おばあ、ちゃん、さわれる。
ゲルダおねえさん、さわれなかった、の。
私の、こえも、きこえないみたいなの。
おばあちゃん、だけなの。
私、みえるの。
だから、いっしょ、いて、くれる?
[ヨハナが労わってくれる言葉>>+16には、頭を振る。
痛かったかもしれない、でも死の記憶は残っていないから痛みも無い。
それよりも、今は寂しさや悲しさが苦しかった。
抱きしめ返してくれる腕があることで、余計涙が溢れる。
もう寂しくないと言ってくれたから、安心も出来て。
ヨハナが胸の内に思うことを察することなど、出来る訳はなく。
ただぎゅうっと抱きついたまま、ヨハナがどこかに行くつもりでもついていくつもりでいた。**]