[暖かな手が、背を優しく撫でてくれる>>+51その感触に、あの日と同じく気持ちごと抱き止められる心地がした。涙を受け止めてくれる手に心癒され落ち着いていくのを感じる] …ばか。 しわくちゃで、分からなくなっても知らないんだから。[くすりと笑みが零れた。くすくすと笑ううち、伏せていた顔が少し上がる。間近に見える蒼に、引き寄せられるように漆黒が向かう。縋りつくようにしていた腕の力を少し弱めて彼を見上げた。蒼い眸が、どんな細工よりも綺麗な宝石のようだと思う]