人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


【墓】 娼妓 カルメン

―聖堂―

[包まれる手から伝う感触にふっと胸があたたかくなるのを感じる。
やさしさに触れた時の感覚に似ている。
夢じゃないというエーリッヒ>>+32にまた頷いて
呼びかける声の先を待つように少しだけ首を傾ける。

獣の姿を見られて知られたと思っていたのに
知っていたという彼を見つめる眸が驚きに瞠られた。]

 ――…いつから、……ううん。
 エーリッヒが『影の護り手』だったなんて。
 それなら、ずっと前から、知ってたの?
 知ってて、ほかの人と同じように接してくれてたのね。

 知られたら嫌われちゃうと思ってたのに、
 そう、だったんだ。

[杞憂だったとしれば、肩の力が抜けた。]

(+34) 2014/01/17(Fri) 23:30:43

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