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―第二階層・リフレッシュルーム―
[機械犬の耳はせわしなく動いて、離れた場所で起こったざわめきやその中心の怒声をすべて捉えていた。
視点も低いので、ジョエルに対峙する男性船員の正体もすぐに割り出せた。
だからと言って、そこから動くことはしなかったが]
[周囲は未だざわめいているが、騒ぎの中心はそれぞれその輪から外れた。
その一方がこちらへと歩いてきて、傍らの整備士に診てもらう様をお座りしたまま見上げて]
わぅ
[リディアの視線がこちらに向いたなら、承諾の意か一声鳴いた。
状態は先にも述べた通りだが、武器配布の後でも先でも、整備士の意向に従って動くだろう]
[そのうちやってきたオーフェンに再び抱きつかれたが、やはり嫌がるようなことはなく。
彼の手の銃も自分に向けられたわけではないとわかっているから、特に反応は見せず、更にジョエルが加わっても動じず、そのまま撫でられ続けていた。
だがもふもふが次第にもみくちゃに変化して来れば]
きゅう…
[そこまで来ると流石に内蔵機械に響く恐れがあるので、ジョエルに睨むというよりは哀れっぽい目で訴えかけた。
その目の中の解除信号については、己では説明できないのでリディアの言葉を借りることになるか**]
─ 第二階層・リフレッシュルーム ─
……肩書きばっかり派手な学者なんて、そんなモンよ。
机の上からしかモノ見ないで、自分で収拾つけられないコトやらかすんだから。
[フランの学者評>>84に辛辣な物言いで同意する。
過去に自分や同族を貶めたのも救ってくれたのも、どちらも肩書きは学者ではあったけれど。
生物学者、と名のつくものへの評価が上がる機会は、残念な事にここ十五年にはなかった]
……上に行くまでに、イロイロと苦労したからねぇ、ウチも。
二度と使いたくない、っていうのがホンネだけど、慣れないモン押し付けられるよりはマシだわ。
[お守りに関してはそれだけ言って。
とりあえず、銃弾だけはもらっておこうか、と思いながらジョエルに突っ込みを飛ばしていたら、フランは礼を言って離れてゆく>>85]
ああ、うん。
ウチこそ、イロイロありがとねぇ。
[何に対する礼かは言わずに、それだけ告げて。
は、と小さく息を吐きつつ、その後の騒動を眺めていた]
―― 第二回想 リフレッシュルーム ⇒ ――
[ブラウンはさっさと部屋を出て行って、ソレは子供とじゃれだした。
忌々しげな舌打ち一つ。
そこにいる同僚たちと情報交換に花を咲かそうとして……]
……あ、チーフ
[どすどすと足音高くやってくるのは、自分の上司。
反射的に耳をふさいだ。
予想通り、怒号がふってくる]
えー、こんな非常事態に仕事?
交代とかなに。ってか、こんな事態になったの、政府のガクシャセンセーのせいでしょ。エイリアンが逃げたって、その対処って、一番危険だってことじゃん。
どーしてあたしたちがそこやんなきゃいけないの。
[逃げたとかいう生物の経路を調べるための、各種地味な目視チェック。残っている異星生物の処理のための下準備。チーフから見ればやらなきゃいけないことは山ほどあって、それに自分たちを駆り立てようっていう算段だ]
[しばらくぶーぶぅ盛大に文句を言うも、言われた仕事をやりに、熾き火を植えつけられた集団は散会し、散っていく]
……アイツがザンネンなんは、わかりきってる事なんだから。
当たっても、しゃーないと思うんだけどなあ……。
[騒動に紛れ、ぽつり、零れるのはこんな呟き。
色々な要素が複合した結果なのはわかるものの。
結局は、『思い通りにならない異端に当たっているだけ』に見えてしまって、気が滅入った]
……あー、ダメだこれ。
上に戻る前に、ちょっと息抜かないと、イロイロまずいわぁ……。
[ふる、と軽く首を振り。
係員から予備の銃弾を受け取る。
実弾武器だけでいいのか、という問いには軽く、肩を竦めて]
慣れないモンの取り回しにあわあわしてる間に、どかーん! とか。
そんなん、それこそシャレにならんわ。
[笑えない内容の事を、冗談めかした口調に乗せてさらりと告げて。
その内、賑やかな少年が訪れ、その一方で仕事を言い渡された船員たちが散ってゆく。
そんな、人の流れが一段落すると、リフレッシュルームを出て。
足を向けたのは、食堂の方]
……今の内に甘いもん食べとかないと、なんっか、後悔しそうな気ぃするんよねぇ……。
[ぶつぶつと、呟く理由がそれというのもどうなのか]
─ →第二階層・食堂 ─
[慌しい雰囲気の通路を抜けて、食堂に向かう]
……空気、ぴりぴりしてるなぁ……まぁ、あんなん聞かされたりなんだりじゃ、仕方ないけど。
[それにしても落ち着かない。
正直、それが出来るならどこかの隙間に潜り込んで丸まりたいくらいだった]
に、しても、ホントに。
じょーだんじゃあないわぁ、こんな状況……。
[ぶつぶつと文句を言いつつ、食堂へ。
こちらにも人は集まっていたが気にかけず、セルフのマシンでコーヒーとワッフルを調達して、隅の席にちまり、と収まった]
……んー……。
[それでも、すぐには手をつけず。
コーヒーカップを睨む様子は、思案顔]
─ 第二階層・食堂 ─
[残っていた団子をもぐもぐしながら。同じく食堂にいた顔見知りの船員と話していると、カルロスに名前を呼ばれた。
振り返ればオーフェンの姿は見当たらず]
あー、また飛び出してっちゃったのか。
俺でいいの?
[信用していいの?と口元だけで笑う。
知り合いでも信じるなといっていた研究者。その言葉を簡単に受け止められる者はそうそういないらしい]
まあいいか。分かったよ。
艦橋には連れてけないから休憩時間中だけになっちゃうけど。
見かけたら気をつけとく。
[だからこちらの返事もそんな風。
急ぐでなく甘物補給をしっかりとすませてから腰を上げた]
[微弱な気配は多数存在した。
配給システムに入り込んでいたのなら当然か]
フ。
[小さく哂うと「意識」は深く潜る。
今はまだ、誰に対しても「見つからないこと」を優先するべきだと判断したようだ]
―→第三階層・通路―
[道中のゲートなどはIDをかざせばほぼフリーに近い形で通ることができた。
向かう途中考えるのは呼ばれた理由についてのこと]
調査とかだと俺よりも向いてるのいると思うんだがね…。
他の研究員連れて護衛とかか?
[クローディアの研究室に向かう途中スティーヴにあえば一緒に行くことになるだろうか]
―― 第四階層 ――
[自分に割り当てられたのは、異星生物などが収容されていない、自分たちの生活のための物品が納められている比較的安全な区画のチェック]
……♪
♪、♪ ――♪
[目的の区画は第四層と言っても一番手前。
減圧区画すら通らない、Gのかかった単なる倉庫。
一人にやると、やっぱりエイリアンは怖かった。
行かないと、到着しても無重力勤務の証明書にサインしてくれないってチーフが言ったから、だから、足を動かすために震える声で歌う]
[へっぴり腰で、半泣きで。
とても誰かに聞かせられない歌。階層移動するエレベータの扉を開ける勇気が出たのは、ようやく1番を歌い終わったころ。えい、とボタンを押して、即効電気をつけて、エネルギーガン構えたまま、仕事開始]
─ 第二階層・食堂 ─
膨らみそうな空気を抜いたげよーかと思ってね。
こうやってシッカリひっかかってくれるし。
[ヘラッと笑って指を外す]
それならもっと美味しい顔をして食べよーよ。
エリカちゃんがザワザワするのを感じてるのか。
それは要注意だなあ。
[一瞬だけ真面目な顔をして。けれどすぐに力を抜いた]
でも張り詰めてたら疲れちゃうし。
そうだ。こっち来る時オーフェン見なかった?
いつの間にか消えちゃってたんだけど。
─第二階層 リフレッシュルーム─
そうか。
…異状が出なかっただけマシという所だな。
[>>61今日のは痛かったと苦笑するジョエルを見。
スティーヴに怒られてこようと言う言葉には、眉を顰めて軽く頭を振る。]
…お前が悪いわけではないよ、ジョエル。
あの御仁がお前に求めている基準が高過ぎるだけだ。
[彼の電子頭脳の性能を考えれば、彼の反応や行動は優秀だと整備士は思っている。
なまじ見た目が人間同様だから中身もそうだと思う方が酷なのだと、彼の呟きに目を伏せた後傷ついた頬に手を伸ばし軽く撫ぜた。
が。]
…子供?
[ジョエルの口から零れた疑問形の言葉に、その視線を追うと見覚えのある子供の姿があった。]
……何処かで見たな…あぁ。
─ 第二階層・食堂 ─
……ったく。
[どうにも調子が狂うような、逆に落ち着くような。
妙な心地を、ため息に乗せて吐き出して]
それはそーなんだけどさぁ……まあ、イロイロあるんよ、オトメには。
んー……オーフェン?
ああ、あの子なら、リフレッシュルームでもふっことか、ジョエるんとじゃれとったわ。
ウチが出てくる時にはまだいたけど……。
[何処で見たろうか、と記憶を辿り。
制御室の中に紛れ込んで中々に盛大なエラーを起こしてくれた子供だということを思い出し。
ジョエルの笑顔に釣られたか、こちらに近寄ってくる姿には小さく息を吐いた。]
先日ぶりだな、少年。
あぁ、PMCとやらは此処に居る殆どの者は見たことは無いはずだ。
早い話が他の生き物にとりついて同じ姿になる、ということだが…詳しい話は専門の人間に聞く方が良いだろう。
[そう声をかけたが、淡々と説教した記憶がまだ残っていたなら居心地悪そうな反応が返ってきたかもしれない。
さきの放送についての会話内容には補足するように口出したものの、解るように言えば不安を生むかと思い言葉を濁した。]
─ 第二階層・食堂 ─
─第三階層・研究責任者室前─
ああ、呼ばれてきた。
確認してほしいことと、話すことがあるってな。
[彼女から送られてきたメールを見せて、そう伝えながら程なくしてその部屋の前に着くだろうか]
スティーヴの旦那も用事か?
[聞きたいことは山ほどあるのだろうと想像はついていたが]
─ 第二階層・食堂 ─
乙女心はフクザツって奴?
おにーさんの胸でも役に立てば後で貸しますよー。
[巫山戯て腕を広げてみせる]
そっか、ありがとう。
おとーさんに頼まれちゃってさ。
[カルロスの存在と、ここで会って補給までは一緒にしていたことを簡単に説明する]
保護って言われても行動制限とかは出来ないけど。
所在位置だけでも確認しておこうかなとね。
下手な場所チョロチョロしてたら、それこそ最悪なことになるかもしれないし。
万一そうなったら子供でも容赦は出来ない。でしょ?
[最後の部分は周囲に届かないよう声を低くして伝えた]
あぁ。
ラッシュの目が赤いのはな、普段出来ないことが出来るようになった証拠、というものだ。
詳しくは企業秘密、だがな。
[>>72オーフェンからパトラッシュの目の色について問われ、説明に困った様子のパトラッシュから視線を向けられると悪戯っぽく片目を瞑って簡単に説明をした。
ジョエルとオーフェンが二人揃ってパトラッシュを構う様子には微かに表情を和らげたものの、>>91パトラッシュから困ったような鳴き声が聞こえると制止の手を伸ばしかけたが、二人がその前に手を止めたのを見れば口を挟むことはしなかった。
ジョエルが人間ではないと知ったオーフェンの反応には、少し目を伏せたものの。
合体だの巨大化だのという話が聞こえれば苦笑を浮かべて制止の声をはさんだ。]
……それはやめておけ。
スティーヴが頭を抱えるのが目に浮かぶ。
キャップに呼ばれたなら先に用件を済ませろ。
俺は後でも良い。
[研究責任者が優先すべきと考えたのだろうから、と先に軍人の用を済ませるよう促す。
尤も、自分も聞いても良い話であるようなら、遠慮なく同席するのだが]
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