[声>>17が聞こえた。前にも間違えてガチ村に入った時に言われたこと。あの時は、もっと”懇切丁寧に”言われたのだけれど]ふぇ……[恐怖の中に滑り込んで来たそれは非難に似た言葉だったが、珠樹にはどこか優しく感じた。ボロボロと泣きながら、自分の抜け殻に触れる礼斗を見上げ。大広間を出て行くその後を、子供が親に付いて行くが如く追いかける。その先にあったのは、もう一つの紅い海]