[天狗の神巫は、変わらぬ玲瓏たる笑みで鈴を振った]思わぬ時においでの方もありましょう。けれどご案じなさいますな。ここは時の狭間、おいでになった時と何ひとつ変わらずに、再び戻ることも叶います。けれど、迷うておいでなら、我らと共に参られませ。天狗は枷無きものなれば、いずれ迷いも晴れましょう。[リーン、リーン、と鈴が鳴る。共に行こうと誘うように]