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[大振りの枝を見上げる。
空は隠れて見えない。
あたりは静かで
樹の影によって周辺から隔絶されたようでもあり
フユは少し
落ち着くというより心細さを感じる。]
[練習疲れが出たのか他に理由があるのか、いつの間にか枝の上、幹にもたれるようにしてうとうとと。
風が、さらさらと髪を揺らす。
桜に近づく人の気配には、今のところ気づいた様子はなく。
下から見上げたなら、そこだけ異質な白いシャツが、闇に浮かんで見えるだろうか]
[先輩二人の思い出話を聞きながらの帰り道。
校庭の方に影を見つけて足を止めた]
響子会長、如月先輩、私、少し寄り道していってもいいですか。
「どうかした?」
「はいはい、野暮は言わない」
…そんなのじゃありませんよ。
[振り返ったユウイチロウとその背を押す響子。
苦笑しながら響子には否定を返しておく。
どちらかといえば野暮になりそうなのは自分だった。
影も気になりはしたが、それは口実の意味合いが深い]
[当初、すぐに見つかるかと思われていた犯人は、数ヶ月たっても見つかりませんでした。
事件は謎のまま、忘れ去られていきました。
女子生徒の死という事実だけを残して。]
[今日も弓を引いていたが、気がつくと日も落ちあたりは暗くなっていた]
流石に、ここまで暗くなると的が見えないか
……帰ろ
[そう呟くと軽く片づけをした後、着替えて弓を背負い更衣室をあとにする。その頃にはあたりはもう真っ暗
寮に帰るために校庭を歩いていると、桜の木の下にフユの姿]
あれ? フミ先輩。そんなところで何してるんですか?
[風が吹いた。
ふわりと、何かが動く。
闇夜に際立つ白が まるで]
いや――――――――っ?!
[甲高い、悲鳴めいた音を発して後ずさる。
目だけは頭上に固定したまま。
やや遅れてウミの声に首を向け]
……あ、ウミ。
[樹上を指差す]
いま、何か
「いいけど、時間も遅いから気をつけて」
「そうそう、伝説の桜には注意ってね」
はい、それでは。
[寮へと戻る二人を暫しその場で見送って。
口実だった影の見えた方へと足を向けた。
伝説というのが何かは知らなかったが、その先にある桜の大樹のことを指していたのだろうとは思いつつ]
[視線の先には二人の先輩。
先ほどの影はこのどちらかだったのかと納得しつつ。
そのままフユの指差す先に視線が向いた]
ゆ、幽霊?
[白く浮き上がったシャツだけがクッキリと見えて。
少し声が震えた]
……ん……なに、今の声……。
[ふわあ、と欠伸をしつつ、とぼけた声を上げ、数度頭を振る。
数度、瞬いて視界をはっきりさせ、下を見やれば人影が複数見え]
……あれ……何か、ありましたぁ……?
[自分に驚かれた、とは、寝起きであるのを差し引いても思い至ってはいないらしい]
[給湯室に入り、勝手知ったる様子で冷凍庫から
シャーベットを取り出して、器に盛り付けて。
ふっと、窓から、外を見る。
窓の向こう、ずっと、遠くに。
今は花のついていない、大樹の影が映った]
………なんだかなー。
[ぽつ、と洩らした言葉は、何に対してのものとも知れず。
器を抱えて、自室に戻るでも共有スペースに行くでもなく、
寮の外に出ると、壁に凭れて座り込んだ。
風は、中にいるよりも涼しくて、気持ちいい。
桜の周囲での喧騒にも気づかずに、夜空を見上げる]
[いきなり大声を上げるウミにポカーンと目を開くが]
ええ? 上ですか? ……ああ
[見上げてみると、暗がりに映える白。そしてそれを着てるのは]
幽霊の 正体見たり 枯れ尾花 ……ってとこですか
[悲鳴を上げる二人にはぁ、とひとつため息をつくと]
しょうがないな
[そう呟き、背中に背負っていた弓を手に取り、矢を番え]
ってことで、降りてくること
[──容赦なく頭上のマコトの居る枝の根元を射抜く]
は、はい…って、え?
[聞こえてきた声に緊張して、怯えた表情でフユの声に答えるも。
ウミの言葉に目を瞬いてもう一度上を見る。
そこにいる人影には、ちゃんと足があった]
……ん?
あれ……あー……もしかして?
[俺、勘違いされた? と。ようやくそこに考えが到達したらしい。
ふる、とまた頭を振って、幹から身体を離す。
心地よい風の感触に、名残惜しそうに目を細めた、その矢先]
……って、ちょっ!
[風切る音と共に飛来した物に、上ずった声を上げつつ、身軽に下へと飛び降りる]
いきなり狙うってないだろ、っとにもう!
……。
ウミ、当たったら本当に幽霊になるから。
[額に手をあて首を振る。]
[ぶつぶつと小声で呟いた。]
ったく……
これじゃとんだ恥晒し……
―自室―
うーっし、俺の勝ち!…って事で今度ジュース一本奢りだかんなー。
…って、まだ文句言ってんのかよ…諦めろ、慎。
[ぽちん。
軽くスイッチを押すと同時に、画面がブラックアウトする。
ぬあー!とか、お前卑怯!とか負け惜しみをブツブツと零す友人に
約束は約束、とケラケラ笑いながら軽く肩を叩く。]
っつーか別にズルくねーし!
空中ハメ技とか基本だろ、慎が弱いだけだっつーの。
あれはバースト掛けたら一発だし。
[プラスチックケースの山に、ゲームソフトを放り投げて。
他愛も無い話しているうち、ふと時計を見やって慌てたように
「今から遊びに行く」、という相手に思わず瞬いた。]
…は、今から?どう帰ってくんの。
「隣街までいってくっから、
友達んトコ泊めてもらって朝には戻ってくるって。」
[だからお前の部屋のベランダ、このまま空けといて。
そう真顔でのたまう相手に、やっだイケナイ子!とか冗談交じりに
言葉を返しながら、二つ返事で了承を返す。
返事を聞けば、さも時間が惜しいかの様に
慌ててベランダから雨どい伝いに軽く飛び降りて駆けて行った。
態々危険なルートを取らなくても、とも思うが寮玄関から出たところで
止められるのは目に見えるからあえて制止もしない。]
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