私は何にも残さなかったけど。…うん、悲しまれるのは悲しいから。何も残さなかったから、すぐに忘れてしまえばいいのに。…それに、死んだ事、後悔してないわけじゃない、けど。……死んでよかった、とも思ってる。私に憑いた死神が、もう誰かを刈らずに済んだから…。[そう力なく、微笑んだ。**]