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ッ!
[着地点への銃撃は流石に完全には避け切れない。
だが、無理矢理に軌道を変えて僅かだけ奥へ。
着地の直前に身体を捻り、脇腹を掠めさせるだけに済ませ]
ックゥ、やるじゃないか!
だが、甘いんだよ!
[そのまま大きく手を振るう。
唯のリボンに装われていたその刃が喉元へと迫る]
─頭上を舞う幾枚かの紙。
ああ、誰も彼もがここでは踊る。
見てごらん…馬鹿馬鹿しい程綺麗だろ。
[それらに触れようと、そして決して触れないように手を伸ばす。指先を舞う紙を見つめる表情は口調と違いどこか寂しげで。声色に気が付いたメイドが顔を上げようとするのを手で包み撫でながら胸におしつける]
…どうかしたのかい?
[苦しげに髪をすべらせて、頭を上げるメイドの顔を覗き込むのは何時もどおりの笑みを浮かべた表情で]
[エドガーから視線を受け次にチラリと横を見る。そこには舌打ちするディーノ
はぁ、と溜め息を吐くと]
……爺ちゃんからの命令でね。爺ちゃんのサポートしないといけないんで、行かせるわけにはいかないんだよ
だ・か・ら、動かないでね。一寸一分も
[そう言って猫を抱えて背後に飛びずさったディーノの眼前に右手の爪を向ける]
[蹴り上げられた椅子とすばやく動くエドガーの手先。ちぃと舌打ち一つ。全てを避け切れない、なら……。]
[閉じた扇で椅子を薙ぎつつ瞬時に甲殻化。弾丸は弾き飛ばされるも、衝撃までは殺せず痛みが走る。]
『銃相手なら、距離をとるよりも……。』
[そして、円卓を回り込むように間合いを詰めながら、エドガーの手首を絡め取ろうと帯締めを再び振り下ろす。]
……獅子の御嬢……?
[カレンの言葉と、突きつけられた爪に。
碧は厳しさと、冷たさを増したか]
……なるほど、ね……。
御方とキミと……後一人は、一体誰かな?
[聞いても、答えやしないだろうけど、と。
低い声で、吐き捨てるように、呟いて]
(あのタイミングで避けるのかよ!)
[そう叫んでおきたかったが、次の瞬間、喉へと紅い糸が奔った。
理性よりも本能で腰元まで落ちていたメイゼルが、首元を守るように移動した]
[アヤメが迫る、「予定通りに」。]
[彼女が...から4mほど離れた、第一席の椅子の横を通過する瞬間。顔を腕で防御しながら、後ろに跳び。]
[同時に右手に隠し持ったスイッチを押し込む。]
[第一席の椅子の裏に仕込まれたC4が炸裂する。]
[クスリと笑うと]
それはもちろん言えないよ。最重要機密事項
まあ、今は黙って行く末を見てるだけにしてくれると嬉しいな
……いや、むしろ動いてくれる方が私個人としては嬉しいのかな
殺す理由が出来るから
だろうね、キミはそういう所、細かいから。
[白猫を守るように抱えつつ、ふ、と笑む]
いやあ、それじゃあ動けないなあ……。
今のオレには、お姫様をお護りする、という重要な役目がありますんで、ね?
[口調は軽いものの、しかし、瞳は険しくて]
[脇腹から流れる血は気にも留めずに艶然と笑う]
驚いているみたいだね、ボーヤ。
隠し玉があるのはそんなに不思議かい。
それからもう一つ。
ここには幻術を使うからと言って来たんだろう。
その幻術、どうやって導かれると思っていたんだい。
[リボンを引き寄せながら逆の手を翳した。
部屋中に拡散していた香気がレッグの周囲へと集う]
美しい夢を見るがいいよ。
永遠の眠りへと誘ってくれる夢をネェ!
[囁くように歌うように語り掛ける。
引き戻されたリボンが手の中で踊り、レッグへと向かった]
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