[弔いの声が、少し遠く聞こえる。あれは自分たちを弔う生者の声だ。次第に死の世界に馴染みゆく中、クロエの目にはひとつの背>>+16が目に映り始めていた。じっと息を潜めるようにして、その姿を見つめる。手を伸ばしたら消えてしまうのじゃないかと思った。振り返って欲しかったけど、それも怖い。彼が動いて消えてしまうのではないかと恐れたから] ……アーベル…?