情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―― ミハイルの家 ――
[現場近くに居て一部始終をみていたであろう彼女。
カチューシャがキリルに駆け寄ろうとした事を思えば疑問が過ぎる。
傍らで震える彼女をちらと見た。
問うのは酷な気がしたが、男は重い口を開く]
カチューシャ
何があったか、教えてくれるかい?
イヴァンを手に掛けたのは――…
[何かを手にし逃げたキリル。
そのキリルに駆け寄ろうとしたカチューシャ。
動かないレイス。
キリルがイヴァンを害するとは考え難いことだが
彼女の正体を考えれば可能性はある。
けれどそれなら、レイスはキリルを追いかける、はず。
大事な妹を案じて動くだろう彼が動かない理由]
レイス、だったのかな……
ロランは、 レイス を能力(襲う)の対象に選びました。
─ 早朝:イヴァンの作業小屋 ─
[家に向かおうとして、その前に一度作業小屋に回る。
最近彼を見かけるのは、家よりここの方が多かった。
当たり前だ。これから彼の仕事は忙しくなる。
手伝いに来よう、差し入れもしようと思っていた。
カチューシャに料理を習い、サンドイッチのコツも聞くはずだった。
美味しいと、幸せだと笑う彼の顔がまた見たかった。
────また、あの声が聞きたかった]
…イヴァン。
[作業小屋には花の香りが漂っている。
摘んだ花は、洗って広げて乾燥する。
そうしてやがて、花はやわらかな紅の色をあらわすのだ。
裡に秘めた、その色を]
『───黄色なのに紅の色なんて、面白い。
見た目と違う…隠れているけどそこにある、なんて。
素直じゃないな。ちょっと人の心みたいだね。』
[花を弄りながら、そんな会話をしたことがあった。
あの時はまだ、大好きな彼に思い伝えることも出来ていなくて、
呟いたあとに慌てて誤魔化したりなどしたものだけれど]
[問えばカチューシャは震える声で答えをくれる。
男はきつく柳眉を寄せて薄いくちびるを結んだ。
現れたロランの問いかけには答えられない。
一度彼へ視線を向ければ
元々白い顔から更に血の気が失われてみえた。
ゆる、と左右に首を振り、息を吐き出す]
―昨夜―
[蒼白な顔で、くちびるを噛む。
見つかった。
いっそここで狼を呼んで襲わせようかとも思ったが、
この人数では負けるかもしれない。
震える肩をきゅっと掴み、低く唸る]
……、
[キリルに伝えるべきかを悩む。
バレたと知れば、彼女は自棄になるのではと思うから。
自棄になって、失うのではないかと思うから。
―だが、]
[ミハイルの家に居るのは
家主であるミハイルとロラン、カチューシャ、ユーリー。
レイスたちの家でみたレイスとキリル、そしてイヴァン。
足りない一人の存在に気付けば、はっとして]
ミハイル
イライダは……、
[此処に来ていないだろうか。
そんな淡い期待を裡に問うような眼差しを向けた]
…キリル。
ユーリーが見破る者で…君が人狼だと言ってる。
[やはり、告げた。
その悩みは彼女を案じてではなく、
自分の我儘のせいだと思い直したから]
なんで…ユーリー。
なんでそんな事言うの。
[頭を横に振る様子に、烏色に泪を浮べる。
カチューシャに問うのには、口挟む心算は無く
ただ、白い顔に呆然を刻んで花色を見詰める]
…嫌だ。
[呟く。
手の甲で1度ぐいと目元擦り、鼻を啜った]
……え。ユーリー、が…?
[ロランの声に、暗闇で目を上げた。
彼の家の片隅に、一人蹲っていた頃の時間の話だ。
少しの間、沈黙が落ちる]
────本物だ。襲わなくちゃ。
[淡と響く声には感情が響かない。
ただ、獣が冷静に獲物を定める響きだけがある]
ユーリーはきっと、ボクを殺そうと言い出すね。
彼を誰が信じるだろう。
……彼を信じさせちゃ駄目。
嘘つきは……殺さ、ないと。
[兄に刺された恋人の姿を思い出してしまう。
思わず目を瞑り、額を膝の上につけた]
[ロランの言葉に男は眸を一度伏せた。
親しき者が人狼と言われればそうなるのも当然か。
ロランへと視線を戻し]
――…済まない。
けれど、嘘だったとは言えないし
訂正することも出来ない。
[ロランやカチューシャなら
キリルを説得し止める事が出来るだろうか。
二人を見遣り、それからミハイルを見詰める]
止める、手立ては……
[思い悩むように言葉を途切れさせた]
そう…、だ、ね。
[淡々とした声に、揺らぐ声を返す。
今現在のキリルが痛ましいから。
そして―ユーリーがカチューシャを見る視線が柔らかいから。
つきりと痛むのは目の奥と、胸の奥]
…、うん…おそわなくちゃ、だ…
今は人が多くて無理だけ、ど
[苦しげに掠れた声を出した]
[揺れる声に、淡々と揺れぬ声が返る。
昨日とは逆のように、幼馴染の心中も今は慮ることも出来ず]
…今夜はもうじき、月が隠れる。
だから次の夜、襲うよ。
ロランは無理しないで。
ふたりともばれてしまったら、大変でしょう?
[ただ、苦しげな声には案じる色を滲ませた。
同胞に向ける声だけは、少し柔らかな響きを帯びる]
……ん…
[案じる声に、不安気な気配で曖昧に頷く。
色々が渦巻いてしまい、上手い手も考えられず
誤魔化す言葉もまな浮かばない]
…俺の心配は大丈夫。
キリルの事を…考えないと。
カチューシャとミハイルとが、聞いた。
そっちも…信じるようなら、
[くぐもった声はまた、揺れた]
カチューシャとミハイルが?そう…。
ふたりとも、信じてしまうのかな。
それに兄貴までが信じたら、他にいないね。
[ふと思う。兄貴と交わした冗談を。
信じるなら、兄は自分を殺すだろうか]
……。マクシームと最後に一緒にいたのは、ミハイルだよ。
彼の言うことを、何故ユーリーは信じてしまったの。
二人が繋がっているから。
二人ともが笑っているからじゃない?
…なんて、ね。
必要なら怯えてみせようかと、考えてはいたのだけど。
[尋ねの響きに男はロランを見遣る。
思い悩むように眉を寄せ]
もう村に犠牲者が出ないなら――…
人狼がいなくなるなら
[マクシームとイヴァンの姿が頭を過ぎる。
幼馴染の仇である存在は同時に共に過ごした村の仲間で
複雑な思いに、息が詰まるようだった]
お伽噺は終わる。
[それは事件の収束を意味する言葉]
止める手立てが処刑しかないなら、僕が彼女を止める。
けれど、ロランやカチューシャになら彼女を説得できるかもしれない。
そのために二人を危険に晒したくはない、が――…
二人は、如何したい ?
[キリルの幼馴染である二人に問う]
…ミハイルとユーリー2人を敵に回すと、
夜でないと勝てないかな…
[唸る。
レイスは分からない。
彼がイヴァンを殺した心中を知らない。
赤い月はその身を隠して、ひとになってくる]
カチューシャはどうかな…
ユーリーを凄く信じている感じ、する。
[ユーリーは信じたい。
キリルの髪飾りのこともある。
――それでも、どこかで、まだキリルがそうでなければ良いのにと願う]
――キリルを、止める……?
[ロランとユーリーのやり取りに、小さく呟き。
強張った手で、ポケットの中の小さな髪飾りに触れた。
俯いて、ぎゅっと眉を寄せて考える]
[問うもののゆるゆる首を振るい]
すぐに結論はでないだろう。
[考えてみて、と言い添えて視線を外す。
外はまだ暗い頃合か。
様々な事が頭を過ぎりやりきれなさに胸が痛む。
深く息を吐き出して、再び其々に視線を送り]
――それに暗いうちに動くのは危険だ。
何にせよ、……夜が明けて明るくなってからだな。
済まないが今日は此処で休ませてくれるかい。
[気が昂ぶり眠れそうにないが
心労が重なる彼女らの事を思えば少しでも休んで欲しい。
ミハイルに朝までおいてもらえるよう頼み
男は椅子から動かず思案げな様子で朝を待つ**]
説得って、どうするの。
食べないで、って…言うの。
[苦しげに顔をゆがめ、肩をきゅっと手で握る。
頭を横に勢い良く振りユーリーを睨む烏色に、力がこめられない。
頭を横に振る速度は次第に遅くなり、止まってしまった]
[レイスがイヴァンを殺したと言う。
非現実的な、だがとても近い、ただの殺人。
目をギュッと閉じて、車椅子の上で肩に力が入る]
マクシームが死んだのに、イヴァンが死んだのに。
キリルを殺さないで、って言うのは、変な事なのかな。
[ポツリと落とす。
責める風でも怒る風でもなく、ただポツリと]
死にたくないから殺す、とは。
ちょっと、違うよね。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新