[そろと目を開けライヒアルトへと視線を向ければ彼の肌を染める色が見えて]――…ええ。おにいさまを待たせてはいけないわね。[上擦るような音が混じるのは照れの証か。女の目許には仄かに朱が刷かれている。行こう、という彼に頷いて繋いだ手はそのままに]ねぇ、ラーイ。……これからも一緒にいて、いいのかな。[そろと立ち上がり問う声は控えめなもの。過ぎた依存――甘えが彼にとって邪魔にはならないかと案じて向けたものだけど如何響くかは分からない**]