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― 前日・教会 ―
[教会に戻ると、礼拝堂を塒に決めた旅人たちが、自分を腫れ物を扱うような目で迎えた。
そういえばこの可能性は失念していたなとは胸中で。
これは自分も、宿へ出た方が良いだろうと思い、手近な商人を捕まえて『明日から暫く教会を空ける』と伝えておいた。ほっとしたような顔が見え、微かに口の端を上げる。
それから部屋に戻ると、まずはベッドの下の床板を剥がし始めた。
中には長い木箱が一つ。
それを取り出し蓋を開けると、中には布に包まれた長物がひとつ収めてあった。
布を開くと、中から出てきたのは、この辺りではあまりお目にかかれない東洋刀。
最後の手入れをしてから暫く経つ。まだ使えるだろうかと鞘から抜くと、刀身は鈍い輝きを放っていた。
思ったほどの劣化は見られない事を確認できれば刃を収め、布に包んで手元に置いて。
その日は部屋から出ず眠り、起き、を繰り返していた。]
自衛、団長。
[こちらから見えるのは、後頭部と微かな横顔だけ。
けれど、見紛うわけがない。
昨日見た、話した、その人のことを。
へたり、と。
その場に座り込んで。]
どう、して。
気をつけて、って、言った、のに。
[硝子のような瞳で首だけになったその人をみつめ、呆然と呟いた。**]
― 教会 ―
[眠りは浅い。ぼんやりと考え事を繰り返す。
殺せ、といわれて一番難色を示すのはおそらく恩人だろう。
恩を仇で返す事はしたくなかった。
あとは子供も、なるべくなら殺りたくはない。
もし今一人差し出せと言われたら。
現状、想定するのは男連中の誰かだった。
友人の顔もその中に含まれてはいるのは、半分冗談だが。
己の保身を考えるなら、腕力的な面を考えてあの彫刻家だろうか。
などと思っていたら、窓が少し震えた。
一見、風の仕業にも見えるが。
予感を覚え、布に包まれた獲物を手に部屋を出た。
礼拝堂に残る連中の様子もおかしい。
『どうした』と問いかけると、外、林のほうを指差されて、理由を聞く前にそちらへと向かった。]
― 林 ―
[音は相変わらず聞こえない。
だが林へ来れば、錆びた鉄の匂いを感じ、視線が警戒に細まった。
獲物を覆う布を少し解き、手をかけながら、ゆっくりと探るように歩く。赤い色が見えると足が止まった。
その死体が自衛団長の物だと、一瞬では解らなかった。首が無い。
気づけば唯事でない惨状に眉を潜め。動じに近くに動くものが視界に入り、そちらを向くとよく見知った顔があった。]
フおル。
[なるべく驚かせないよう、声をかけて近付き。
死体を凝視する少年の肩を叩いて安否を確かめた。]
[クロエの笑む気配>>*11は届き、軽く笑っておいた。
こうしている限りは、恐ろしい獣には見えないのだが。
ともあれ二人から声がかからない限りは、
その日は部屋から出ることはなかった。]
/*
くっ、時間軸入れるの忘れて…。
ところでこれ占いと守護者が固まっとるなwww
守護者吊りてーな(
いや狼だったら余裕で襲撃行くんだが。
俺狼じゃないのがね!
そして霊能者は何処だ。フォルカーか?
/*
あ、その前に1回GJ入れるのもありか。
まぁそこいら狼次第だが。
こっちの懸念は狼が早期に2連吊りされることなんだが…。
ゼルはともかくクロエがちょっと危険。
俺も死亡フラグは早めに立てておかんとなぁ…。
どう死ぬか、まだ見えないのがちょっとあれだ が
― 林→教会 ―
[手は血に染まっていたが、怪我は無さそうだ。
その血がいつついた物か、いまは追求せず。
何とか立ち上がらせる事ができれば連れながら。起き上がるのも困難なら、抱えてやってこの場を離れ一度教会へと戻る。本人の心境はともかく、成長遅い15の少年程度であればその程度は造作もなかった。
様子見に来た旅人に、惨状を視線で示し。
青くなる男に、自衛団を呼んできてくれと頼んで後は任せた。]
― 教会 ―
[教会に戻り、小さな子供にするように手の赤を拭ってやり土を払うと、背と頭をぶつけているのに気づく。
大した怪我ではなさそうに見えたが、昨日から続けてぶつけている事もあり薬はつけておいた。
遠巻きに眺める商人らの視線は黙殺するも。
一応、林には行かない方が良いと忠告は仕草しておいた。
それを聞いて、逆に見に行く者も中にはいたようだが、それで飯が食えなくなってもこちらは責任は持たない。
どうにも視線に居心地はよろしくなく。
フォルカーに落ち着きが見られ始めた頃、『宿に戻るか?』と伝えた。
頷くようであれば、そのまま少年を宿へと送り、自分も暫く滞在するつもりで**]
─ 昨日 ─
[宿屋を辞した後、食事は食堂で摂ろうと寄ったものの、話が広まっているお陰で渋い顔をされた。
そればかりか、立ち寄るのは遠慮してくれないかとまで言われ、その時は仕方なしにそのまま自宅へと戻る。
普段自炊しないために備蓄なんてものは全く無く、辛うじて残っていた保存食を口にしてその日は事なきを得た。
明日からどうしようかと悩み、しばし考えて。
ふと、宿屋ならばもしかすると、と思い至る。
あの場所には定期的に集まらなければいけないわけだし、最低限の世話はしてくれるかも知れない。
最悪厨房を借りて自分で作ろうとさえ考えた]
[資料が足りないためにその日はそのままゆっくりと休む。
今までと全く変わらない生活。
眠りも、いつも通りに訪れた]
─ →翌日/宿屋 ─
[あくる日、身支度を整えると食事に足る小銭と、羊皮紙の束と羽根ペンとインクをカバンに入れて自宅を出る。
起きる時間も、虚ろな瞳も、いつもの通り。
移動の最中、奇異の目を向けられても、特に気にした様子も無かった]
[宿屋へと近付くと、玄関先に数名集まっている様子が見える。
地面へ座り込んでいる人>>75も居て、何かしらの異変があったことは見て取れて。
そのまま近付き、声を掛ける前に、僕はあるものを見た]
─────………。
[転がっていたのは、紛れも無く自衛団長の、頭。
虚ろな瞳のままそれを見詰めて、周囲を見て。
再び自衛団長の頭に視線を戻すと、顎に指を当てて、あぁ、と小さく声を漏らした]
……そっか、そう、だよね。
自分を殺そうとしてる人を、生かしておくはずが無い、か。
[とても落ち着いた、納得するかのような声。
その様は酷く冷静に見えたことだろう]
[自衛団長の頭の傍らに片膝を突くと、虚ろな瞳でジーッと、何も映さぬ自衛団長の瞳を見詰める]
……団長さんの生きる理由、聞いてみたかったな。
[極小さく呟かれた声。
聞こえたのは至近距離に居た人くらいか。
それ以上は何をするでもなく立ち上がり、これどうするの?と言わんばかりに首を傾げ、周囲を*見た*]
─ 翌朝/宿 ─
[訪れた者たちの声>>75 >>84が聞こえたのは古いシーツを取ってくる、という宿の主人を見送るのとほぼ同時。
座り込む様子と、団長の首の横に片膝を突く様子とを、それぞれ見比べる]
……まあ、このままには出来ないし。
丁重にお包みして、自衛団を待つしかないだろうねー。
[ヘルムートから向けられた、問うような視線>>85にはあ、とため息をついてこう返す。
にしても冷静だな、とは、内心のみに留めた。
その内、宿の主人がシーツを持って戻り、それにやや遅れて聞こえた声>>87にがじ、と後ろ頭を掻いた]
ま、そーゆー事でしょーね。
……しかしほんと、いい趣味してらっしゃる。
[宣戦布告か警告のつもりか。
さすがにそれはわからないが、は、と一つ息を吐いて。
座り込んだゲルダの事は行商人に任せて、団長の頭部を包みこもうとして]
……え? フォルカーくん?
いや……俺は、会ってませんが……姿が見えないんですか?
[息子を見なかったか、という主人の問いに、きょとりと、しながらこう返しつつ包み込む作業を終える]
……とにかく、俺。
これ、自衛団のとこまで、届けてきますよ……。
このまま置いときたくないでしょ、さすがに。
[引き取りに来い、というなら、持って行った方が早い、と割り切りつけてこう言って。
地面に僅かに残った黒ずんだ痕に、深緑を僅かに細めた。**]
/*
あ、ライさんへのアンカー残すの忘れてた。
宿に残ってた人たちへのお食事アンカーでもあったのに。
発見投下前にベアの見えて舞い上がってたな。ごめんなさい。
さて。この流れだと告白はするならベアとして。
ライさんには瞳の色に気づいてもらえるように出さなきゃ。
― 翌朝・林→教会 ―
[視なくていいのに瞳が熱い。
座り込んだまま荒い息を繰り返していたら名前を呼ばれた。
目を見開いたまま肩を叩く修道士>>77を見上げた。
いつもより黒っぽい夜に近い瞳は違和感として映っただろうか]
ライさん。
[叫んだせいで酷く嗄れた声だったけれど、聞こえない人には普段と変わらず呼んだように見えたかもしれない。
手を貸してもらってどうにか立ち上がるところまでは出来たけれど、足元がおぼつかなくてほとんど抱えられるようにして教会の中に連れて行かれた。
様子見に来た人達は怖いものを見るような視線を向けてきていたけれど、それに反応することも出来なかった]
─ 翌日/宿屋 ─
……そう、ですね。
団長さんが亡くなられたことは、お報せしませんと。
[待つと言いつつ届けると言い直したオトフリート>>88>>89に、ゆるりと一度虚ろな瞳を瞬いた後に頷いた。
フォルカーが居ない話を耳にすれば、宿屋の主の方へと視線を向けて]
僕も、見ていませんね…。
宿屋に居ないということは、どこかに出かけたのでしょうか。
[僕は顎に指を当てて考えるように呟いた。
今のところ、自主的に探しに行くという選択肢は頭に浮かんでいない。
それよりも]
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