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――ミハイルの家――
[視界に入ったふたりへと向けた視線は、少し細められた。
コリ、と口の中で齧ったキリルの指先を転がして、
ん、と、喉を鳴らして飲み込んだ]
…俺を、殺しに来た?
[静かに問いを投げる。
そっと、千切ったキリルの手首はキリルの胸元に返し
きゅ、と黒銀の獣の毛を握る手に力を籠めた。
ぼたぼたと、頬から赤は肩へと落ち、白いシャツを染めて行く]
― ミハイルの家の外 ―
[ユーリーの傍で、破られた窓から見える室内を見つめた。
血を流すロランと、銃口を向けるミハイルの姿に息をのみ。
人の手を――キリルの手を持った姿に青の瞳がかげる]
――…ユーリーさんが、話したい、って……
[殺すことも視野にいれていることは知っているけれど。
逃げるようにそんな言葉を紡いで、視線をそらした]
[案じるように向けられる青い双眸。
素直に頷くカチューシャを軽く撫で遣り
ミハイルの家へと歩んでゆく。
窓越しにいるロランと話をするために――]
――…は。
[ロランの問いにわらうかのような音と共に息を吐き出す]
殺す為に来たならカチューシャを連れてはこないよ。
それに銃声を聞いて慌てて駆けつけるなんて事はないだろう。
ミハイルの腕は――…信用できるから。
[頬に傷を残した彼をじっと見詰め]
ロラン、……もう人を襲うな。
[出来るか如何かでなく、
それを止めろと彼に告げる]
[カチューシャの言葉に視線を向けた後、ユーリーを見る。
わらうような音に、少し怪訝そうに眉を寄せて
続く言葉、見詰められるのにはじっと見詰め返した。
名前を呼ばれ――次の言葉に、目を、伏せた]
………そしたら、俺はどうなるんだろう。
飢えて、死ぬのかな。
[キリルと話したのを覚えて居る]
飢えて死ぬのは…怖いよ。
[沢山の人を喰い殺した癖に。
なんて虫の良い話だとは思いつつ、それでも零した]
……人を……たべなきゃ、いきていけない、の……?
[それじゃあ、今まで、どうしていたのかと。
普通のご飯を、食べていたのに。
死にたくないというロランへと、視線を戻した]
――…本当に飢えて死ぬのか?
[伏せるロランの双眸から視線は外さない。
花色は烏色を映したまま]
僕は人だが肉を食べなくても飢えはしない。
ロランだって、人を喰わずとも生きていけるんじゃ、ないか?
[尋ねるのは彼のこれまでを知らぬから]
――……。
[思案するように押し黙った後]
人の血肉はキミにとって嗜好品ではないのか?
[確認する為の問いを重ねた]
――飢えるんだ。
赤い月が昇ると…酷く飢える。
[それでも、それで死ぬ事はないのだろうか。
では、ただ耐えればいいだけなのだろうか。
ふたりの言葉に、少し、考える]
嗜好品…なの、かな。
他の物が食べられないわけじゃない。
だけど…
……俺、……勝てるのかな。
[あの誘惑に勝てるという確証は、自分でも無い。
ゆるゆると揺らめく眸は、ふたりとミハイルと、
3人の上を酷く頼りなげにうろついた。]
[頼りない様子を見せるロランに、自然と足が前に出る]
飢えは……ご飯を食べてても、感じるの……?
そうじゃないなら。
そうじゃないなら、あたし、もっとたくさん、つくるから。
[一歩。二歩。
窓際へと近づいてロランを見つめた]
[窓枠へと手を掛ける。
割れたガラスが掌を傷つけるが一瞬眉を顰めた後
男はその手を支えに窓をひょいと乗り越えて中に入る。
軽く握った右手からはぽたりぽたりと赤が零れ落ちた]
衝動は赤い月の間、か。
[ロランとの距離を詰め]
――…勝てるのかな、じゃない。
[怪我した方とは反対の手を
俯くロランの頬へと伸ばした]
勝つんだよ、ロラン。
キミの意志で。
…カチューシャ。
[もっと作る、なんて言う言葉に、くにゃと目尻が下がる。
手をぐいと上げ、頬の血を擦る振りをして一度目元を拭った]
飢え…は、さ。
お腹だけじゃないんだ。
カチューシャのご飯で満たしていても、
別の所の…喉が渇いたり…
[続く言葉は告げられず、目をそらす。
手元で黒銀の大きな狼がふると一度身を震わせた]
[直後、物音に振り返る。
ユーリーが窓から入ってくるのを、目を見開いて見た。
その右手から赤が落ちるのを見る。
血の匂いに、また、くらりと、酔いを感じて]
俺の、意志…
[獣の毛を更に握る]
…ユーリー。
でも、俺、……
[頬に伸びる手を拒みはしない。
きゅ、と目を閉じてから]
マクシームも、イライダも、レイスも。
――イヴァンもキリルも、食べた。
[低い声で言って、また俯いた]
――ロラン……
[ご飯だけじゃないと、視線をそらす幼馴染に哀しい顔をした。
ユーリーとのやり取りを聞きながら、窓際で立ち止まって]
……
[その飢えの苦しさはわからないから。
何を言えば良いのかも分からなくて、ただじっとロランを見つめた]
[男の手はロランの髪を流すようにして頬をなぞり]
如何しても我慢出来なくなったら
僕が止めてやる。
[傷なき白い彼の頬をむにっと抓る]
悪い事をしたら大人が叱る。
――…仮令、人とは少し違う者でも
人の世に暮らすなら人の世の規律を守る必要がある。
それくらい、わかっているんだろう。
だから――…
食べたことを、今、言うんだ。
[軽く首を傾げて言い終われば触れていた指は緩み]
食べたなら――…
――…逃げるな。
僕は、――…優しい人間じゃない。
だから、キミに、生きて償え、と言うよ。
ロラン、キミに食べられた者たちの分まで生きろ。
[傷なき手を下ろした男は
ロランの口許に血に濡れた掌を差し出し]
直ぐに全てを絶てとは言わない。
少しくらいなら僕が血を分けるからそれで我慢しろ。
[好物を絶つのは大変な事としれるから
その点の協力は惜しまぬのか。
ロランが此方を見るなら、自らの傷口を視線で示した]
/*
ごめんなさい。
早く帰ってはこれたのですが、問題というかちょっとした事情で
今日はロール打てそうもないのです。
折角のエピなのに申し訳ないです。**
/*
でてきても、いいのよ……?
雑談まじっても気にしないから、ね?ね?
そしてミハイルは無理せず。エピは未だ未だありますからね!
[頬つねられて、ふにゃりと顔が歪む。
ユーリーの言葉が進むにつれ、ほろりと涙が落ちた。
その指に透明が絡んでは落ちる]
……、
[生きろ、と言われると目を見開く。
傷無き手が落ちるのを目で追い、
赤に濡れた手へと視線は移る。
ほろほろと落ちる涙は、止まらない]
……っ、ユーリー、
[甘い匂いが近づく。烏色の双眸の奥、紅が揺らめく。
黒銀の狼が小さく唸るのを、手で抑えて止めた。
もう片方の手で、自分の胸元をぎゅっと握る。
赤い色に吸い寄せられそうになるのを、必死で、抑えて]
俺、…
…人を、悲しませたいわけじゃない。
だから勝ちたい、って、思う…頑張りたい。
[赤い月の本能の侭に今を誤魔化しているように見えるだろうか。
――それとも、本気の言葉と見えるだろうか。
それは判らないけれど]
[傷なき左手はロランの流した透明な雫に濡れる。
傷ある右手は自ら流した赤い雫が滴る。
差し出した赤の誘惑に耐える彼を認めれば
男は少しだけ困ったように笑みを浮かべた]
衝動を上手く制御できるように
緩めるところは緩めていい。
締めたままでは何れ限界を感じるだろ。
[ロランの言葉を疑おうとは思わない。
否、子供の成長を見守る親の心境なのかもしれなかった。
自身の言葉が示すように赤く染まる手は彼に差し出したまま]
キミが頑張るというなら応援しよう。
[言って、ロランの頭をくしゃりと撫でる]
――…ダメだよ、ロラン。
仮令辛くとも、此処を離れるのはゆるさない。
[先ほどよりも柔い声でロランに告げる]
目の届く範囲に
手の届く範囲に、居ろ。
キミが此処以外の何処かに行ってしまったら
誰がキミを止める?
……――だって、
[視界の端でカチューシャの髪が揺れ、視線を向ける。
ユーリーの言葉に、一度鼻を啜った。
甘い匂いと赤い色に、烏色は何度もぼんやりと、
鼓動の早さで紅色を映し、息が荒くなる]
目の届く範囲にいたら。
手の届く範囲にいたら。
俺が負けてしまったら――、ユーリーを食べるよ。
カチューシャを、ミハイルを食べるよ。
だから、
人のいない、どこかへ…行きたい。
[人ならざる者の力の大きさを自分が一番知って居るから]
…――、
[上半身が微かに前へと揺れる。
赤い匂い、それに寄ろうとして…すんでの所で止まった]
今だって、…
[くしゃりと撫でられた頭の感触が気持ちよくて。
困ってしまって、また、眉を落として]
…月が昇れば、…――、
[それでも、言葉とは裏腹に。
ユーリーの言葉にひどくひどく嬉しそうに、
涙流したまま、 頬は、 わらう]
……やだ……
そんなの、やだよ。
お兄ちゃんも、キリルもいなくなったのに。
ロランまでなんてやだ……っ
[乗り越えられない窓枠に手をつく。
ガラスは、かろうじて手を傷つけなくて。
室内を覗き込むようにロランを見つめた]
――…若し、
キミがその衝動に負けてしまったら
[荒い呼吸が濡れた手の平に触れる。
ロランを見下ろす花色には固い決意が滲む]
そうなる前に
力ずくで止めてやる。
もう二度と、キミに人を襲わせやしない。
[彼の望みを聞けどゆると左右に首を振り
男はそれをよしとはしなかった]
カチューシャ、だって俺は。
君のユーリーを食べるかもしれない。
それだけの、力を、持ってるんだ。
…ひとり…じゃないから。
[胸元で、きゅ、と手を握った。
食べたひとたちが、一緒に居る、とキリルは言った。
だから、此処に居るのだろうと思う事にした。
――少なくとも、そう言ったキリルは、居てくれると思っている]
ひとりじゃないから、大丈夫…――ッ
[願いを聞き届けてくれないユーリーの硬い意志籠る声が降る。
行かせてくれそうにない。
くしゃりと顔を歪ませて、
自分の血に汚れた手をユーリーの肩へと伸ばす]
……――なんで、俺に、そんなに優しくしてくれるの。
[その肩に、額を押しつけようと]
――…もう、赤い月は昇らない。
[占い師は予言じみた言葉を口にする]
ロラン、月が昇っても誰も襲われはしない。
キミは誰も、襲わない。
[そうであって欲しいから
信じるという代わりにそう言葉を重ねる。
涙流しながらわらうロランの顔を見詰めた後
男は少しだけ腰を折り両の手で彼の肩を引き寄せ
自らの胸を貸そうと動く]
キミがいなくなると寂しいよ。
――カチューシャも、オリガも…
会えなくなったら、きっと、哀しむ。
[ロランの言葉に唇をかみ締める]
でも……赤い月がなければ、食べなくても、良いんでしょう……?
[ユーリーが説得するのが聞こえる。
ロランがユーリーにすがるのが見える。
ただ、それを、じっとみていた]
――…一人じゃなくとも
話しかけて応える声がなければ寂しいだろ。
こうやって、触れられる相手がいなければ
凍えて冬を越せないかもしれないよ。
[少しだけ。
長閑な日常にあった揶揄るような響きが滲んだ。
なんで、とロランに問われれば
男は肩を貸したままわらうように喉を鳴らす]
生まれた時から
ずっと同じ村で過ごしてきたんだ。
弟みたいに思っていたら、おかしいか?
情がわかないほうが、変だろ。
[ユーリーの胸元に額押しつけ、肩震わせて。
未だ、怖いけれど。
生きていけるのだろうか。
甘えてもいいのだろうか。
自分は生きる事を求められてもいいのだろうか。
想いが胸を押し潰すようで、苦しくて苦しくて。
カチューシャに見られて恥ずかしい等と思う事すら無く、
ただ、何度も頷いて、子供のように嗚咽を漏らした]
…あり…がと……
[掠れる声は、くぐもって低く]
[震えるロランの肩が眼下にある。
左手を彼の背にまわし
ぽんぽんとあやすように軽く叩くを繰り返す]
――…ン。
[低く掠れた声が耳朶に触れる。
応えは短く紡がれて]
大丈夫、
大丈夫だよ。
[常なら見せぬだろう子供のような姿。
包み込むような穏やかな声をそと向けた]
[ロランとユーリーの様子をじっと見つめていた。
ふとおなじように見ているはずのミハイルは、どう思うのだろうかと気になり。
視線を向けた**]
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