……間に合いませんでしたか。[地面に横たわったまま、零れたのはそんな呟き。 周囲に誰もいないから、自分の身に何が起こったか確かめようはないが、想像はつく。 重さも熱も消えてしまったが、意識だけはあるらしい] …………。[遥か高くに、手を伸ばしたあの香草が見える。 今ならきっと、手は届くだろう。 決して触れられはしないだろうけれど**]