……あ、あのね、[沈黙が落ちる。顔を覗き込まれて>>+54、はたと己の言葉を自覚した。彼の背に回していた腕が自然と解けた。もう流れてないはずの血が顔にあがる気がして、上手く言葉を紡げなくなる] ─────…、[だけど、撤回をするつもりはないから、その意思を込めてじっと彼を見上げる。ふわりと気配が和らぐのに、一度漆黒の双眸が見開かれた。やがて響く囁きに、次第に柔らかな笑みが浮かぶ]