― 聖堂 ―
[問い掛けに返るのは肯定の意>>+30
それに、どこか安心したのは隠せないだろう。
それでも、一つ問いながら、躊躇うように握られる手。
その手に、もう一方の手を重ねて、包んで]
夢じゃないよ。
[そう言って、漸くカルメンが名前を呼んだ>>+31のに、笑って]
ねえ、カルメン……
[名を呼ぶのに、敬称が取れているのは無意識のもの]
俺は、知ってたんだ……君が、人狼だって。
俺は、狂信者……『闇に潜む牙を護り、生かさんとするもの』
[伝承の『幻燈歌』の一節、それを口に乗せて。
そうして、どこか困ったように笑う]