[スティーヴがこちら側に来ているのにも気付いて、視線を向けた。生きていた時と全く変わらぬ素振りに、少しだけ口端を上げる。煙草から紫煙が上がっているのが見えれば、死んでいても喫えるものなのかと若干驚きもしたり。彼と話しているジョエルの様子に、少し心配の色を向けたものの口を挟む必要はないかとも思い。自分は自ら声をかけたカルロスへと視線を戻した。]