐ、と言った通りに新しいシーツを一枚持ってくると、それを床に広げてベッドのシーツを再び丁寧に剥ぎ取った]
ずっとエーファの目に触れさせておくのも、って思ってさ。
仮包みしたんだ。
[一度包んだ理由を口にして、ライヒアルトに祈りを願う*]
─ 翌朝・自室 ─
[朝の目覚めは、また誰かの叫びによって。
瞳を開き、身を起こすも昨日の事を思えばまた遺体が発見されたのだろうと容易に察せて]
……───っ…
[昨日は見なかった、見ずに済んでいたものに過る思いに一度強く目を瞑り。
夜着代わりのワンピースの上にストールを羽織って、廊下へ出ていった]
/*
よく動く狼である(
3日目の襲撃は占い結果により、じゃろかの…。
吊りは多分狼のどっちかが理想、かな。
吊り手数に遊びがあるならユリアンの夢を理由に吊ってあげたいんだがのー。
これ早い方が良い気はするんだよね。
狼吊り挟んでからだと……あ、いや、いける?
最終日の槍玉には出来るか。
ただ、コアが違うんで対決し難そうなのが(´・ω・`)
─ 2階・廊下→3階・ギュンターの私室 ─
[廊下に出ると、黒猫が何か訴えようとする様にニィニィと鳴いている。
自分を見て、階上を見上げる仕草をする黒猫に近づき]
…モリオン。
エーファは、上に、居るのね?
[黒猫とあまり離れている所を見たことがないだけに、少年が上に居るのだろうと問いかける。
返る答えは当然無いが、間違いないだろうと思い3階へと急ぎ上がった]
─ ギュンターの私室 ─
[その場には、既に屋敷に居るほとんどの人が駆けつけていた。
中を見ずとも伝わる鉄錆の臭いに、眉を顰めて口を覆い]
……だれ、が。
[落とした呟きは、誰かに拾われることはあっただろうか]
[イヴァンの言葉>>67に、静かに頷く。
新しいシーツを持って戻ってきたイヴァンから
仮包みした理由を聞くと、感心したように声を漏らし]
イヴァンさんは優しいんですね。
私なら多分そこまで気が回らない。
[ギュンターの事を感じ取り、
一瞬動けなくなるくらいには動揺してしまったから、
そんな感想を漏らして、シーツが丁寧にはがされるを見、]
――…そちらに移動させた方が良いなら、
動かすのを手伝いますが、
[床に広げられたシーツへと目を遣り、イヴァンに確認しながら
ギュンターの目許に一度手を翳して、
そうして、遺体の右手を取り、それから大きく裂かれた左手を――、]
─ ギュンターの私室 ─
[ふらりと、ギュンターの元へ向かおうとする女の足を、誰か止める者は居ただろうか。
誰にも遮られなければ、ギュンターの傍らに立って。
誰かが引き留めるなら、その場で立ち止まり]
…おじさまは、朱花だって。
あの人が、言ってたの…本当、だったのね。
[だから、ギュンターは襲われたのだ、と。
呆けたような呟きを、ぽつり落とした*]
─ 三階廊下 ─
……だいじょうぶ。
[小さく頭を下げる仕種>>66に答えるように小さく呟いて。
部屋の外に出て、視線を巡らせる。
黒猫は、そう言えばどこにいるんだろう、と。
今更のように思うのと、カルメンが上がって来るのはほぼ同時か。
それに僅かに遅れて、黒猫が駆け上がって来るのが目に入る]
……あ。
そか、お前。
[みんなに報せてきてくれたんだ、と。
そこに思い当たったら、何となく力が抜けて。
その場に座り込む事こそなかったものの、飛びついてきた黒猫をぎゅ、と抱え込んだ。*]
─ 夜更け ─
[>>*10呼びかけに返る声は眠たげで、起こしてしまったかと申し訳無く思ったものの。
然程時間を置かずに駆けつけた獣を見れば、呼んで良かったか、と口端を上げた。
勿論、>>*11毛色を褒められたことが嬉しかったのもある]
ありがとう。
イヴァンも綺麗よ。
身体は星が眠っている夜みたいな色だし、金色の目は満月みたい。
[自分が月光が照らす氷雪の様な銀ならば、イヴァンはその頭上を覆う夜の空の様で。
イヴァンらしくて良い色だ、と思いながら声を返した]
[それから、あまり時間をかけてもいけないとギュンターを食べる様に促そうとして]
ついてる?
[近付いてきたイヴァンに、最初何を言われたかは分からなかったけれど。
続いた行為で意味は分かったものの、思いもよらぬことできょとんと何度か瞬きを繰り返し]
…教えてくれたら自分で取れるのに。
[恥ずかしさと苦笑の混ざったコエを向ければ楽し気に笑われたから、もう、とだけ言って寝台へと意識を促した]
…小父様の後に入ってきた人が居たでしょう?
あの人がね、小父様のこと『朱花』って言ったの。
『朱き花がいうのだから従わなければ』って。
[既に命を失くしたギュンターの身体から未だ溢れる朱を舐め取る>>*12イヴァンの呟きを拾い、答える。
朱花でなくとも命を奪うつもりではあったけれど、先の数瞬はそんなこと考える余裕もなかった。
幻燈歌に謡われていたのは成程真実だったと、身をもって知らされたのはイヴァンも同じ様で]
─ ギュンターの私室 ─
[感心するようなライヒアルトの声>>71には苦い笑みを浮かべて]
…エーファは、前にも肉親喪ってっからさ。
まだ吹っ切れてもいねーみてーだし。
[エーファが、氷の音が気になると言っていたことを思い出す。
あの時も強がりを決め込んで有耶無耶にしようとしていた。
今回ばかりは、と思い吐き出すよう言ったが、それも強がりを強めただけ。
それが余計脆く見えてしまう]
そうだな、移動させてからの方が良いかも。
[祈るのも綺麗に整えてからの方が良いだろうと、ライヒアルトの手を借り新しいシーツへ移動させることにする。
両手を組ませようとする様子を眺めていると、後からやってきたカルメンがギュンターへと近付いて来た>>72]
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