情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
ああ……
[血の匂いが誘うように甘く香った。
もう冷えてしまったそれ。
昨夜は暖かく、なんて甘美だったことだろう。
あの肉体の血を啜り上げ、柔らかな肉を喰らった。
それなのにまだ、あれほどの血を彼は残していたのだ。
勿体無いと思った。
身体が震える。
押さえ付けないと、また再び喉が鳴りそうだった]
[随分と長い間俯いていたから、空が瑠璃色に白み始めていたの気づかなかった。
人の気配に顔を向ける。取り乱す事は無い。
噛み締めたくちびるだけが、心情を語るよう]
…出来る事、ある…?
[ユーリーが死体を動かすと言うのには、小さく告げるが。
自分ができることなんて無いだろう事は知っていた]
[幼馴染の存在に気付けたのは、車椅子が高く鳴ったから。
キイと高く鳴いた車椅子の音に、
漸く赤く染まった敷布から視線を引き剥がす]
……ロラン、
[名を呼ぶだけが精一杯。
傍らへ寄り、支えを求めて車椅子へと震える手を伸ばす。
堪えきれずに顔を伏せた。髪が顔を隠してくれる。
視界が遮られるのが、ありがたかった]
―― 広場 ――
[キリルの呟きに男は一度目を伏せる]
残念ながら――…
[本当、という言葉への返し。
ロランの尋ねには少しだけ表情を緩めた]
ありがとう、ロラン。
キリルの傍に……
[言い掛けて、チラとイヴァンを見遣る。
暫し考えるような間をおいて]
嗚呼、カチューシャの見舞いをお願い出来るかな。
後でくるとは言っていたけど――…
キミやキリルが一緒の方が安心できるだろう。
……っ、ロラン…
[ひくりと喉が鳴った。
啜り上げるようにした声は、涙声のようになる。
堪えようと、ボクはぎゅっと唇を噛み締めた。
幼馴染の手が、優しく髪に添えられる。
昨日イライダが飾ってくれた白い小花のピンは、
今朝は髪に咲いていない]
…辛い、ね。
[頷く。
白い花、という言葉にも。
むせる程の血匂は、恍惚とした笑み浮かべてしまいそうで
それを堪えるのもまた、辛い。]
辛い、ね。
[キリルの髪をそっと撫でるのは、数度だけ。
ユーリーの言葉に視線を向け、小さく、頷いた]
…ん。
キリルも、行く?
[カチューシャの姿はここには見えず。
お見舞いというからには家だろうと、そちらをチラと見た]
カチューシャ…、
カチューシャも、もう、知っているの。
[ユーリーの声に、顔を上げないまま呟いた。
車椅子を掴む手に、きゅっと力が篭もる。
より深く視線が落ちた]
……カチューシャ…、
[やはり、兄と妹のふたりきょうだい。
彼女は今、一人きりでどうしているのだろう]
…ん。
[ぎゅっと、強く車椅子を掴む。
一度伏せた顔は、再び上げるのが怖い。
やはり。と、返る同意に笑みが浮かびそうになる。
場違いな表情を浮かべてしまいそうだった]
…───、うん。
[顔を伏せたまま、こくりと頷いた。
一度伏せた顔を、再び上げるのが怖い。
顔を上げればきっと、また広がる赤を見てしまうはずだった]
一緒に行きたい。
[震える声で告げる]
[ロランの視線がカチューシャの家へと向くのに気付く]
――…多分、部屋に居ると思う。
調子が悪そうだったから運んだんだ。
[扉の鍵は無論かけられずにいたから
あいているだろうこともポツと告げて]
きょうだい、だからね。
真っ先に、知らせたんだ。
[キリルの呟きに、肯定の言葉を向ける]
― 自宅 ―
[しばらくの間、涙が流れるままに嘆き。
とりあえずというように涙が止まって、ボーっとしている。
それからのろのろとした動きで泣き濡れた顔を顔を洗い。
夜着からベージュのワンピースに着替えた。
クローゼットの中には、黒い服もある。
でも、まだそれには手を通す気にはならなくて。
せめて兄の死を見てからにしようと思った]
…ん。
ありがと…
[キリルの言葉に小さく頷き、ユーリーに礼を置く。
車椅子を動かしたいと車輪に手を掛けて幼馴染を見遣り、
体重退けられればカチューシャの―マクシームのでもある家へ体を向け。
ふと、その前にユーリーの脇に一度近寄った。
そっと伸ばす手は彼の腕に、避けられなければ触れて]
…ありがと。
[小さく、もう一度礼を重ねる]
――…いや。
ミハイルがみつけて、知らせてくれた。
一緒に火の番をしていたらしい。
[その光景はみていないから伝聞の形になった。
男はマクシームの方を見ながらキリルに答える]
[腕に触れるは人のぬくもり。
視線を下げればロランの姿が見える]
――…いや。
二人のこと、宜しく頼む。
[感謝の言葉に目許を和ませて
頼りにしているという言葉の代わり
小さく、そう告げた]
そ、なんだ……
……うん。
[広場で彼らが、火の番をしてくれていたことは知っている。
ユーリーの言葉にこくと頷いて、幼馴染の視線にも頷いた。
支えを失って堪えきれず、自らの腕を掴む。
車椅子が動きに従い、キイと高い音を立てた]
……っ、
[唇を噛み締める。
顔を上げないまま、マクシームの遺骸に頭を下げた。
黙祷での祈りを捧げて、ロランの車椅子へと目を向ける]
―― ちょっと前 現場/朝 ――
[呼びに来てもらったユーリーとロランの姿。
目に入らないように旧友の死を悼んで泣いた]
ごめん、シーマ
……ごめん
[謝り続ける。ユーリーから謝罪の意味を問われて]
シーマ
俺が………俺は
[確かに自分が下手人ではない。
だが、どうしたって責任は感じてしまう。
あの遺体を白日のもとにさらさなければ。いや、狼対策を真面目にやっていた友人と歩調を合わせていれば。人狼に効くかは知らないが、獣避けの香料などは持っていた。だが効果なものだ、獣害が本格的になる冬場に向けて無駄遣いはしたくなかったから出さなかった。篝火の設営にも必要最低限しか協力しなかった]
[けれどそれを言ったところで何になるだろう。
友人をもっと苦しめるだけだから、そこで言葉を止めた。周囲からどう聞こえるか、どう見えるか、それにかかずらってはいられない]
/*
どうやって吊られようか考えている。
吊られフラグがことごとく折られているよw
ユーリー猛者。
そしてユーリーは狼イヴァンと対峙したくて占ったならごめん。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新