『服? そうか、おにーさんは、仕立て屋さんだっけ』[思いつきから零れたらしき言葉に、木の葉色はきょとり、と瞬く。そんな仕種は、少年のそれと似通って]『それは、よろこぶよー。 お手伝いのお礼に、ひとの仕立てた服をもらってくる仲間も多いけど。いつものとは違うからね、やっぱり』[かくいう木の葉色がまとうのは、木の葉を縫い合わせたよな服なのだが]それじゃ、オレ、わかんないや。うん、この場合は……月に、お祈り、かな?