[護る者の居ない少人数の村で占い師が名乗り出れば、次の日にはどうなっているか。知らない訳がない。
綾野の死体だってこの目で見た。
狼が分かるまで隠れていれば、少なくとも襲撃は避けられたかもしれない。
自殺願望等があった訳でも勿論ない。
ではどうして皆に伝えなどしたのか―― 今となっては分からないが、あの時はそうすべきだと思ったのだ]
…… 、ん。
[自分が死んでいる、その現実から目を逸らす様に首を動かす。
と、小さな泣き声と姿>>+6に気がついた。
眉を顰める]
珠樹さん……?
[周囲の声も姿も、どこかぼやけて感じられるのに、彼女だけははっきりと見えたから]