[確認した居場所が多すぎて、辿り着く先はアトランダムになってしまい。
異変の分かる場所に辿り着いたのは20回の移動を繰り返した後だった]
……ここ、香草の……?
[普段は滅多に来ることのない場所。
それなのに来れたのは、場所ではなく人を思い浮かべたせいか]
……─── ユーリ!
[目に入ったのは、地面に横たわるユーリの姿>>+16。
地を蹴ることもせずに近付き、その傍に膝を折って顔を覗きこんだ。
反応が無いならそれでも良い、ユーリは生きていることになる。
けれど反応があるなら。
それを確かめるため、傍で固唾を呑んでその様子を見詰める**]