[それからどれだけの時が経ったか。人間も人狼も大嫌いな少女は、生者の動向を気にかけることなく。茶猫の悲しげな声>>99に惹かれるように、その場所に現れた]タオ。[飼い主であるはずの修道士は、彼を顧みない。全てを滅ぼすと言った時には、初めてちらと視線を向けもしたけれど]ひとりぼっちだ。…… おまえだけは、出られるといいね。[そっと手を伸ばしても猫は逃げないけれど、触れることもできなかった。僅かに眉を下げる]