[笑いだした彼の様子>>+38ににぱちぱちと瞬きを繰り返す。
どうして笑うのか疑問に思うとその答えが紡がれて]
――…、本物の「子猫」?
[虚を突かれたように、暫し声を失う。
状況を整理しているのだろう。
考えて、何か思って、表情は揺れ続け]
ずっと、あなたには恋人がいるから、
あんまり甘えちゃダメだって、話を聞いてからずっと思ってたのに。
こんなことなら、もっと早くに聞いてればよかった。
[勘違いに気づき恥ずかしさに頬が染まる。
これ以上の勘違い予防か、懇切丁寧な注意書きのような前置きに
はたと我に返ったようにエーリッヒを見つめ返す。
緩みかけた手は優しく握るその手のかたちにそわせて]