― 大浴場 ―[自分であったその亡骸を少女は認識しない。私は此処にこうして居るから、それを揺らがせる事象に心の目を塞いでいた]どうしてないてるの?[問い掛けて泣いているその人の涙拭おうと手を伸ばす]どこかいたい?けがしちゃったの?ねぇ、……なかないで。[声を掛け続ける。けれどその人にはきこえないみたいで私に気づいてくれる様子は全くなかった]