ギュン爺、それじゃ…またね。私、見てないといけないから。[もう一人の死神憑きをと呟いて、ギュンターが口を開く前に、逃げるようにそこから消えた。消える前に、長い、微かな溜息が、耳に届く。自分の言葉に怒っていたのは分ったが。]…ごめんね、ギュン爺。でも、やっぱり忘れて欲しいよ。泣いたりするくらいなら…。[死んでまで、誰かの心に住み着いて、心を蝕みたくはない。そう思いながらたどり着けば、ちょうどユリアンとエーリッヒが会話している所だった。]