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生憎と。
この状況になっても何も起こさずに済ませられると思うほど、温い道は進んできていないんでネェ。
[エドガーに薄く笑う。けれどその温度は些か下がって]
別に率先して労を負う気は無いさ。
だが火の粉を振り払うに際しても一々アンタの要望を受け入れるつもりはない。
ただそれだけのことさね。
[チチチと舌打ちをしながら]
違うなぁ。少なくとも僕は。
「殺したい」んじゃなくて「生き残りたい」だけさ。
なにせ、一回死んじゃってるからねえ?
君の要望を聞く必要は何処にもないよね?
『他に名案』って言うけど、其は本当に『名案』なのかねぇ?
『それならば大人しくしろ、の一言だけで済んだろうに。
余計な事を色々と付けずとも、今の状況この強力なメンバーに囲まれて積極的に殺し合おう等と誰が思う物か。』
[声には出さない物の、エドガーへの文句を頭の中で反芻する。]
別に、殺し合い自体に臆する所はないですよー?
[エドガーの言葉に、呆れたようにこう言って]
ただ、オレは現状を甘くみたくないだけ。
そして、オレがどう動くかは、オレ自身が決める。
……ま、ようするに、いつも通りってヤツですかねー?
ここは円卓、上座も下座もありはしない。
私は諸君の標的を指示し作戦を指揮するが、それはあくまでボスの命令の下でだ。
何故私かといえば、単に適性の問題だろうな。
命知らずは、早死にのモト、なんだけど、ねぇ。
[肩を竦めるアヤメに、けらりと笑い]
んー?
ま、イロイロと。
[投げかけられた問いは、苦笑めいた面持ちで受け流す。
生まれた時期や、生まれつき宿すもの。
それらを考えれば、自ずと答えは出るだろうか]
[ミュウに、肩を軽く竦めて]
其れ以外には何もあるまい。
[くつっと小さな笑み。]
嗚呼、双児は既に一度兇されて居るね。
二度は無いのだろうし――其れに僕にとっては一度きりだが、
生き残りたいのは皆が一緒だろうさ。
裏切り者が居るなら特に思って居るかも知れないねェ。
此んな事で兇されるのはたまったものじゃない。
─僕らのするべき事と「しなくてはならない事」…。
1.ここから生きて帰る事。
2.裏切り者を始末する事。
─さて全員に言える事は「自ら以外に裏切り者が居る」事を前提に動く。是は真の裏切り者についても表立ってはそうだろう…。
自らによる「裏切り者で無い事」の証明は、ある意味現状では「悪魔の証明」と同じ事…。何か特別な第三者的、或いは自外的な要素を持ちえるのなら話は別だけど。
…一番シンプルな解決は『自分だけが生き残る事』。
是により、結果的に裏切り者は始末され、カードを全て揃えて此処から出る事も出来る…。
それだけ、なら、最初からその一言でまとめましょうよ、白羊宮の御方?
[はああ、と。大げさなため息を一つ、ついて]
短慮で早死にする気はないですって、誰だって。
─ただ、其れは。
…確実性に欠ける。
少なくとも2について。
正解があるとするならば…『裏切り者だけを的確に屠る』
その為に必要な事。『裏切り者を特定する事』
では、その手段は…何がある…?
[頭の中で紙が回る。そこに羅列される様々な可能性。そして、次々と破り捨てられていく紙。消去されていく様々な『希望的観測』でしかない可能性]
[シャロンのエドガーに向けた言葉に反応するように]
そういうことだね。
ま、エドガーさんが無事解決してくれれば、それでいいんだけど。
僕は僕が今生き残れればそれでいいよ。例えその結果が組織を「裏切る」ことになったとしてもね。
今まで信頼していたボスの命令でこんな死の淵に立たされているんだ。
今はここに居る誰もが少なからず、組織に、ボスに不信を抱いているのは事実だろう?
心配症だネェ、白羊の。
最初からそれだけを言っておけば面倒もなかろうに。
[クツリと笑う]
やれ、好きにさせてもらうさね。
短慮をすればそれだけ死が近付く。
それを思いつけないのなら、この場にそもいないだろうて。
相手の力量すら分からない程度の者ではね。
それも、対象が私たちのようなものだとなおさら、ね。
[笑うディーノにつられて笑う]
ん、この世界の人間、イロイロあるのが当たり前だしね。
[...は時折、裏切りとも取れる発言が合間に挟まっている事に嘆息しつつも、それが間違っていない事に内心頷いていた]
どっちもどっちってね。
裏切り者がいたとして、基準がわからなきゃ自分でも判断できねーだろうし、な。
[そう口の中で囁いた]
……結局、考えるのはいつもと同じ、生き残るコト、と。
状況はシンプル、さて、そのために何をすべきかなあ?
[どこか楽しげに呟いて。
呟き続けるノブの方を不思議そうに見やる]
特定する方法……ねぇ。
データはアテにならない。
自白はするわけない。
さて、如何にすべきか?
過去でも覗いてみるしか?
[冗談めかした口調で、さらりとこんな呟きをもらし]
言わねば伝わらない事もある。そして十二宮の扱いは丁寧過ぎるという事は無い。
それだけさ、ミュウ。
何とか、十二宮の余計な損耗は避けたいのだが…。
『この調子ではあまり長くは持つまいな…。』
[ノブの呟きには怪訝そうな目を向けるまで。
其れからちらりと白猫を見やり、微かに笑いかけた。
聞こえてきたオーフェンの聲に、彼を見て]
ボスに不信感ねぇ…
元よりさして自分に関して何かして呉れる等と云う事は思っては居ないが。
然し裏切りを特定する、等、出来るのかね…?
[この12星で、と、口の中で。]
知っても、面白いコトなんてないのにねぇ。
[アヤメの言葉に、何が楽しいのやら、と肩を竦めて]
と、いうか、何にもないのにこの世界にいるって、それどんな希少価値?
[冗談めかした言葉を返しつつ、こて、と首を傾げ]
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