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キリルが「時間を進める」を選択しました。
― ミハイルの家・朝 ―
[ふわり、と意識が戻る。
気絶し、そのまま眠りへと移行した体は、寝台の上に運ばれていた。
見知らぬ部屋のなか、ゆっくりと体を起こす。
ベッドの傍に人気はなく。
水差しとメモが置かれているだけだった。
メモには体を案じる言葉と、辛いなら無理しないようにというような趣旨の事が書かれている。
気を失った後の会話は知るはずもなく、またどんな結論がでたのかもメモに書かれていることもなくて。
水差しから水を一杯貰って気持ちを落ち着ける]
キリルに、あわなくちゃ……
[大切な幼馴染。
人狼だというユーリーの言葉は、信じてはいるけれど。
だからといって幼馴染が大切で失くなるか、といえば否だ。
怪我した足は治療される事もなく、ただ乾いた瘡蓋をさらしている。
瘡蓋が引きつる痛みはあれど昨日ほどではなくて。
家の中に誰か居れば声をかけ、そうでなくとも、「お邪魔しました」と言い置いて、村の中へと出て行く]
――そして今――
キリル、何処に居るの。
[一度家を見たけれどその姿はなかったから。
家には帰っていないだろう、では、と思案するも、
歩きまわるには不便な体、囁きを投げた]
[感情の波過ぎ去れば、冷静な思考がまた戻ってくる。
ユーリーに見破られたと、ロランはいった。
ならば慎重に…より一層慎重に振舞わねばならない。
ユーリーの言葉を信じさせないように。
そして、その言葉既に聞いていたと悟らせぬよう。
ロランを───…幼馴染を、同胞を巻き込まぬよう]
─ イヴァンの作業小屋 ─
[それからどれほどの時を過ごしただろう。
のろのろと、香袋を手に取り上げる。
少しの間じっと見つめて、それから大切にメモを中に仕舞った。
それを、彼の命奪った鋏と一緒に懐にしっかり収める。
顔を拭って立ち上がった。
既に涙は消えていたけれど、鏡など見てもいない。
寝てもいなかったから、どのみち酷い顔に違いなかった。
外の畑へと歩み出る。
陽の光降り注ぐ中、黄色の花が風に揺れている。
その景色を、黙ってじっと見つめて*いた*]
カチューシャ。
無理しちゃだめだよ。
[彼女は昨晩意識を失った筈。
キィと高い音を立てて寄り、
少しだけ厳しそうな表情を浮かべて声をかけた]
……、ん。
[再び響く囁きに、少しだけ目を伏せる。
風がさあっと、主のない花々を揺らしていった]
イヴァンのところ。イヴァンの……畑に。
[短く告げる。
感情を抑えるように、ゆっくりと香袋の上に拳を当てた**]
[道を歩いていれば、高い車椅子の音が聞こえる。
視線を向ければ厳しい表情をしたロランがいて]
……ロラン……
わかってる、けど……
キリルに会わないと――
[注意されて俯き胸元で手を握り締めた。
キリルがいまどこにいるのかなんて分からないけれど。
そう広くはない村だから探せば見つかるはず]
…カチューシャは、キリルに会って、
どうしようか、選んだの?
[胸元で握りしめる手をじっと見て。
視線を彼女へとゆっくり移して、首を傾けた]
[俯いたままふるふると首を振った]
まだ、選べない……
だってキリルから何も聞いてない、もの。
――何も知らないまま、人狼だからって、
それだけで、終らせたくない……
[握り締めた手の中には小さな花飾り。
お茶をしたときに、化粧を教えてくれるといったイライダがキリルに渡したもの。
イライダの死もまだ知らないままだった]
そか。
[眉を困った風に下げて口元柔らかく微笑むと
少し、泣きそうな顔に見えるかもしれないけれど、
俯いた彼女に見られる事は無かった。
すぐに表情戻し、俯く]
…人狼だとしたら、
カチューシャを食べるかもしれないし、
マクシームを食べたかもしれないよ?
[それでも少し唸る具合で、低く続けた]
ユーリーは、 ロラン を能力(占う)の対象に選びました。
[落とした視線が見つめるのは、地面と、二人の足元だけ。
ロランの表情には気づかないまま。
低い声音で続けられた言葉にきつく手を握り締めた]
う、ん……
そう、なのかもしれない、けど……
[でも、あの時。
キリルは泣いて抱きしめてくれた。
兄を食べたのかもしれない。
――否、レイスが見つけた髪飾りが、食べたのだろうと伝えてくる]
ロラン、は……どうするか、決めたの……?
[決断するのは怖い。
昨日ユーリーに頼ってしまったほどに。
ロランは決めることができたのだろうかと、ふと気になった]
俺は、キリルを殺さないよ。
殺させない。
[カチューシャの問いに、ゆっくりと答える。
そっと、手を伸ばす。彼女が避けなければその腕に触れようと]
………俺は、カチューシャもキリルも大事。
[眉の外側を下げて、目を少し細めて幼馴染を見上げる]
ロラン……
[ロランの返事に、視線を上げた。
その表情に、痛みを覚えて情けなく眉が下がる。
伸ばされる手を避ける事はなく、触れる手のあたたかさを感じた]
あたしだって、ロランもキリルも大事だよ……
[目頭が熱い。
滲んだ涙を散らすように、瞬きを繰り返した]
[カチューシャの腕を、そっと撫ぜる。
そのまま手は彼女の頬へとあがり、
泪が零れるなら指で掬い拭おうと]
…あ、ごめん。
マクシームと比べさせる言い方だったかもしれない。
[自分の言葉に反省をして睫毛を伏せ、謝った。
大事。ギシリ、と、車椅子が音を立てた]
――ごめん。
レイスが「時間を進める」を選択しました。
レイスは、 キリル を投票先に選びました。
[ギシリ]
[車椅子の、椅子部分から音がする。
足の先に力が入る。
満ちてから、僅かに感覚が戻ってきている気がする。
少しずつ、少しずつ]
─ →イライダの家─
[あの後何処をどう回ったかは、自分でも良く覚えていない。
確かなのは、その何処にも探し人の姿は無かったという事だけ。
気付けば空は白み始めていた。
広場を抜け、ある家の前で立ち止まる。幼い頃から知る女性が、今は一人で暮らしている家。
妹の様子がおかしい事を教えてくれた彼女。此処かも知れないと呆とした頭で考える。
今の姿を見られたら如何思われるか、などとは考えず。
呼び鈴を鳴らそうと触れる直前で、]
……?
[ほんの僅かについた、赤い色に気がついた。]
/*
ミハイルどうするかな。
生きてる限り人を食べたい衝動と戦わせてまで生かすか。
ここで終わりにしてやりたいと思うか。
まだ帰れぬのだ(つд⊂)
0時までに追い付けるのか、おで(`ω´;)
ログもとびとびしか読めてないお。
まとまんねぇ…。
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